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旅先のチルアウトはここに決まり! アウトドア好きオーナーのいるカフェ「peg」/長野県松本市
おいしい自然派ワインに、シンプルだけど食材を生かしたこだわりの食事。下山後の乾杯、チルアウトにもってこいのお店が、長野県松本市にある「peg(ペグ)」。2016年にオープンし、今秋で3年目を迎えるお店です。
屋号は、キャンプになくてはならない地面にさす“ペグ”から来ているというほど、オーナーの菅沼博文さんと摩利子さん夫妻はキャンプ好き。
松本と言えば、以前紹介した「山帰りに、おいしいマフィンとコーヒーはいかが? 山好きオーナーのいるカフェ「amijok」/長野県松本市」から徒歩数分の距離にあるお店です。
もくじ
路地裏にある隠れ家的カフェ&バー
![外壁は、蔵によく使われる“なまこ壁”。松本の街を象徴するものだ](https://hyakkei.me/wp-content/uploads/2020/09/ac3c82498d2bcf1cebea7f116434509b.jpg)
外壁は、蔵によく使われる“なまこ壁”。松本の街を象徴するものだ
松本出身の菅沼さんご夫妻は、根っからのアウトドア派。両親の影響と近くにフィールドがあることから、それぞれ幼い頃からキャンプやウィンタースポーツに慣れ親しみ、摩利子さんは乗鞍岳の山小屋やスキー場のロッジでアルバイトした経験も。
そんなアウトドア好きのお二人が営む「peg」は、メインストリートから1本外れた、路地裏にありました。
「隠れ家っぽいところがいいなと思っていたら、たまたまこの物件が見つかって、ビビっと来たんです。すでにお店のイメージやコンセプトができていたので、内見して一軒目で決めました。それに、結婚していずれ松本に帰ろうというのは決めていたので」(博文さん)
![オーナーの菅沼博文さん(36歳)。過去にブレイクダンスやサーフィンの経験もあるという、アクティブ派](https://hyakkei.me/wp-content/uploads/2020/09/1bbbde8b7b8c4a108e5aab1f4b3ec076.jpg)
オーナーの菅沼博文さん(36歳)。過去にブレイクダンスやサーフィンの経験もあるという、アクティブ派
2016年10月末、8年がかりで構想していた自分たちの理想のお店をオープン。その3ヵ月前に、菅沼さんご夫妻は東京から松本にUターンしたといいます。
![菅沼摩利子さん(35歳)。ふたりは幼なじみ同士](https://hyakkei.me/wp-content/uploads/2020/09/289bc8cf8945afa73e2788d1aa6b0bd7.jpg)
菅沼摩利子さん(35歳)。ふたりは幼なじみ同士
お店が休みの日には、友人家族や、同じく飲食店を経営している身近な仲間たちとキャンプへ。それぞれが食材を持ち寄り、「この肉、火入れしてみようよ」といった感じで楽しんでいるそう。もちろん、ふたりはワインも欠かさず持参。
「よく行くキャンプ場は、松本周辺なら長野県上伊那郡にある樽尾沢キャンプ場、関東なら西湖にある自由キャンプ場です」と博文さん。高校卒業後から東京に上京していたお二人は、東京からパッと行けるキャンプ場として年に何回も西湖へ。その理由は、フリーサイトがあって、キャンプ場が作られすぎていないから。加えて、「近くのお肉屋さんで買う馬刺しもお気に入り」とのこと。
![西湖の自由キャンプ場にて。日暮れはタープの下を出て湖畔で過ごす(写真/菅沼さん提供)](https://hyakkei.me/wp-content/uploads/2020/09/86a519348dc66ac7c1d9727ef759f848.jpg)
西湖の自由キャンプ場にて。日暮れはタープの下を出て湖畔で過ごす(写真/菅沼さん提供)
![店内の家具や照明、器は、県内の作家さんによるもの。壁は漆喰を塗ってナチュラルな雰囲気](https://hyakkei.me/wp-content/uploads/2020/09/08ad3f4e3b452c967953af749bce23b4.jpg)
店内の家具や照明、器は、県内の作家さんによるもの。壁は漆喰を塗ってナチュラルな雰囲気
![カトラリーは、キャンプ仲間でもある木工作家の「Kancraft」羽柴弦さんにお願いして作ってもらったもの。カトラリー置きはpegのロゴマークになっている](https://hyakkei.me/wp-content/uploads/2020/09/bdbcb855dbd00e4d9135c18d75f6c75d.jpg)
カトラリーは、キャンプ仲間でもある木工作家の「Kancraft」羽柴弦さんにお願いして作ってもらったもの。カトラリー置きはpegのロゴマークになっている
店内にはさりげなくアウトドアアイテムを
