入笠山から八ヶ岳へ向かい、途中の立場川キャンプ場で 1日目 を終えたトレイルウォーク。
2日目の朝を迎えました。

極寒の中、火を熾して朝食の準備

極寒の中、火を熾して朝食の準備|「東京のロシアンファミリーと巡る、八ヶ岳のトレイル・ウォーク(後編)」の1枚目の画像

うぅ、寒い。寝る前にナルゲンボトルに熱湯を入れて湯たんぽ替わりにして寝たのですが、僕の寝袋は3シーズン用なので八ヶ岳の中腹に近いこの場所ではちょっと寒いです。
早いところたき火を熾して温まるべきか、寝袋の中でもう少しじっとしているかウトウトしながら考えること30分(体内時計)、冷えた身体を起こしてテントから抜け出しました。

テントから出てみると、すでにガイドの守岡さんが起きて朝ごはんの準備を始めています。昨日の夜の宴とお酒の後遺症はまったくなさそうです。

極寒の中、火を熾して朝食の準備|「東京のロシアンファミリーと巡る、八ヶ岳のトレイル・ウォーク(後編)」の3枚目の画像
極寒の中、火を熾して朝食の準備|「東京のロシアンファミリーと巡る、八ヶ岳のトレイル・ウォーク(後編)」の4枚目の画像

たき火で目玉焼きを作り、パンと生ハムと一緒にいただきます。ゲストファミリーの子供たちも眠い目をこすりながら起きてきました。
食べ終わる頃に湧き始めたポットのお湯でコーヒーを淹れ、朝日に照らされた森を眺めながら一息。身も心も温まったら、テントを片付け出発の準備です。

かつて村があった、八ヶ岳の水場へ

1日目は南アルプス側の入笠山周辺でしたが、二日目は八ヶ岳側です。まずはかつて村が存在したという地、稗之底(ひえのそこ)を散策。

極寒の中、火を熾して朝食の準備|「東京のロシアンファミリーと巡る、八ヶ岳のトレイル・ウォーク(後編)」の8枚目の画像

稗之底の跡地は、そこに村が存在したにも関わらず、ほとんど文献が残っていない謎多き場所です。1600年代末までは畑を耕して生計を立てていたそうですが、あまりに不毛な土地であったことから、ついには村人たちは村を捨て、隣村などへ移っていったそう。
元々武田信玄が作った「信玄の棒道」という軍用道路の通り道として人の往来があったようですが、江戸幕府によって甲州街道(いまの国道20号)が整備されたことで、人の流れが変わったことも起因しているという見方もあるそうです。

極寒の中、火を熾して朝食の準備|「東京のロシアンファミリーと巡る、八ヶ岳のトレイル・ウォーク(後編)」の10枚目の画像

ただ当時の様子を物語る文献や資料はほとんどない状態。いまだにミステリースポットとして、散策に訪れる人も少なくないそう。そして、人の営みを確かに感じさせる石垣や地蔵、整備された水場などが、さらなる興味をかき立てます。

極寒の中、火を熾して朝食の準備|「東京のロシアンファミリーと巡る、八ヶ岳のトレイル・ウォーク(後編)」の12枚目の画像

村同士の領土問題にまで発展したという西出口湧水地で水をいただきます。
地元の人もたまに汲みに来るという湧き水は、とてもまろやか。子供たちだけでなく、連れてきた犬までガブガブ飲んでいました。

極寒の中、火を熾して朝食の準備|「東京のロシアンファミリーと巡る、八ヶ岳のトレイル・ウォーク(後編)」の14枚目の画像

編笠山登山口から富士見高原へ

そして今度は少し場所を変え、八ヶ岳のもっとも南に位置する山の一つ、編笠山の登山口へ移動。富士見高原リゾートの横手から上がるこのコースは、初心者でも比較的簡単に登ることができるコースです。
編笠山の頂は目指さず、登山口の周辺をトラバースする感じで、森の中を散策します。

編笠山登山口から富士見高原へ|「東京のロシアンファミリーと巡る、八ヶ岳のトレイル・ウォーク(後編)」の2枚目の画像

紅葉が深まった森は、黄色と赤の鮮やかな色に包まれ、葉の間からは、晴れ渡った秋晴れの空が見え隠れします。
そんな風景を時折足を止めて眺めながら、ゆっくりと歩きます。

編笠山登山口から富士見高原へ|「東京のロシアンファミリーと巡る、八ヶ岳のトレイル・ウォーク(後編)」の4枚目の画像

四季の彩を楽しみながら歩き続けること約1時間。最終日のゴール地点である富士見高原リゾートの創造の森に出ました。

編笠山登山口から富士見高原へ|「東京のロシアンファミリーと巡る、八ヶ岳のトレイル・ウォーク(後編)」の6枚目の画像

左手には八ヶ岳の最南端。右手には甲斐駒ケ岳や鳳凰三山。そして中央には富士山と、日本の美しい山々を一望できる絶景に、一同ため息をつきながら見惚れてしまう有り様。

味わい深い山旅

味わい深い山旅|「東京のロシアンファミリーと巡る、八ヶ岳のトレイル・ウォーク(後編)」の1枚目の画像

ゴール地点でしばらくゴロゴロしながら、この2日間のことを思い返します。
初日の入笠山の山頂から八ヶ岳の風景を楽しみ、夜はその八ヶ岳側でキャンプを楽しみ、そしていまは初日に登った山の方を見渡す。まさに隅から隅まで楽しむことができました。
一つの山の頂を目指すのではなく、こうして長い時間、山や森の中で過ごすように楽しむのも、なかなか味わい深いものです。

ゲストに日本の山の素晴らしさを味わってもらえただけでなく、自分たちも八ヶ岳の素晴らしさを、改めて知ることができた二日間でした。

この記事を書いた人

津田 賀央

東京のメーカーに勤めながら、長野県富士見町で個人のプランニング会社を立ち上げ。現在は週の4日を八ヶ岳の麓、3日を東京で過ごしながら、「富士見町テレワークタウン計画」などのプロジェクトをサポートしている。 趣味は山と音楽。

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津田 賀央

八ヶ岳と東京を行き来しながら、山と都会の暮らしについてレポートします。

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