【房総サイクリング】海、田園、天然記念物……魅力いっぱいの房総サイクリングコース
夏の景色を求めて、千葉へサイクリング。おいしい海の幸を満喫でき、貴重な植物とも出会えるおすすめコースです。
有料道路を通って九十九里まで
今回は千葉県の鎌取駅まで輪行で行き、そこから千葉外房有料道路を通って九十九里に向かうルート。この有料道路は、自転車でも通ることができるので時間短縮になります。
自転車は「軽車両等」に含まれます。通行料は30円ですが、この日は無料開放されていました。車も多いので注意して走りましょう。終点の茂原まで走ったら一般道を通り、海を目指します。
鎌取から約1時間、九十九里浜に到着します。
九十九里名物「焼きはまぐり」を堪能!
お昼は海の幸がオススメ。あちこちに「焼きはまぐり」ののぼりが立っているのですが、今回は九十九里町にある人気店、いさりび食堂さんに伺いました。
プリップリのはまぐりにしょうゆをたらして。口の中いっぱいに、海の香りが広がります。あじのタタキ、いわしの団子汁もとっても美味しいのでおすすめです。
貴重な植物に出会えるスポット
九十九里の海を満喫し東京方面への帰途、東金駅近くの田園の中に「天然記念物 成東・東金食虫植物群落」があります。
きれいな川と、のどかな田園風景が広がっています。この川のほとりの32,000㎡ほどの湿原が天然記念物に指定されている場所です。絶滅危惧種に記載されている貴重な植物を含む約350種の植物が生育しており、中でも食虫植物が多数自生していることから、大正9年、日本で最初に天然記念物指定を受けました。湿原には歩道が整備されており、観察しながら歩くことができます。
食虫植物はとても小さいので、見つからなかったら受付の人に聞いてみることをおすすめします。時期が終わってしまったり、午前中で花が閉じてしまったりということもあり、たくさん見られたわけではないのですが、「ナガバノイシモチソウ」の撮影に成功。葉にたくさんの腺毛があり、粘着質の液で虫を捕らえるそうです。他の植物の影に隠れていたのですが、「ミミカキグサ」「コモウセンゴケ」などの食虫植物も見ることができました。
その他、「コオニユリ」や「ワレモコウ」などがきれいに咲いていました。なぜここだけ貴重な植物が自生しているのか、受付の人に聞いてみたところ、「昔はこういう場所がたくさんあったけれど、どんどん消滅してしまい、ここだけが残った」とのこと。今は、多くのボランティアの人に支えられて保護されているそうです。
いかがでしたか?
自転車の楽しさ、素晴らしさをご紹介します。フリーランスの編集・ライター。リブラ編集室代表。ロードバイクの楽しさに目覚め、もっと早く、もっと遠くへ走るための研究とトレーニングに励んでいる。
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