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『遥かカナダ(彼方)を 身近なカナダ に』カナディアンロッキーへのいざない

「雄」 と “優” に抱かれて

「スイスが50もあるようだ!」 マッターホルンの初登頂者、ウィンパーを驚愕させたこの土地は、ときに見るものを圧倒し、ときに安堵感や癒しを与えてくれたりもします。現地でトレッキングガイドをしている僕にとってのカナディアンロッキーは、人生の岐路を変えてくれたとても大切な場所です。時間や月日で変化を見せる多彩な表情は、飽きることのない魅力がたっぷり詰め込まれています。

まだまだ知る由もない魅力は僕にとっても無限ですが、知りうる限り好きなところを挙げてみたいと思います。

「氷河のある風景」

氷河期の遺産をいたる場所で目にすることができるのは、この土地ならではの特権です。カナディアンロッキーの荒々しい風貌は、大規模な氷河が削り、谷を造りながら流れていった痕跡とされています。いわば、氷河による彫刻物です。今なお残された無数の氷河から流れる解け水は、あちこちに大小の美しい湖水として溜まり、そこから川となって、それぞれの方向へ流れていきます。また、同じ流れがその途中で轟音を響かせる滝に姿を変えたり、心が洗われるような清流になったり、湖岸で揺れる姿に変わったり、自然の表情は本当に豊かだと感じます。

「百花繚乱」

冬の雪がもたらす解け水は、大地に豊かな恵みをもたらします。季節が進むと森や斜面には雪解け水がしみ込み、植物を育んでくれます。あるものは広大な斜面いっぱいに咲き誇り、あるものは森の日陰でひっそりと咲き、あるものは、岩の上でしっかり根付いています。どれもこれも、それぞれが個性を活かし、自分が辿り着いた居場所で工夫しながら息づいている様子がわかります。

「生き物紀行」

お馴染みの生き物から名前を聞いたことはあるけど実際には見たことがないというものまで、多くの種類がこの土地でバランスを保ちながら生息しています。クマやシカ、ヒツジ、リス、コヨーテ、ナキウサギやマーモット、ハクトウワシなどなど。四季を通して出会える生き物が変わるのも楽しみです。

「秋の黄葉」

葉の緑がじわじわと黄色く目立ってきます。カナディアンロッキーは「紅葉」ではなく「黄葉」です。麓の「アスペン」と、標高を上げた高い土地に根付く、「ラーチ」の2種類が色付きます 9月後半のわずか2週間程度ですが、晴天の確立が高く、クリアな青空とのコラボはとても見応えがあります。また、黄葉に降雪が交わった景色や、金色の落ち葉で埋まる登山道を歩くワクワク感は、なんともいえません。

「寒くない冬」

個人的に好きなのが、冬です。北国の魅力は冬にこそありと言いますが、雪の付いた岩肌は気品の高い美しさを併せ持ちます。「カナダは寒い」とのイメージがありますが、広大なこの国では、場所によって気候がまるで異なります。日本だって、北海道と沖縄では違いますよね。カナディアンロッキーは湿度がないために、極端にドライな気候です。湿気のない冬は体感温度が緩いという恩恵に繋がり、結果的に寒さを和らげてくれるのです。詳しくは別の機会に綴りたいと思います。

このように多くの魅力があるカナディアンロッキー。
今後様々なトレッキングコースをご紹介させていただき、その魅力について共有できたらと思います。そして、カナダや山歩きについて少しでも興味を持って頂けたら幸いです。

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