そんなキャンプ好きのお二人が作るお店には、やはりアウトドアアイテムがちらほら。
博文さんは、「構想を練っている時からキャンプを楽しんでいたので、キャンプの要素をところどころに入れたかった」とのこと。料理によっては、普段のキャンプでも愛用しているアウトドアメーカーのダッチオーブンを使うこともあるといいます。
![食器棚にはシェラカップやダッチオーブン。ほかの食器とも馴染んでいる](https://hyakkei.me/wp-content/uploads/2020/09/51282ace6a1334501eadbee14948bbec.jpg)
食器棚にはシェラカップやダッチオーブン。ほかの食器とも馴染んでいる
![この日のおすすめメニューは「自家製ソーセージと野菜のはさみ焼き」(1,000円)。キャンプでも愛用中というスノーピークの「コロダッチ カプセル」で召し上がれ](https://hyakkei.me/wp-content/uploads/2020/09/fe70a9e2d911f789aee27c58838e9f2d.jpg)
この日のおすすめメニューは「自家製ソーセージと野菜のはさみ焼き」(1,000円)。キャンプでも愛用中というスノーピークの「コロダッチ カプセル」で召し上がれ
「自分たちでキャンプ道具を買い始めたのは、9~10年くらい前。最初に買ったのは、スノーピークの焚き火台でした。使い込めば込むほど、いい色になってくるところも愛着が湧きます」
![ワインボトルと並んで、さりげなくMSRのフューエルボトルが!](https://hyakkei.me/wp-content/uploads/2020/09/eab1927b3deaca177e93e96e4a8911bf.jpg)
ワインボトルと並んで、さりげなくMSRのフューエルボトルが!
![](https://hyakkei.me/wp-content/uploads/2020/09/b3caac70b0fe99cbe0d60e9a64bba407.jpg)
![イエティの栓抜きとクーラーボックスは、かっこよさと機能に惹かれて購入。もちろんキャンプにも持って行く](https://hyakkei.me/wp-content/uploads/2020/09/6e79f0af354064d90f4689fb9db6d175.jpg)
イエティの栓抜きとクーラーボックスは、かっこよさと機能に惹かれて購入。もちろんキャンプにも持って行く
現在、お二人がメインで楽しんでいるアウトドアはキャンプとスノーボードですが、ときどき登山にも出かけるそう。
「去年の夏、友人と一緒に北アルプスの白馬槍温泉に行きました。15時くらいに山小屋に着いて、温泉に入って星を見ながら、ずっと飲んでましたね(笑)」と博文さん。ピークを目指すのではなく、山で温泉に入ることを目的に出かけたんだとか。
![温泉に入りながらのご来光。白馬鑓温泉にて(写真/菅沼さん提供)](https://hyakkei.me/wp-content/uploads/2020/09/a77dba58cdc684f6f3ca7806ab4539cb.jpg)
温泉に入りながらのご来光。白馬鑓温泉にて(写真/菅沼さん提供)
![ハンガーラックにはライチョウがちょこんと乗っていました](https://hyakkei.me/wp-content/uploads/2020/09/4728191f36c4a8d6c0c4fb13397ce4d5.jpg)
ハンガーラックにはライチョウがちょこんと乗っていました
![こちらは5、6年前にパタゴニア鎌倉店で一目惚れして購入したという栓抜き。経年変化の楽しみがあるそう](https://hyakkei.me/wp-content/uploads/2020/09/5e3549a59ac00dce8e39ff40095ad0d3.jpg)
こちらは5、6年前にパタゴニア鎌倉店で一目惚れして購入したという栓抜き。経年変化の楽しみがあるそう
「地産のおいしい食材を食べてもらいたい」
登山やキャンプ、旅行に出かけたときは、なるべくその土地のものを食べたり飲んだりしたいもの。pegでは、使っている野菜のほとんどが自然農法で作られた松本産です。
![無農薬野菜の旨みを生かした「松島白菜とゴルゴンゾーラソース」 (800円)](https://hyakkei.me/wp-content/uploads/2020/09/dceee577c59d5ff6cab6fe2fb34ecb88.jpg)
無農薬野菜の旨みを生かした「松島白菜とゴルゴンゾーラソース」 (800円)
「野菜はSASAKI SEEDSさんのものです。無肥料・無農薬の完全自然農法で、種も改良されたものではなく在来のもので、種つぎもされていて。ここのご夫婦と昔から仲良くさせていただいていて、一緒にキャンプに行くこともあります」(摩利子さん)
