【登山記Vol.10 トムラウシ山】神々が遊ぶ庭「トムラウシ山」を日帰りレポート!/バン旅百名山
2人の大学生がバンライフを送りながら、1年以内に日本百名山制覇を目指すプロジェクト。今回の登山先は、北海道にあるコースタイムが長いことで知られるトムラウシ山です。大雪山を通る縦走コースだけでなく短縮日帰りコース、その他周辺情報などもご紹介していきます!
もくじ
北海道屈指の山を楽しめる日帰りコースと縦走コースの魅力をご紹介!
標高2141m!トムラウシ山の特徴は?
日本で一番大きな国立公園としても知られている大雪山国立公園にあるトムラウシ山。過去に9名の命を奪う遭難事故があり、天候が崩れた場合一気に気温が下がるため、夏山でも注意が必要な山です。またコースタイムや登山距離が長いため、しっかりとした登山計画を立て、早朝の登山が推奨されています。出発が遅くなればなるほど下山時刻が遅くなり、日没に間に合わなくなる可能性が高くなるので気をつけましょう。
中級者向け!広大な自然を堪能できる唯一の日帰りコース_短縮登山コース
トムラウシ山は縦走で登山する方が多い中、日帰りでも登ることができます。また、山の谷を越えたり、ガレ場があったりと山のさまざまなシーンが楽しまれています。ただ、日帰りコースは山頂までの距離が長く、体力に自信がある方におすすめです。
日帰りで登れるコースだからといって、油断すれば日が暮れてしまい日没までに帰ってこれなくなるかもしれません。体力に自信がない方は南沼キャンプ指定地でのテント泊も視野に入れると良いでしょう。また、短縮コース登山口の駐車場までの道は凸凹の多い砂利道が続きますので、ご注意ください。
旭岳からトムラウシ山までを一気に登り詰める縦走コース!
こちらのコースは旭岳から忠別岳を通りトムラウシ山を登山する縦走ルートになります。はじめはロープウェイを使うことで体力を温存でき、姿見駅からガレ場を通り抜ければ旭岳山頂です。間宮岳分岐から北海岳までは緩やかな稜線を歩き、1日目の宿泊場所の白雲岳避難小屋まで目指します。
2日目は広大な稜線と自然が広がる高根ヶ原を通り、忠別岳までの長く緩やかな道を登りきれば、目的地のトムラウシ山が見えてきます。最終日の3日目は、ヒサゴ沼避難小屋を出発し、ぽつんと現れる天沼の景色を横目に通り、北沼からのガレ場を登ればトムラウシ山山頂です!また、帰りはトムラウシ温泉で疲れた身体を癒して帰るのが定番になっています。
北海道の名山トムラウシ山を実際にレポート!
ここからは実際にイケダとコスギの山行を写真とともにお届けします。主に縦走で楽しむことが多いトムラウシ山ですが、今回はトムラウシ短縮コース登山口から日帰りコースをご紹介します。
登山口情報
トムラウシ短縮コース登山口まではトムラウシ温泉の分岐を左へ進みます。そこから8kmの間、路面がかなり悪いためスピードに注意して進みましょう(車高の低い車だと確実に擦ります)。
また、短縮コース登山口付近は電波が届かないので注意してください。
短縮コース登山口からいざ登山開始
トムラウシ短縮コース登山口からいざ登山開始です。まずは林道を歩きトムラウシ温泉と短縮コース登山口の分岐を目指します。
登山口からしばらくは雪渓の残る樹林帯を歩きます。時折足場を木で補強してくれているところもあり、比較的歩きやすい登山道です。
分岐に到着!ここからカムイ天上を目指す
登山開始から約20分でトムラウシ温泉と短縮コース登山口の分岐に到着です。ここから山頂を眺めることができるスポット「カムイ天上」を目指します。
樹林帯を抜けると積雪が多くなっており、視界がひらけます。視界がひらけてくるとカムイ天上までは後少しというところ!
