2シートカーだからこそ広がる楽しみ。「コペン」と遊ぶキャンプスタイル | クルマとアウトドア #02
どんな車を乗りこなしているかは、キャンパーのひとつのアイコン。小型SUVやビンテージの四駆などがキャンパーの中で人気が出ている今、オートキャンプには一見ミスマッチ?な車を愛する方が徐々に増えてきているんだとか。
今回はそんな車のひとつ、2シートカーのコペンを愛車とする岐阜県在住のユウトさん(@camping_photo_yuto)にフィーチャー。お仕事はカメラマンということでinstagramの写真は綺麗なキャンプ風景ばかり。そんなユウトさんにコペンのあるキャンプの楽しみ方をうかがってきました。
車種:ダイハツ コペン
年式:2005年
走行距離:12万km
燃費:10km/ℓ
もくじ
車仲間とともに一気にはまっていったキャンプ
——instagramで投稿されている写真を見ていると、車とセットのカットが多いと思うんですが、車はキャンプをされてから乗るようになったんでしょうか?
もともと車が好きで乗っていたので、キャンプが後なんですよね。同じ車仲間で集まってドライブとか楽しんでいたんですが、そのうちのメンバーがキャンプをはじめて仲間うちでキャンプをするようになったんですよ。そうしたら自分もキャンプの魅力にとりつかれて、今ではすっかりハマっています。
——もともと車を持っていると、キャンプへのハマり方もスムーズかもしれませんね。道具は一式揃っているように見えますが、キャンプ歴はどれくらいなんですか?
今年で2年目ですね。はじめた時はスノーピークで一式揃えました。その後instagramでキャンパーの投稿を見ている時にポンチョテントを見つけたんですよね。サバゲーをしていたりミリタリーものが好きだったのですごく惹かれて、オークションで買ったんです。そこから最近は一気にミリタリー系でサイトを揃えるようになりました。
——かなり統一感のあるサイトに仕上がってますよね。テントも軍物ですか?
これはポーランド軍のポンチョテントなんです。2枚分のポンチョをつなげてワンポールテントにしています。ポールは付属していないので、スノーピークのアジャスタブルポールを使っています。
——キャンプはこの数年ではじめたとのことですが、キャンプの好きなところってどんなところでしょうか?
やっぱり、ご飯がやたらとうまいってことじゃないでしょうか。いろいろな道具を使って今まで作ったことないような手の込んだ料理を作るのが楽しいです。最近ではアップルパイや煮込み料理など、ご飯は家では作らないのに頑張って作ってますよ(笑) あとは写真、自然の中ならではの綺麗な写真を撮りたいなぁって思います。外にいるってこと自体がいろいろな魅力を引き出しますよね。
——お気に入りの道具もやはり調理周りだったりしますか?
そうですね、このあたりの調理道具は友人が作ってくれたものもたくさんあって、お気に入りです。
——友人の手作りってすごいですね!どこかで売られているものなんですか?
欲しいって言ったら気が向いたら作ってくれるんです(笑) だから売り物ではないようで。この超強力なハンマーも作ってくれましたし、今回はピザ焼き器「ピザチュウ」のテストもしてたんです。美味しく作れました。
実用性を考えて、フェアレディZからコペンへ立ち戻る
——もともと車が好きとのことですが、コペンは初代なんですか?
そうですね、20歳の頃から乗っているので6年目です。最初だから軽自動車かなぁって思っていたんですけど、普通の軽自動車だと物足りなくて。良いのがないか探しているうちに友人がコペンを勧めてくれたんです。
——恥ずかしながら私もコペンが軽自動車だって知りませんでした。2シートタイプやスポーツカーが車の中でもお好きなんですか?
実はちょっと前まで2代目でフェアレディZに乗っていたんです。ただ普段乗る分にはいろいろ不便だったり、維持費が大変だったので最近手放してしまいました。コペンは軽自動車だから自動車税は安いし、燃費もリッター10kmは走ります。
——キャンプ場って山奥とかオフロードを走る必要が出てくるところもあると思うんですが、そのあたりは大丈夫なんですか?
コペンは車高もそこそこあるので大体の道はいけますよ。キャンプ場への道のりでも不安や不便に思ったことは今のところありません。フェアレディZは車高がすごく低かったので大変でした。2kmほどオフロードを走らなければいけない時があったんですが、冷や汗ものでしたね。
課題の積載は、ヒッチキャリアと空きスペースでカバー
——見た目も実用性もコペンは優秀なんですね。ヒッチキャリアはキャンプ道具を積み増すために取り付けたんですか?
これももとはキャンプ用ではなくて、レース用にタイヤを積むために取り付けたんですが、ちょうどその頃にキャンプにハマり出したので、最初に積んだのはキャンプ道具でした(笑) 実用性という意味では、積載量の少なさはやっぱり課題ではありますよ。
——どんどんキャンプ中心になってきているんですね笑。あえなく積むのを諦めたギアなどもあるんですか?
石油ストーブは本当は持って行きたかったんですけどね。けどそれも、カセットガスストーブで一旦解決しました。ソロでは現状で十分ですね。ソロの時は助手席にも荷物を載せるようにしてます笑。
——サイドミラーの視界は確保しないと危ないですね!ユウトさんならではの、コペン、2シートカーにおける積載のポイントってありますか?
「椅子の後ろのスペースまで使いこなす!」ですね。もともとの積載量はどうしても少ないので、スペースは有効活用しています。今回はソロキャンプですが、2名泊まれるだけの装備は積んでいます。
ドライブもキャンプをはじめて変わった
——キャンプ以外ではお休みの日は何をされていることが多いんですか?
キャンプをするまでは、ドライブかネットゲームをするかって感じだったんですよね。その後キャンプに出会って、最近ではレザークラフトなどにも挑戦し始めました。ドライブでは下呂、高山、白川郷とかにいくことが多いです。
——キャンプをするようになって、ドライブの楽しみ方とか目線って変わりましたか?
もうガラりと変わりましたよ笑。いく先々で「ここでキャンプできたらなぁ」って目線で楽しむようになりました。いろいろ素晴らしいロケーションがあるんですけどね、日本の場合は自由にキャンプしちゃいけないところもあるので難しいですが。
——ドライブしていると自分だけが知っている場所とかもできそうで楽しそうですね。そこでキャンプもできたら最高ですが。
そうですね、でも岐阜近辺はオートキャンプ場にも恵まれているので、今の所不自由はないんですけどね!
スポーツカーやオープンカーでオートキャンプをする人も増えてきているように思います。その中で、自転車を載せたりキャンプ道具を載せるためにヒッチキャリアを作りたい人も多いそうで。
——ユウトさんやコペン仲間の皆さんはその先駆け的な存在なんですね。
ヒッチキャリアの存在感はありますよね。コペンに乗っているからこそ注目されることも多いです。だからこの車はしばらくは外せないと思います。
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その場でご一緒したユウトさんのコペン仲間の方々のお話では、コペンオーナーは車がある程度仕上がってくると、さぁ次、となる。その一つがキャンプになっているそう。
カスタマイズ性のある車と、自分なりのスタイルや道具にこだわることができるキャンプ。
その相性は車にハマればハマるだけ高まるのかもしれません。
*ユウトさんinstagramアカウント(@camping_photo_yuto)
LIFE WITH NATURE!
コースタイムの1.5倍はかかる写真大好きハイカー。登山はカメラ3台、キャンプはミニマルに、自分らしい自由なアウトドアを楽しんでいます。フィルム登山部メンバー。.HYAKKEIファウンダー&初代編集長。