• 場所
  • キャンプや登山に関する地域コラム記事一覧です。地方の観光情報や旅情報をお届けします。キャンプや登山といったアクティビティを楽しみながら、ぜひその地方にある魅力も一緒に体験してみませんか?まだまだ知らない、その地域の魅力を発見できるかもしれません。
  • HOME
  • 記事一覧
  • 場所
  • 絶景まで徒歩0秒。ハイエースで行く、沼津の海辺のBarと秘密のキャンプ場。

絶景まで徒歩0秒。ハイエースで行く、沼津の海辺のBarと秘密のキャンプ場。

遠くの街への、キャンプ旅。旅の相棒にハイエースを選んでみたら、いつもとはまた違った感動がありました。気に入った場所に車を止めて、窓から空と海の移ろいを眺める…。車中泊だからこそ、出会える景色。今回目指したのは、静岡県沼津にあるキャンプ場と予約制バー「The Old Bus」。絶景まで徒歩0秒、ハイエースと共に行く、キャンプ旅をレポートします。

ちょっぴりレトロなレンタカーで、気分はロードトリップ。

いつもより少し足を伸ばして、遠くの街へ。車でしか行きづらい土地への相棒としても、レンタカーはぴったりです。今回レンタルしたのは、FLEXレンタカーのハイエースバン Coast Lines スーパーロング キャンピング仕様。

Coast Linesというのは、60年代〜90年代に愛されたアメリカの車「シェビーバン」をイメージして作られているのが特徴。丸いフォルムが、どこか懐かしさを感じさせてくれる、おしゃれなデザインです。

ミニキッチン、ミニ冷蔵庫を装備した、本格キャンパー仕様。スーパーロングボディ+ハイルーフなので、車内は広々としていて、キャンプグッズをたっぷり収納できます。しっかりアウトドアに必要な機能を供えながら、カジュアルに街にも溶け込んでくれます。

ダイニングスペースも広々としており、車の中とは思えない快適さ。ワーケーションなど、仕事をしっかりとしたい人にも◎。座席はフルフラットにでき、後ろのシートも合わせると最大5名まで車中泊が可能です。大自然の中でキャンプはしたいけれど、快適に過ごしたい!そんな願いを叶えてくれるのも嬉しいポイントです。

今回はフレックスリノカ世田谷店にて車をレンタル。(フレックスレンタカーは世田谷以外にもハイエースを中心としたオリジナルキャンピングカーを全国4店舗で展開しています。)手続きを済ませ、キャンプの荷物をたっぷり積み込んだら、いざ目的地へ出発。海沿いのドライブも楽しみながら、沼津を目指します。

FLEX Renoca 予約はこちら

富士山を望む海と森の秘密基地。「The Old Bus」の過ごし処とキャンプ場へ。

今回の目的地は静岡県沼津市にある、「The Old Bus」。伊豆半島の付け根の西浦というエリアに位置し、駿河湾越しに富士山を眺めることができる場所です。そんな絶好のロケーションにあるのが、改装された古いバスの中でコーヒーや自家製ドリンクを楽しめるchill out space(過ごし処)と、森の中のキャンプ場。どちらも事前予約制での営業となっています。

海沿いの駐車場には、旅人たちを迎え入れる古いバスがひっそりと佇み、その目の前の森の中には、秘密基地のような森のキャンプベースが。キャンプ場は1日1組限定のプライベート感溢れるキャンプ場で、テントステイ、デイキャンプ、海沿いの駐車場での車中泊など、様々な形での滞在を満喫することが可能です。

今回は、就寝の際は、テントステイと車中泊、二手に別れて思い思いの時間を過ごしました。キャンプ場には、ファイヤーピットや、ウッドデッキのシェルターが設けられている他、レンタル品(別途料金)も充実しているので、手ぶらで訪れても気軽にキャンプを楽しむことができます。

