2017年3月1日。ザ・ノース・フェイスとヘリーハンセンのショップが石垣島にオープンした。両ブランドのブランドホルダーである株式会社ゴールドウインの初の取り組みとなる、海と山の「リゾートショップ」という新業態でのオープンだ。

そこに秘められた想いとは一体何なのか?
日本のアウトドア界を牽引する4人のトップアスリートと共に体験した、多彩なフィールドの宝庫である石垣島の魅力と共にお届けする。

地域に根差したショップを目指して

ーー これまで北海道のニセコや、長野県の白馬など、マウンテンエリアにフィールド型ショップをオープンしてきましたよね。今回はどうして石垣島だったのでしょうか?

軸として、石垣島を含む八重山諸島を中心としたクオリティーの高い自然の中で、「アウトドアアクティビティーを広めたい」ということ、そして「製品を通じて、より快適な日常を送っていただきたい」という想いがあるからです。

もちろん、2013年の南ぬ島石垣空港の開港以来、観光客が大幅に増加しているというビジネス的な視野もありますが、石垣島は太陽の照射や紫外線が強く、そういった環境ではUVカット機能付きのウェアやサンガード、ラッシュガードの着用がとても大切です。それに台風も多いですから、高機能の防水ウェアを活用することで、日常から快適な生活を送ることができると思うんですね。

石垣島は海、山、岩場といった多彩な自然環境があり、アウトドアをオールシーズン楽しめる地域なので、わたしたちが展開する「ザ・ノース・フェイス」や「ヘリーハンセン」といった、日常とアウトドアの両面で使える汎用性の高いウェアとギアを、地域のみなさんをはじめ、観光に訪れる方々へ提供していきたい。そんな風に考え、今回オープンする運びとなりました。

ーー ショップコンセプトである「Create a “new sports Island”」には、どんな意図が込められているのでしょう?

トレッキングやトレイルランニング、それにSUPやダイビングなど、私どもが色々なところで提案していることを、石垣島でもしっかりと発信していきたいと思っています。島内にダイビングスクールやトレッキングツアーはあるものの、なかなか地元の方はそういうアクティビティーをやられないそうなんですね。浜辺でキャンプする、といったこともほとんどしないそうで。

なので、まずは地域の方々にアウトドアアクティビティーを普及し、一緒に楽しみながら、新しいアクティビティーを作っていきたいな、と。“NEW”にはそういった意味合いが含まれています。地元の人にとってみると、それらアクティビティーは“新しい遊び方”であり、“新しい時間の過ごし方”なんですよね。

ーー 地元産業とのコラボレーションも計画されているとか。

はい。まだ詳しいことはお話できないのですが、飲食系などでコラボレーションできたらいいなと思っています。

ーー 季節に合わせたワークショップを開催するとお聞きしましたが、それはどういった内容でしょうか?

正式な内容はまだ決めていませんが、基本的には地元の方を対象としたワークショップを展開していきたいと考えています。たとえば、子どもたち向けの貝殻ワークショップや、キャンプシーンにおける焚き火のハウツー、アスリートやガイドを起用したアクティビティーの机上講習会などですね。エントリー層や一部ツアーのお客様を絡めて、実際に山や海をご案内する内容もワークショップに含めていきたいな、と思っています。

4人のトップアスリートが感じる、石垣島の魅力とは?

石垣店の開店初日には、オープニングセレモニーとして日本のアウトドア界を牽引する4人のトップアスリートによるトークセッションも開催された。ジャンルは違えど、同じ自然を舞台に活躍しているアスリートたちが感じる石垣島の魅力とは、一体何なのだろう?

