• キャンプご飯やレシピに関するの記事一覧です。キャンプで美味しいご飯を食べたい!いつものキャンプ飯に飽きて来た…!キャンプで料理するにはどんな道具が必要なんだろう?そんな初心者の方から上級者の方向けに、美味しいキャンプ飯・ごはんに関する情報をお届けします。
  • HOME
  • 記事一覧
  • ウルトラライトな乾物で外メシ進化形 #01|アウトドアで「乾物」のすすめ

ウルトラライトな乾物で外メシ進化形 #01|アウトドアで「乾物」のすすめ

.HYAKKEIをご覧の皆さん、こんにちは!DRYandPEACEです。
私たちは自由な発想で、現代のライフスタイルに沿った「乾物」の活用法を提案しています。

ともすれば古くさくて面倒!と思われがちな「乾物」ですが、実は外メシにぴったりの素材なんです。とっても軽くて、常温での長期保存ができちゃう乾物。

みなさんはそんな乾物を活用していますか?
そのバリエーション豊かな外メシ活用法を連載でご紹介していきたいと思います。

とはいえ、

「そもそも乾物って何?」

という人もいなくはないと思うので、まずはこちらをご覧ください!

栄養と旨味たっぷり!乾物スープは何グラム?

材料と水を入れてコトコト20分。栄養たっぷり!美味しいスープが出来上がります。

■材料
切り昆布 2g
桜海老(干しエビ)5g
じゃこ5g
切干大根5g
ゴジベリー2g
煎り大豆5g
打ち豆5g
スライス乾しいたけ2g

p>

水を除いた材料の重さは合計で31g!!
この軽さ、まさにUltra Light!
たっぷり2人分のスープが作れます。
ここに、これまた乾物のパスタやそうめん、春雨などを加えればスープ麺、小麦粉を水で溶いてスープに落とせばすいとんに。

乾物の旨味のおかげで塩コショウだけで味が調いますが、
カレー粉を加えればカレースープに、
ナムプラーと香菜(フリーズドライも出ていますね)を加えればタイ風にとアレンジ自在です。

私たちは、乾物を、「水分を減らすことによって常温で長期保存可能な食材」と定義しています。
だから、パスタやそうめん、お米も乾物です。

乾物の定番、切干大根でいうと、元の大根の重さの約1/10になると言われます。
スーパーで売られている青首大根の重さが800g~1200g程度。
それが80~120gの重さにおさまってしまうというわけです。

Ultra Lightな乾物はアウトドアにぴったり!

そんなUltra Lightな乾物は、軽いだけではなく、

保冷バッグ不要!
夏でも傷む心配なし!!
何日か山籠りしても問題なし!!!
ナイフなしでも作れるものもある!!!!
たぶん、思っている以上に種類も豊富!!!!!

というわけで、乾物はアウトドアにはぴったりの食材なのです。

しかも、乾物はとっても環境に優しいんです

乾物の、軽い、常温保存できるという特性は、社会的にも意味があります。
できすぎてしまった野菜を乾物にできる、形が悪くても乾物にすれば気にならない。
長く保存でき、少しずつ使えるから食べものが無駄になりにくい。

軽いから輸送の際のエネルギー消費が少なくて済むため、CO2の削減にもなる。
冷蔵保存が不要なので、省エネになる。

天災などもしもの時も心強い味方!
飢餓の地域にだって乾物なら届けられるかも!

私たちと乾物との出会い

2010年の暮れに、ペルーのジャガイモの乾物「パパセカ」に出会った時、どこにでも見られるジャガイモが乾物になっているということに興味を持ちました。乾物であるからこそ、地球の反対側からでもモノが傷むことなく運ばれてきます。

乾物のレシピを研究してみようかと思った矢先に東日本大震災が起きました。私たちが住んでいる横浜市では計画停電が実施され、実質上冷蔵庫が使えない状況にありました。

にもかかわらず、スーパーの売り場では生鮮食品が品切れしている一方で、乾物の棚にはいつもと変わらずたくさんの商品が並んでいたのです。
冷蔵庫がなければ乾物を使えばいいという発想自体が出てこなくなっているのか、あるいは普段から使いこなしていないからいざという時に使えないのか。

そんな状況を見て、本格的に乾物の今の時代にあった使い方を提案していこうと思うようになりました。

負の先入観が乾物との距離を広げている?

そんな中、気づいたのは、一般の人たちの「乾物は地味、同じ味ばかり、面倒くさそう」という乾物に対する負の先入観でした。

改めて売り場を見れば、戻し方すら書いていない商品も多く、核家族が多いのに小袋入りの商品も少ない。すでに使い方を知っている人でなければとっつきにくい状況にあることもわかりました。

そこで、一般の人たちに向けての教室を開いたり料理本を書くなどするとともに、商品に同封するレシピの開発や、さまざまな乾物を混ぜてすぐに料理ができるキットの提案などをしてきました。

私たちもキャンプやプチ登山を楽しんできており、アウトドアに乾物はぴったりと実感しています。でも、実際には活用している人は思いの外少なく、これもまた上記のような先入観によるのでは?と思うのです。

この連載を通じて、社会的にも意味があり、Ultra Lightな乾物のバリエーション豊かな活用法をご紹介していきたいと思います!

関連記事一覧