キャンプ場の木々の合間からは、富士山が顔を出し、静かに夕焼けに染まる空をぼんやりと眺めて。夜には、満点の星空のもと、波音に耳を済ませながらゆっくりと焚き火を。土の香りに包まれながら、眠りにつく時間は、五感を開放し日々の疲れを癒してくれます。

辿り着いた「The Old Bus」。海辺のBARで出会った物語。

キャンプ場と車中泊スペースの駐車場の横に隣接されている、予約制の過ごし処「The Old Bus」。キャンプの合間、夕日が美しい時間帯に予約し、ドリンクを楽しむバーとしての利用もさせてもらいました。

「なぜ、沼津の海辺に古いバスが?」と不思議に思っていると、様々な紆余曲折がありこの地に辿り着いたことを知ります。

沼津に来る前このバスは、横浜の埠頭で30年程、古いバスを改造した「ジャックナイフ」というバーとして営業されていました。当時、南さんという70歳のマスターが切り盛りしていたこの空間。一歩バスの中に足を踏み入れると、まるで別世界に迷い込んだような、ロマンと不思議さが溢れる車内が広がります。

「とっておきの場所なんです。」

そう語ってくれたのは、このバスの現オーナーの舛本佳奈子さん。舛本さんは、横浜のバスバー時代からの常連さんで、当時のお店のことを大変気に入っていたそうです。

今から3年前の2018年3月、この素晴らしい空間が広がるバスは、スクラップの危機に瀕していました。当時、バスを置いていた施設の閉鎖に伴い、バスもどこか別の場所へ移動が必要な状況に。しかし、もともと車体の大きいバス、かつ、自走はできなかったため、レッカーをつなぐと全長20mほどになる大きいバスを自由に置けるような場所は、なかなか見つかりません。

何人か常連さんなどに声をかけてはみるものの、行先は決まらず、引き継ぎ先も未定。このままでは、スクラップにするしかない・・・。そんな時、お店に訪れた舛本さんはマスターから話をきくやいなや、「それはダメです!」と即答したそう。

「私にとって、この場所は、世界遺産のようなものでした。話を聞いた直後に、夫にバスを引き継いでも良いか?と電話をかけました。ちょっと驚いていたものの、いいんじゃない、と言ってくれて。そこから、バスを引き継ぐための準備をはじめました。」

バスを置ける場所探しに奔走しながら、バスを移動し存続させるための資金集めをするべく、舛本さんご夫婦はクラウドファンディングを立ち上げました。常連さんや、プロジェクトに共感してくれた人たちの支援もあり、約1ヶ月のクラウドファンディングで目標金額を達成、良いご縁に恵まれ、沼津にバスを置ける場所にも出会うことができました。舛本さんご夫婦は、バスと共に沼津の地へやってきます。

“とっておきの場所”は、舛本さんご夫婦の手で古くなり痛んでいた部分を丁寧に改修され、前オーナーの南さんの思いや、常連さんたちの想いを乗せ、沼津の海辺で新たな時を過ごしています。このバスからは、古いものを愛おしみ、大切にする気持ちが、ひしひしと伝わってきました。

「自分たちが良いと思う、居心地の良いスペースを作っています。実は、キャンプ場は最初からやろうと思っていたわけではなくて。バーの常連さんたちが、飲みに来てくれた時に泊まれる場所があったらいいなという声が多くあったから、はじめたんです。荒れ果てた森を整備して、土中環境の改善をするところから勉強しながらはじめました。このキャンプ場では、自然と寄り添い、環境にあまり負荷をかけないやり方に触れてもらったり、知ってもらうきっかけになったら良いなと思っています。」

森の中のキャンプ場では、太陽光発電やバイオトイレ、ゴミの持ち帰り、環境に優しい洗剤を使ってもらったりと、自然への負荷を減らせるような取り組みにもチャレンジされています。決して、アウトドアやDIYの知識がたくさんあったわけではない舛本さんたちですが、一からトライ&エラーを繰り返し作り上げたバスと、キャンプ場。