アドベンチャーレーサーの田中陽希さんはこう語る。


「僕自身、石垣島に来るのは初めてでしたが、この2日間で2度、沖縄県の最高峰である於茂登(おもと)岳に登りました。そこで感じたことは、山の匂いも植生も、本島の山々とまったく違うな、ということ。標高が上がるにつれ、植生の変化をダイレクトに感じ取りながら歩くのがとても楽しくて。

正直、見晴らしがいい山だとは思っていなかったんです。おそらく山頂まで樹林帯で、南国の木々に囲まれているだろうと想像していましたが、実際に足を運んでみると、400mを越えたあたりから背丈ほどの笹藪に変わり、山頂で一気に展望が開けて海岸線やうっすらと遠くの島まで見えたんですね。1日目は雨で視界が悪かっただけに、2日目でオーシャンビューを目の当たりにできたときはとても感動しました」

そして、トレイルランナーの鏑木毅さんは今回が25年ぶりの来島だったそう。


「前回訪れたときはまだトレイルランニングを始めていない頃で、実を言うと山なんてまったく興味がなかったんです(笑)。ですが、今回改めて訪れてみて、山が本当に素晴らしい島だなと感じました。世界で島として第一級の観光地というと、ハワイやカナリア諸島、レユニオン島などがありますが、そういった島というのは海と山が楽しめるんですね。ここ石垣島もそうでした」

そしてクライマーの平山ユージさんは、海岸沿いにある岩場スポットへ。ここには花崗岩のほか、ゴツゴツとした岩質の“琉球石灰岩”が点在し、南の島特有のクライミングが楽しめたという。


「自分がここにきて思ったのは、リゾート感覚とクライミングが融合した、新しいスタイルのクライミングが味わえる、ということです。透明度の高い海、青い空、そしてドラマチックな雲が広がっている。こういったロケーションだとゆったりとした気持ちで登れるんですね。岩に登っているけれど、リゾート気分でもある。石垣島にはたくさんの岩場があるので、これからたくさんのクライマーが来て色々な岩場を発見していけば、沖縄スタイルのクライミングが開拓されていくんじゃないかなと思っています」

海洋冒険家の白石康次郎さんは、石垣島の新しい可能性についてこう語る。


石垣島は、いわばアウトドアのディズニーランドなんですよ。様々なフィールドがコンパクトにおさまっているんです。例えば、朝はトレイルを走って山を登って、お昼後にはクライミングをして、川に出てカヤックやって海でシュノーケリング、夕方は夕日を見ながらサンセットクルージングして、夜は泡盛を吞んで寝る、っていうね(笑)。それが一日でできちゃうんですよ。山と海の距離が近い国って、世界で見てもなかなかないんです。ちょこちょこと楽しいフィールドがいっぱいあって、充実して帰ってこれる。ハイキングやクライミングなどアクティビティー単体で考えずに、島のフィールド全体で考えてほしいですね!」

みなさんも石垣島を訪れた際は、個性豊かなアウトドアアクティビティーを満喫するとともに、ザ・ノース・フェイス/ヘリーハンセン石垣店へ立ち寄ってみてはいかがでしょうか?島で活躍するアイテムはもちろん、フィールドに関する有益な情報も得られるはずですよ。


THE NORTH FACE/HELLY HANSEN石垣店(ザ・ノース・フェイス/ヘリーハンセン石垣店)

4人のトップアスリートが感じる、石垣島の魅力とは?|「まだまだ知られていない、石垣島がアウトドアのディズニーランドたる理由」の13枚目の画像

住所:沖縄県石垣島市字大川1番地 730 COURT EAST COURT 1階
電話番号:098-084-1320 / 営業時間:11:00~20:00

Shop Blog:http://goldwin-blog.jp/tnf-hh-ishigaki
Instagram:https://www.instagram.com/tnf_hh_ishigaki/



(写真/茂田羽生)

この記事を書いた人

山畑 理絵

音楽プロダクションの制作、アウトドアショップの販売員を経てライターになる。のんびり日帰りハイクからガッツリテント泊縦走、トレイルランニング、ボルダリング、スキーと四季を通してフィールド三昧。アウトドア媒体をメインにライター活動をする傍ら、アロマテラピーインストラクターとして「山とアロマ」をテーマに、神出鬼没なワークショップを展開中。

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山畑 理絵

春夏秋冬、日本の美しい山を求めて歩きまわっています。

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