単独、無酸素で、固定ロープ、無線を使わず、
6日間で2度のエベレスト登頂を成し遂げた迫真のドラマ。

ミステリーランチやカブー、チャコなど、さまざまなアウトドアブランドを展開する「A&F（エイアンドエフ）」。そんなエイアンドエフが出版部門にも力を入れているのをご存知でしょうか。

今回紹介する書籍は、世界最高の山岳アスリートであるキリアン・ジョルネの体験談です。

15年にわたり山岳スキーとトレイルランニング競技を牽引し、あらゆる大会やレースで勝利を収めてきたキリアン・ジョルネ。スペイン、ピレネー山脈の山小屋で育ち、走っているときも、登っているときも、スキーをしているときも、山はいつも遊び場だった。

そんな彼はまだ若干33歳という若さながら、アスリートとしてさまざまな分野に挑戦し、エベレストに2回連続で登頂するほか、世界各地の山の登頂スピード記録を塗り替えているのです。

近年ではノルウェーに暮らし、山岳スポーツの限界にチャレンジ。映画や著作、デジタルコンテンツを通じて多くの人々の心に働きかけているほか、気候変動の抑制を提唱し、自然環境を守る意識を高めるための活動を行っています。

「この本には、人間の限界を軽く超えていくとんでもないことがさらっと描かれている。自分に正直に、真摯に生きるキリアンに深い敬意を覚えると同時に、勇気が湧いてきた」。と、本の帯で語るのは写真家の石川直樹氏。

トレイルランのワールドチャンピオン、キリアン・ジョルネが自ら記した精神の旅の記録。山に登ること、走ること、自然の中で生きること、そして栄冠がすべてではないこと。生い立ちから、制覇した山岳レース、レースを共にしたパートナーたち、そして自然への想いがそこに記されています。

『雲の上へ -6日間でエベレスト2度登頂の偉業への道-』
著作：キリアン・ジョルネ
翻訳：岩崎晋也
定価：2530円（10%税込）
2021年8月12日刊行予定
https://aandf.co.jp/books/detail/above_the_clouds