カムイ天上付近に到着です。本日は標識が雪に埋もれていて確認できませんでしたが、雪の時期限定でカムイ天上付近から視界がひらけるので、トムラウシの山頂も見ることができます(夏場のカムイ天上は草木に覆われています)。
コマドリ沢出合へ降り、前トム平へ!
カムイ天上を通過し、沢を下るまでは緩やかな坂を歩きます。広大な雪の大地にポツリポツリとたつ木々の風景が美しい!
カムイ天上から約1時間15分ほどでコマドリ沢出合に到着しました。前トム平までは向かって右側の急登を登ります。
雪の急登を登っている途中で右側の夏道と合流します。かなり傾斜のあるゴツゴツとした岩場を登っていきます。
登山開始から約2時間30分で前トム平に到着です。コマドリ沢出合までは雪で覆われていましたが、前トム平までは雪はなく夏道で進むことができます。
トムラウシ公園を通過すると山頂がお出迎え
前トム平からは再び雪に覆われた大地を進みます。奥に見える北海道の山脈を横目に斜面をトラバースしていきます。
ガレ場と雪道を交互に進むとトムラウシ公園付近に到着します。今回はトムラウシ公園は雪で覆われ全く姿形がわかりませんでしたが、トムラウシ山頂がドカンと正面に!
トムラウシ公園を通過し、ゴツゴツした岩場を登っていきます。トムラウシ山頂までは45分ほど。
後方には十勝岳の姿が!山々が連なっている様は美しく私たちに元気をくれます。
トムラウシ山頂からは360度の大パノラマ
登山開始から4時間20分で山頂に到着!かなり早いペースで登ることができました。山頂は風も強く気温も低いため早々に下山します。
山頂からの絶景をどうぞ。
イケダ・コスギ的ベストスポット&ピクチャー
本日のスケジュール
※コースタイムには個人差がありますので、参考程度にご覧ください。
トムラウシ短縮コース登山口(5:20)
カムイ天上(6:10)
前トム平(8:00)
トムラウシ山山頂(9:30)
トムラウシ短縮コース登山口 (13:40)
最後のコンビニ、トイレはここだ!
最後のコンビニ情報!
全国のみなさま、補給食、日焼け止めなどの用意はお済みですか?最後のコンビニでトイレを済まし、軽食をゲットしてから最高の登山を楽しみましょう!
短縮コース登山口をご利用の方は、登山口周辺にはコンビニが全くありませんのでご注意下さい。
セブン-イレブン 鹿追南町店
最後のトイレはここだ!
【短縮コース登山口を利用する方】
・トムラウシ温泉駐車場
・短縮コース登山口駐車場
登山を始める前に行けるトイレの場所はこの2つです。トムラウシ山では、南沼キャンプ指定地でのトイレ問題が深刻的になっており、もしものためにも携帯トイレは準備しておきましょう!
【旭岳から縦走コースを利用する方】
・旭岳ビジターセンター
・ロープウェイ山麓駅
・ロープウェイ姿見駅
こちらの3つが最後のトイレです。もしものためにも携帯トイレをもっていくことは山に対しての礼儀でもあります!しっかりと準備しておきましょう。
まとめ
トムラウシ山は山頂までの距離がとても長いですが、雪のおかげか登山口がひらけ、緩やかな道を通ることができました。5月終盤でもしっかりと残雪が残っているため、冬用の装備をしておきましょう!また、コースタイムは長いですが、山の谷を越えたり広大な自然を見ることができたり、山のさまざまなシーンを見ながら登山でき、全く飽きない登山ルートでした。
次回予告!? 標高2077mの山「十勝岳」
次回は、大雪山国立公園内にある十勝岳連峰の主峰である十勝岳に挑みます。圧倒的存在感のある山頂からは、今回登ったトムラウシ山も目にすることができます。北海道の山も終盤です!北海道の端から端まで、バンで走り抜けます!
次回もお楽しみに!
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現在絶賛休学中のおんせん県大分の大学に通う大学生。
学生初、バンライフをしながら一年以内に日本百名山全山登頂を目指して奮闘中。
二人とも関西出身で、アウトドアや登山が大好き!