畑にもちょこちょこ出向き、自らの手で収穫してくることも。
![メニューは季節ごとにチェンジ。その時の旬な食材をおいしく食べられる](https://hyakkei.me/wp-content/uploads/2020/09/1e0cea5b0f6ba737d1d037739c3335c1.jpg)
メニューは季節ごとにチェンジ。その時の旬な食材をおいしく食べられる
![博文さんが定期的に仕込んでいるパンチェッタも食べられます](https://hyakkei.me/wp-content/uploads/2020/09/28f0bb94291f89189c00ec61d1899706.jpg)
博文さんが定期的に仕込んでいるパンチェッタも食べられます
かつて東京にいた頃、自然派ワインの専門店で働いていた博文さん。ワインソムリエの資格の持ち主でもあり、pegは自然派ワインの種類がじつに豊富。
あるときはフランスまで出張し、生産者さんのぶどう畑を見せてもらうこともあるそうで、野菜同様、とことん“おいしいもの”にこだわる想いが伝わってきます。
![セレクトしている自然派ワインは、フランス産が9割、日本産が1割とのこと](https://hyakkei.me/wp-content/uploads/2020/09/875abc66b0abe6921950692b29396cbf.jpg)
セレクトしている自然派ワインは、フランス産が9割、日本産が1割とのこと
![料理とのペアリングも楽しめます](https://hyakkei.me/wp-content/uploads/2020/09/4de72cc185b09ef4a79c448bded6daa7.jpg)
料理とのペアリングも楽しめます
自然と“山トーク”が生まれていく
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店内は、カウンター席のみ。そのため、お二人とはもちろん、お客さん同士でも自然と会話が生まれていくそう。
「地元の方も登山する人が多いので、居合わせたお客さまの服装を見て、『どこの山に行かれるんですか?』と会話が生まれることがよくありますね。夏場はとくに山トークで盛り上がっていますよ」と摩利子さん。
![松本の街を散策しがてら、コーヒー&スイーツでほっと一息つくのも◎。昼のpegは夜とはまたひと味違った心地よさがあります](https://hyakkei.me/wp-content/uploads/2020/09/db374f6847a4f48e49f1e5f091fc001b.jpg)
松本の街を散策しがてら、コーヒー&スイーツでほっと一息つくのも◎。昼のpegは夜とはまたひと味違った心地よさがあります
![](https://hyakkei.me/wp-content/uploads/2020/09/2b29cef8144af98a816ec81986032ae2.jpg)
「pegにはたくさんの種類のワインやコーヒーがありますが、どれがどんな味かって分からないじゃないですか。なので、気軽に私たちと話しながら決めてもらえたら嬉しいですし、アウトドアの話もできたら」と摩利子さんは話し、ニッコリ微笑む姿がとても印象的でした。
松本に来て、地元の人とあれやこれやと会話をして。新しい情報をゲットできたり、楽しくお酒を飲んだり。もちろん、一人で静かなひとときを過ごすのもよし。
pegはお腹も心も満たせる、そんな居心地のいい場所でした。お世辞抜きで、食事もワインも本当においしい……!
![](https://hyakkei.me/wp-content/uploads/2020/09/11b9ff82837b1e610fd56cbddb0bbbe1.jpg)
<住所>
〒390-0811長野県松本市中央3-3-11
<アクセス>
松本駅から徒歩12分。松本市はかり資料館そば
<営業時間>
火~土 12:00-17:00 /18:00-24:00
peg dog 12:00 – 15:00
<定休日>
日月お休み
<facebook>
https://www.facebook.com/peg.matsumoto/
<instagram>
https://www.instagram.com/peg_matsumoto/?hl=ja
![](https://hyakkei.me/wp-content/uploads/2020/11/yamahata.jpg)
春夏秋冬、日本の美しい山を求めて歩きまわっています。
音楽プロダクションの制作、アウトドアショップの販売員を経てライターになる。のんびり日帰りハイクからガッツリテント泊縦走、トレイルランニング、ボルダリング、スキーと四季を通してフィールド三昧。アウトドア媒体をメインにライター活動をする傍ら、アロマテラピーインストラクターとして「山とアロマ」をテーマに、神出鬼没なワークショップを展開中。