【総延長1697.2km】東海自然歩道を踏破せよ!|#8 河口湖〜足和田山編
.HYAKKEIをご覧のみなさま、こんにちは。ライターの田中嘉人です。
今日も僕は富士山駅に来ています。
さて、前回は山中湖から大平山を越え、ここ富士吉田市までやってきました。スタートが高尾山だったので、高尾山から山道を歩いて富士吉田までやってきたと思うと感慨深いものがあります……。とはいえ、目指すゴールは大阪!とにかく前を向いて進んでいきたいと思います。
今回は、富士吉田市から河口湖町、そして鳴沢村へ抜けるコース。これまでは過酷な山道がメインでしたが、今回は人里を通るコースもあるので、もしかしたら地域の方たちとのふれあいもあるかも……?相変わらず絶景な富士山ビューと共にお届けします。ぜひ最後までお付き合いください。
<今回の予定コース>
富士山駅→富士ビジターセンター→大田和→足和田山→三湖台→紅葉台入り口
もくじ
大田和を目指して
富士山駅を出発した僕が向かうのは、足和田山の登山口がある大田和という集落。前回離脱した国道139号へ合流するところからスタートです。
富士山を目指して進んでいくイメージ。
どんどん富士山が迫ってきます。すると……?
右手に「エガオランド」が。テヘヘくんや、
ブサイクちゃん、
マケナイくんにご挨拶。
しばらくすると上宿の三叉路に突き当たります。ここで国道139号線と合流。
右折して、狭めの歩道をドンドン進んでいきます。
5分ほどあるくと……あっ!!!
ありました!東海自然歩道の案内看板!案内に従って、富士ビジターセンターを目指します。
ひたすらに直進。
さすがは富士の麓。
大型の日帰り温泉施設が2つもあります。
コンビニもあるので、
食料や水分の調達もラクラクですね。
そしてひたすらに直進。
大丈夫、道は間違えていません。
そしてFUJIYAMAの高さに驚かされる。こんなにデカかった?
高速道路の高架下を抜けてしばらくすると……
またしても富士ビジターセンターの文字が!距離としてはすぐみたいだけど……
矢印の先にあるのは富士山世界遺産センター。……どういうこと??
実はこちらの富士山世界遺産センターは、富士ビジターセンターがリニューアルした施設!
富士山の歴史について学べたり、
富士山ビュースポットもあるので、外国人観光客でごった返していました。西丹沢ビジターセンターもきれいだと思ったけど、さすがに比べ物になりません。
真実の口もあるんだから。
気を取り直して、先を急ぎましょう。富士山世界遺産センターの西側にひっそりと佇む東海自然歩道の看板を発見。
森のなかに誘われます。
うわー!めっちゃいい!さっきまで歩いてきたアスファルトの道と違ってフカフカだし、木漏れ日は優しいし……「自然歩道ってこういうことでしょ」って思う。
途中アスファルトの道を渡るけど、
フカフカの道はまだ続く。最高。
大丈夫、コースアウトしていない。
気持ちよすぎて思わず小休止。座っているのは巨大な溶岩です。
あっ………!無情にも再びアスファルトの道が……!
河口湖総合公園という場所を目指すそうです。
アスファルトの道をひたすらに歩いて……
まっすぐに、まっすぐに……!
案内看板の行き先が「河口湖総合公園」から当初の目的地であった「大田和」に変わりました。それにしても河口湖総合公園はどこにあったの?
行き先は変わったみたいだけど、道は変わりません。アスファルトの道をひたすらに進む。
単調な道が続きますが、人の気配がするからか、不思議と飽きません。
標高約900mなので、珍しい植物を観察できる。
しばらく進むと案内看板に再び「河口湖総合公園」の文字が。しかし、東海自然歩道コース上ではないみたいですね。脇目も振らずに大田和方面へ進みます。
アスファルトの道に付き合ったったら右折。すると、先に東海自然歩道の看板が見えます。
まだまだ続くアスファルトの道。少しだけ、空気がひんやりとしてきました。
道はひたすらにまっすぐだし、
このあたりは案内看板もめちゃめちゃわかりやすいので、迷うことはないでしょう(単調すぎてお伝えすることがなくなってきました)。
何かしらの山菜も応援してくれているようです。
少しだけ道が狭くなります。でも、変わらず直進です。
あっ!!再び国道139号線に舞い戻ってきました!案内看板の示すのは、道路の向こう側。横断歩道を渡ります。
するとまたもやアスファルトの道が。無心で進みます。
しばらく進むと案内看板の示す先には、巨大な山が……!ここまで約10kmほど歩いてきましたが、このあとあの山を登るの……??
これまでの経験上「あそこに見えている山は登りたくないな」と思っているとだいたい登る羽目になるんですよね。だから登るんでしょう。どんとこい!
突き当たりを右折し、
すぐに左折。
そして突き当たりをまた左折。茂みに隠れていることもありますが、分岐点には必ず案内看板があります。
登るであろう足和田山らしき山がどんどん大きくなってきました。
あとは道なりにまっすぐ。
このあたりが大田和という集落のようです。
インパクトある看板にドキっとしたり、しなかったり。
道なりに歩き始めて10分ほど。「あれ?登山口ない?」とソワソワしだすと突然案内看板が出現します。
よかった〜!間違えていなかった!!