「自分たちが自由に、心からやりたいことをやって生きている。それを見て、やりたいことをやりたいなと思う方がいてくれると嬉しいなと感じます。こんな風に生きていていいんだ、と、出会った人たちの選択肢を広げられたり、背中を押せたら良いなと思っています。やりたいことがあったら、やったらいいよ!という気持ちです。」

舛本さん、そして元バスバーのオーナー南さんの「好き」が詰まった空間。たっぷりのロマンとともに、少しの勇気と生き方や暮らし方のヒントをもらえる、そんな場所でした。

絶景まで徒歩0秒。車中泊ならではの景色に、癒されて。

歴史と想いの詰まった古いバスの隣に、私たちの車を止めさせてもらいました。目の前の海まで徒歩0秒、とびきりの眺めです。

キャンプをたっぷり楽しんだあと、テント泊メンバーは森の中で、車中泊メンバーは車で夜を過ごしました。窓の外からは、波の音が優しく聴こえ、あっという間に夢の中へ。明け方、タオルケットに身を包みながら、後ろのトランクを開け放ってみると、この景色が。

気に入った景色や場所を、すぐに宿にできちゃうのも、車中泊の魅力のひとつ。富士山を望む、沼津の海辺を独り占めしながら、朝の時間をのんびり過ごしました。車中泊でしか体験できない、贅沢な時間と光景。「次の車での旅は、どこに訪れようか?」と期待が膨らむ瞬間でした。

自分だけのとっておきの場所を探す、旅とアウトドア。

電車やバスで行きづらい場所だからこそ、心震える美しい景色と出会えます。そんな場所に身を置くと、旅の高揚感や感動もひとしお。キャンプ場を目指すのもよし、海辺に車を止めてコーヒーを淹れたら、もうすぐそこが自分だけのキャンプ場に。自然の中にお気に入りの場所を見つけながら、プライベートで快適な時間を過ごせるのが、車での旅の魅力だと感じました。

アウトドアにぴったりのハイエースを相棒に、自分だけのとっておきの場所を探してみるのは、いかがでしょう。

レンタカー利用

店名FLEX Renoca世田谷店(東京)
アクセス〒158-0082 東京都世田谷区等々力3-28-1
営業日10:00-19:00
休日毎週水曜日(祝祭日の場合は営業)、所定の火曜日(詳しくはこちら
電話03-5760-6033
レンタル
料金
平日:¥28,600
休日:¥33,000
延長1時間ごと:¥2,750

※休日前にご予約いただきますと、(休日分は)時間ごとの休日料金が加算されますので ご了承ください。
※安心保険補償制度の保険料が含まれています。
予約FLEX Renoca世田谷店(東京)
備考フレックスレンタカーは、FLEX Renoca世田谷店、ハイエースベースさいたま、ハイエースベースサッポロ、イオンモール幕張新都心店にて受け付けていて、全国4店舗で窓口が常設されています。

FLEX Renoca 予約はこちら

取材協力

店名The Old bus ※現在、予約制での営業
アクセス〒410-0243 静岡県沼津市西浦久料
営業時間10:00〜21:00の間で対応できる範囲で営業。不定休
料金大人:¥1000(ワンドリンク付)
小学生:¥600 (ワンドリンク付)
未就学児:ドリンクを注文した場合に実費
※追加のドリンクの販売もございます。
予約The Old bus
店名森のキャンプベース ※予約制
アクセス〒410-0243 静岡県沼津市西浦久料
営業時間●キャンプステイの場合
チェックイン 11:00~20:00
チェックアウト7:00~10:30

●マイカーステイの場合
チェックイン 16:00~21:00
チェックアウト 7:00~10:00
料金利用金額:①サイト基本使用料 + ②時間利用料 / 1人

① サイト基本使用料 ¥3500〜
 ※シーズンによって金額が異なります
② 時間利用料 / 1人 ¥50〜/1h
 ※時間によって金額が異なります
詳細・予約森のキャンプベース
備考キャンプ用品各種レンタル有

ライター:小林未歩
カメラマン:chorinta

sponsored by  FLEXレンタカー

関連記事一覧