• 体験レポート
  • 登山好きが贈る、登山の体験レポートです。日本、そして世界の山々にはたくさんの魅力にあふれています。春夏秋冬、その時々で異なる顔を見せてくれる素敵な山がたくさんあります。まさに百景。.HYAKKEIでは、そんな山に実際に登り、五感で楽しんだ自然体験記をお届けします。きっと山に登りたくなりますよ!

ごく普通のOLがキリマンジャロ登頂を果たして感じた、海外登山の魅力

ごく普通のOLが登山の魅力にどっぷりはまり、独立峰世界一アフリカ北東部タンザニアにあるキリマンジャロ登頂に至った理由とは?キリマンジャロ、そして海外登山の魅力を中心にお伝えします!

登山人生は富士山への憧れから始まった

”日本人なら一生に一度は富士山に登りたい!”

そんな想いから、とりあえず買い揃えたザックと登山靴。

タイミングが合わず、なかなか登る機会がないまま数年が経過したある日、SNSで見掛けた友達からの登山の誘いに、新品のままの登山道具がもったいないな~という理由で登ったのが金時山。これが私の登山人生のはじまりでした。

山頂から見た富士山はあまりにも美しく、ただただ感動し、うまく言葉では表現できなかったことを今でも覚えています。そしてその数年後、まさか独立峰世界一キリマンジャロの頂上に立つことになるとは…。その当時の私は全く想像していませんでした。

海外登山では必ずガイドをつけよう

海外での登山では、登山ガイドをはじめ現地の人々はもちろん、世界中からやってくる登山者との交流が欠かせません。

登山ガイドは、山によって国の規制で付けなくてはならない場合と、登山者が自由に選択できる場合があります。しかし、海外では事前に情報があまり得られないこと。その山に精通した現地の登山ガイドを付けることは、安全の確保・登山への不安や心配を払しょくでき、加えて他にもさまざまな情報が入手できますし、現地のことをより深く知ることができます。

登山中は基本的にはガイドと山行と寝食を共にするので、いつの間にか親しくなり、下山する頃には親友や兄弟のような存在になっていることもあります。

登山に同行したガイド・サブガイド・コック・ウエイター・ポーター3人、そしてホテルのスタッフやサファリドライブのドライバーなど、皆物腰が柔らかく、キラリと光る真っ白な歯を見せ笑う愛らしい笑顔がとても親しみやすいタンザニア人。

現地ガイドでも現地の言語や英語に加え、日本語も話せる場合もあり、言語に不安がある方でもさまざまな選択肢があります。そのため、現地のことをより深く知る意味でも登山ガイドを付けることをおすすめします。

他国の登山者との交流も海外登山の魅力のひとつ

登山中には世界からやってきた登山者と同じ山の山頂を目指すもの同士、挨拶にはじまり、どこの国出身か、登山が趣味なのか、などなど、母国や世界中のおすすめの山情報を交換することもありました。

山小屋泊の場合には、相部屋になる場合も多く、エストニア・オーストラリア・フランス・タンザニア等から来た登山者と一緒になりました。国は違えど、山のルール・マナーは世界共通。登山道では譲り合いの気持ちを持ち、寝食をともにする山小屋ではマナーを守り節度を持って行動することは鉄則です。

また、やはり海外、、ナンパや盗難の被害に遭う可能性は大いにあります。このようなトラブルを避けるためにも、海外だからと気を抜くことなく、ある程度の距離を保つこと、時にははっきり断ることも大切です。

海外の山のスケールは桁違い!!

日本一の山(最高峰)富士山は標高3,776mですが、世界にはこの標高を超える山々がたくさんあります。世界最高峰エベレストは8,848mと富士山の2倍を遥かに超える標高!標高以外にも、とにかくスケールが桁違い!!

キリマンジャロは、標高5,898m、シーラ峰(3,962m)、マウェンジ峰(5,149m)、キボ峰(5,895m)の3つの峰から成る東西約50km、南北約30kmに広がる成層火山。

今回のルート”マラングルート(Marangu)”は、登山口の標高が1,700mなので、山頂と登山口との標高差約4,200m、総歩行距離約80kmを、1日約1,000mずつ標高を上げ、登りは3.5日・下りは1.5日と全体で5日(高所順応の為6日間の行程もあり)もの時間を掛けて歩きます。

ジャングルのような熱帯雨林帯にはじまり、広大な草木のないアフリカの大地、険しい岩場と標高が上がるにつれ景色は変わり、山頂付近ではキリマンジャロは赤道付近に位置しているにもかかわらず、空色に輝く氷河を見ることができます。気温30度から-15度まで、まさに雄大で豊かな大自然が丸ごとそこにあります。

東南アジア最高峰マレーシアのキナバルへの挑戦

どんな人や風景、出来事に出会えるだろう♪と期待が膨らむ一方、自分の母国・日本から遠く離れた土地、そして山の中…。海外登山ではいつも以上の緊張感に襲われます。

東南アジア最高峰マレーシアのキナバル(標高4,095m)を登頂した時には、頂上手間で高山病の症状に襲われました。人生で経験したことのある一番高い山・富士山(標高3,776m)の標高を超えた辺りです。

倦怠感・吐き気・立ちくらみ・息苦しさで、足を一歩前に出すことも難しく、一歩進んでは休み、大きく全身で呼吸をし、また一歩進んでは休み、何とか頂上に辿り着いたという状態でした。

その山頂から見た景色に、大きな達成感と安堵でいつの間にか瞼から涙が溢れていました。まるでどこかの惑星にいるような、不思議な感覚になったことを覚えています。

独立峰世界一キリマンジャロ登頂へ

帰国後その時の登山を振り返り、登山そして4,000m超の高山の魅力と高山病の恐怖を改めて実感するとともに、もっとたくさんの山々に登るには精神的にも体力的にもっともっと鍛えなければならないと痛感しました。

そして、ふと浮かんだのが独立峰世界一キリマンジャロ。

これまで登山を続けてきた中で、標高でも難易度でもなく、それぞれの山にはそれぞれの魅力があると感じる一方で、遠く離れたアフリカという地への高い興味・関心と高山の魅力に惹かれ、自然と次の目標はキリマンジャロ登頂になっていました。キリマンジャロは、特別な技術や装備を必要とせず、登頂に必要な体力と精神力があれば登ることができる山。

ただし、今までに経験したことの無い高い標高(5,898m)と5日間という長い行程、そして休暇や費用等の面から、約1年~1年半後の登頂を目指しました。

これまでの週末登山に加え、早速週1回5kmからランニングをはじめ、出発前には低酸素室での高所トレーニングにも参加し、登頂のために出来ることは何でもしました。

しかし、”必ず登頂する!”という想いが強かった反面、これまでで一番の緊張感と不安を抱いての登山スタートとなりました。

このような長い準備期間をかけ、無事にキリマンジャロ登頂を終えることができました。長い道のりも一歩一歩確実に前に進み続ければ、必ず頂上に辿り着くことが出来ることを感じました。

この登頂が自分自身のココロとカラダをほんの少し強くし、今後の人生にちょっとした自信をもたらしてくれています。

キリマンジャロ登頂後は、サファリとビーチでタンザニアを丸ごと堪能

遠いアフリカの地タンザニアはとても自然豊かな国。登頂後に私が選んだのはサファリとビーチで、海・陸・山と丸ごとタンザニアを堪能することでした。

まずは、タンザニア北部に位置する世界遺産ンゴロンゴロ保全地域(Ngrongro Conservation Area)でのサファリドライブ。

関連記事一覧