そして案内看板の指す方向へ進むと、いよいよ足和田山への登山口を発見!公衆トイレもあるので、きちんと用を済ませておきましょう。
足和田山を目指して
アスファルトの道を10数km歩いた後の山登りがいよいよスタートです。
張り切って登る前に、この巨大看板をチェックしてみましょう。
要は、ここから東海自然歩道が始まったってこと??所要時間も約2時間でいい感じですね。
フェンスを開けて、登っていきます。
そしてフェンスを開けた僕を待っていたのはロングな木製階段。さすが元祖東海自然歩道。いきなりメインディッシュです。
若干、勾配は急ですが、西丹沢〜山中湖のコースで鍛えられたらしく、さほど苦にはなりませんでした。もしかして、成長してる?
ゆるやかな登り坂をゆっくりと。
永遠に続きそうな木製階段ですが、勾配はゆるやか。いい汗をかきながら登れます。
いや〜全然余裕ですね!
楽勝楽勝……!
うん……
いいかげんにしろ。
登り坂が全然終わらない……!滝のような汗が流れてきました……完全にナメてた……!
余談ですが、こういうのを見ると「もし自分が歩いているときに木が倒れて、支えている木がなかったらどうしよう」とか考えませんか?……考えませんか。そうですか。
現実逃避しても、目の前の登り坂は楽にはなりません。
ゆるやかな登り坂になっても、さすがにアスファルトの道を10km歩いた後だとしんどいですね……。
引導を渡すかのような木製階段が……!
ヒィヒィ言いながら登ること15分。
ようやく道が平坦になりました。頂上?
雄大な富士山をバックに。お腹がすこし出てて恥ずかしいです。
「おそらくこの先が展望台だろう」と最後の力を振り絞って登っていきます。すると……?
おおお〜〜!!展望コーナーが!!おそらくここが頂上!!この日は休日だったこともあり、多くの登山客で賑わっていました。
東屋からは綺麗に富士山が眺められます。
河口湖も望めます。そういえば、河口湖って島があるんですね……!知らなかった!
4月の終盤でしたが、頂上付近にはまだ花をつけた山桜が。風に揺れる花びらが綺麗でした。
他の登山客の迷惑にならないようなところで一枚撮ったら全然”頂上らしさ”のない仕上がりになりました。とりあえず足和田山は制覇!
三湖台を目指して
ここまで来たらあとはラクラク!三湖台、紅葉台を越えて、一気にゴールを目指したいと思います。
「東海自然歩道」と大きく記された案内看板があるので、そちらを参考に下っていきます。
山道をのんびりと下っていると、眼下には西湖が。山中湖、河口湖ときて、富士五湖3つ目です。
下った先には登り坂が。足和田山登頂でバテた足腰にはちょっとキツイ……!
そして、登ったと思ったら下る。こうして足腰がやられていく……。
基本的にはゆるやかな道が続きます。
しばらくすると再び急な登り坂が。
登り坂の先には、三湖台の看板が。
ゆるやかな道を進んでいくと……
急に開けた!!
どう!?
どう!?
どうよ!?
もうほぼパノラマ!
富士山から樹海、本栖湖、精進湖、西湖が一望できる!!(だから三湖台?)
絶景のなかで食べるおにぎりはそれはそれはおいしかったです!
エネルギーチャージできたところでいよいよラストスパート。紅葉台を抜けて、一気に下ります。
5分ほど下ると急に広場が……あれ?クルマ??
こちらは紅葉台の展望台。クルマでもアクセスできるなら家族連れにもいいですね!
建物の脇に東海自然歩道はありました。三湖台で休憩したので、紅葉台展望台には立ち寄らずに下っていきます。
ラストスパートだ!!!
趣のある樹の横を抜けると、
道が比較的ゆるやかに。
山椒の木が自生していました。
風穴方面を目指して進んでいきます。すると……?
アッ!クルマが走ってる!!
ということで、無事国道139号線に合流できました。
というわけで、今日はここまで!
いかがだったでしょうか。富士山駅から登山口へ入るまでのアスファルトのコースは若干単調でしたが、足和田山コースは木製階段あり、下ったところで登り坂あり、展望台あり……と東海自然歩道の魅力がギュッと詰まっていた印象でした。さすが、東海自然歩道最初のモデルコースといったところでしょうか。さらに紅葉台はクルマでもアクセス可能。気軽にハイキングを楽しみたいという方にも、おすすめです。
そして、次回は……?
そう!ついに青木ヶ原樹海へ突入します!好奇心半分、恐怖心半分ではありますが、無事に帰ってこれるようにがんばりたいと思います。それでは、また会いましょう!
<今回のコース振り返り>
一緒に歩いてくれる人、募集中。
1983年生まれ。静岡県出身。静岡文化芸術大学大学院修了後、2008年にエン・ジャパンへ入社。求人広告のコピーライターとしてキャリアをスタートする。その後、Webメディア編集チームへ異動。CAREER HACKをはじめとするWebメディアの編集・執筆に関わる。2017年5月1日、ライター編集者として独立。