10 石楠花 〜野川かさね エッセイ〜

登山道わきにシャクナゲの花の姿。

雨に濡れて、葉の表面がつやつやと光る。
花についた水滴はその色を含んだかのように薄いピンク色。
シャクナゲの花のまわりにどこか楽しげな空気が漂う。

このあいだ、山を歩いた時、
シャクナゲは冬の寒さに耐え、縮こませてその葉を
ようやく開いたところだった。

その姿からは想像できないほど、
今日のシャクナゲは楽しげに、軽やかに

でも決して派手に騒ぐことなく、
山での自分の時間を楽しんでいるように見えた。

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