パン好き必見の手作りパンレシピ|WHAT A DELICIOUS OUTODOOR #04
長野県茅野市のアウトドア体験施設「CLUB3719」とのコラボでお届けする、大好評アウトドア料理連載、第4弾。
「ひと手間かける豊かさ」をテーマに一味違ったアウトドア料理をお届けしている本連載ですが、今回はフォトジェニックでもありお腹も膨れる「パン」。
今回もレシピをご紹介いただくのは、長野県茅野市のアウトドア体験施設「CLUB3719」オーナーの檀さんです。
もくじ
パンを自分で作ることの魅力って?
世代を超えて日本人に愛されているパン。最近は専門店も増え、本格的で美味しいパンを食べる機会も増えてきたと思います。そんな時代にわざわざパンを自分で作ることの魅力はどこにあるのでしょう?
パンの焼き方はいろいろありますが、今回は薪釜で焼きます。拾ってきた薪で火を起こすというアウトドア好きにはたまらないプロセス。そして、薪釜は温度のコントロールを完全にはできないため、毎回焼き上がりが違う。それがゆえ、決まったルールはなく、自分なりのルールを作って楽しめるのが薪釜でのパン作りの魅力であり、ひと手間かける豊かさでもあるのです。
薪釜でカンパーニュを作ってみよう
では、早速そのパン作りのレシピをご紹介しましょう!まずは今回使用する材料です。
・ 水 150ml
・ モルト 1.5g
・ ドライイースト 7.5g
・ 塩 4.5g
・ 砂糖(ブランシュガー) 20g
・ 強力粉(ハルユタカのオーガニック) 200g
・ ライ麦(アーレグローヴのオーガニック) 50g
・ オリーブオイル 適量
・ 水の分量でモチモチか固めか決まってくるので、試行錯誤しましょう!
・ モルトは隠し技、加えることで表面がカリカリします。
・ ドライイーストと塩はお互いが直接触れないように注意!触れると塩がイースト菌を殺してしまい、うまく膨らんでくれません。
・ オリーブオイルはパンの温度を上げて表面に割れ目を作る役割に。
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ちなみに、フランスのバケットは砂糖を使わずに発酵させ膨らませるそう。非常に高いスキルを求められるため、バケットが美味しいお店は間違いないそう。
ここでご紹介した分量はあくまで参考値。季節や気候によって適量は変化するので、自然を感じながらその時その時の良い分量を見つけましょう。これもパン作りの楽しみでもあります。
1. パン生地をこねて丸形に
オリーブオイル以外の材料を混ぜたら、写真のように丸形になるようにしっかりこねていきます。
2.封をして一次発酵
ボールなどにパン生地を入れて、ラップやシャンプーキャップなどで封をします。ここから一次発酵。その日の環境にもよりますが、今回は40分置いておきます。
3.生地から空気を抜く
40分経ったら、手のひらで空気を抜いていきます。
4.伸ばした生地を折りこむ
生地の両端を中心の方に折りこみます。
5.生地を閉じこむ
底面に生地の端を内側に閉じこんでいきます。
6.綺麗な丸形に形づくる
手で包み込むようにして、生地を回転させながら丸形にしていきます。
7.オリーブオイルをかける
生地の表面にクープ(スリット)を入れて、そこにオリーブオイルをかけます。
8.袋に入れて二次発酵
これで二次発酵をさせます。乾燥を避けるためにゴミ袋などに入れておきます。この際、生地の上にネットをかけておきましょう、そうすることで生地が袋につくのを防ぎます。二次発酵は今回は30分強としました。
二次発酵が終わると、生地全体が膨らみ、クープがパカンと開きました。仕上げに強力粉をふりかけます。こうすることで、生地より先に粉が乾燥し香ばしい焼き上がりになると共に、見た目もより美味しく見えますよ。
薪釜で焼く!
ここからいよいよパンを焼いていきます。薪釜は事前に薪を燃やしておき、燠火(おきび)の状態にしておきましょう。
1.250℃を目安にして15〜20分焼く
燠火の状態で釜の温度をはかります。250℃を目安に見てください。温度を確認したらパン生地を入れ、15〜20分ほど焼きます。
2.香りづけに藁(わら)を入れる
カンパーニュはフランスの田舎パン。藁を入れることで、田舎香りがついて一層味わいが増します。
3.蓋をしてじっくり待つ
煙で香りづけをするために釜に蓋をします。これは同時にオーブン効果も高めてくれます。
4.15分〜20分で完成!
途中であまりに焦げた匂いなどがしなければ時間通り焼き上げ、完成!焼き加減も良く美味しそうに仕上がりました。
カンパーニュを美味しく食べるレモンカード作り
そのまま食べてももちろん美味しいカンパーニュですが、今回は同じフランス由来のレモンカードも合わせて作ります。1ビン分作っておくといろいろなところで使えて便利ですよ。
・ バター 75g
・ グラニュー糖 225g
・ レモン果汁 2個分
・ レモンゼスト 2個分
・ 卵(全卵) 2個
1.ソースパンでバター・グラニュー糖を溶かす
2.他の材料を混ぜ合わせて出来上がり
火を弱め、といた卵やその他材料を加え、泡立て器で混ぜ合わせます。8分ほどでもっちしたら完成です!
カンパーニュに好きな食材をのせて
キャンプでフォトジェニックに楽しみたいなら、カットしたカンパーニュに彩り豊かな食材をのせてパーティーテイストで楽しみましょう。1枚1枚アレンジを加えることで、手作りの豊かさも倍増します。パン作りは季節を感じながら行うもの、のせる食材も季節の野菜を取り入れると良いですね。
パンを自分で焼く。
そんなひと手間が、その時その時の季節や気候を感じるきっかけになり、調理をしながらも自然を楽しむことができる、ということをご紹介しました。
次回はパンを使った栄養満点のスーパーフード、絶品ハンバーガーレシピをご紹介します!
LIFE WITH NATURE!
コースタイムの1.5倍はかかる写真大好きハイカー。登山はカメラ3台、キャンプはミニマルに、自分らしい自由なアウトドアを楽しんでいます。フィルム登山部メンバー。.HYAKKEIファウンダー&初代編集長。