自然大国ニュージーランド。人々は、海に行けばキレイな砂浜で波に乗ってサーフィン、ボートに乗って釣りを楽しみ、川があればカヤックやラフティングを楽しみます。

そんなアウトドア天国とも言えるニュージーランドの国民的アクティビティと言ってもいいのが、トレッキングです。今回はニュージーランドのトレッキング事情について紹介していきます。

トランピングは国民的アクティビティ

トランピングは国民的アクティビティ|「今そこにある自然をどう楽しむか。ニュージーランドの「トランピング」という考え方」の1枚目の画像

ニュージーランドでは、登山やトレッキングのことを『トランピング』といいます。国内にある14ヶ所の国立公園はもちろんのこと、1,000ヶ所を超える環境保護区域では、お年寄りや子供連れでも簡単に歩くことができるコースから、中・上級者向けの3泊4日を超えるトレッキングコースまで存在します。

それらはニュージーランドの環境省がコースなどの整備をしていて、貴重な自然をしっかりと残しつつも誰もが自然を楽しめるように環境が整えられています。

「今そこにある自然」をどうやって楽しむか。これがニュージーランド流

「今そこにある自然」をどうやって楽しむか。これがニュージーランド流|「今そこにある自然をどう楽しむか。ニュージーランドの「トランピング」という考え方」の1枚目の画像

日本で「登山」や「トレッキング」という言葉を聞くと、登山用のザックを背負って2000mを超える山の頂上を目指したり、山々を縦走していく、といったイメージが先行しがちだと思います。アウトドア初心者の頃の私はそうでした。

「今そこにある自然」をどうやって楽しむか。これがニュージーランド流|「今そこにある自然をどう楽しむか。ニュージーランドの「トランピング」という考え方」の3枚目の画像

ニュージーランドの場合は、頂上を目指すというよりも、山や森の中を歩くことを目的に自然の中に入り、鳥のさえずりを聞いたり、たまに現れる湖の美しさに感動したり、その目的のすべてが『頂上』にはありません。

これはニュージーランド人が、今あるものに価値を見出し楽しむということに、非常に優れているからだと私は感じました。例えば、激流があればラフティングに、大きな谷と橋があればバンジージャンプに。どちらも人工的に作り出したものというよりも、そこにあった「自然」をどのように楽しむか、を考えた結果だと思います。小さい子供の頃から自然で遊ぶことを楽しんできたニュージーランド人らしい考え方です。

したがって、トランピングも「頂上を目指す」という大きい目標だけでなく、そこにある自然を楽しむ、誰もができるアクティビティなのです。

”世界一美しいトラック”と言われるミルフォード・トラック

”世界一美しいトラック”と言われるミルフォード・トラック|「今そこにある自然をどう楽しむか。ニュージーランドの「トランピング」という考え方」の1枚目の画像

ニュージーランドには、その美しい自然の中を歩くことを目的として、世界中からハイカーが集まります。南北2つの大きな島からなるニュージーランドですが、特に南島には60Lを超える大きなバックパックを背負ったハイカーがたくさんいます。

その中でもひときわ人気の高いウォーキングトラック、それがミルフォード・トラックです。『世界一美しいトラック』と言われるこのトラックですが、自然を保護するために個人のトレッカーが入れるのは1日40人のみ。山小屋のチケットは予約開始日に全てが埋まるという人気っぷり。私は幸運にもチケットが取れたので、歩くことができました。

そのトラックは「世界一美しい」と言われるだけあって、本当に絶景の連続です。

”世界一美しいトラック”と言われるミルフォード・トラック|「今そこにある自然をどう楽しむか。ニュージーランドの「トランピング」という考え方」の5枚目の画像

そのコースの中盤には、ニュージーランドで最も大きな滝を見ることもできました。
本当に素晴らしい景色の連続で、これが自然大国ニュージーランドなんだなー!と、とても興奮したのを覚えてます。

”世界一美しいトラック”と言われるミルフォード・トラック|「今そこにある自然をどう楽しむか。ニュージーランドの「トランピング」という考え方」の7枚目の画像

しかし、このコースの最高標高地点は1300m。
もちろん大自然ニュージーランドだから、たとえ標高がそれほど高くなくても絶景を見ることができるのですが、高いところ、頂上に行くことだけが全てではない、ということを示しているように感じます。

歩いて、カヤックを楽しんで

歩いて、カヤックを楽しんで|「今そこにある自然をどう楽しむか。ニュージーランドの「トランピング」という考え方」の1枚目の画像

もう1つニュージーランドらしいトレッキングを紹介します。これもニュージーランドの南島にあるエイベル・タスマン国立公園です。

カヤックが好きな方はもしかしたらご存知かもしれませんが、ここのトラックは、海沿いのコースを歩くだけではなく、途中途中のポイントでカヤックに乗って海の旅も楽しむことができるのです。

歩いて、カヤックを楽しんで|「今そこにある自然をどう楽しむか。ニュージーランドの「トランピング」という考え方」の3枚目の画像

それを実現するために拠点となる町にウォータータクシーが存在し、カヤックを目的地点まで運んでくれるツアーサービスや、歩くのは好きだけどカヤックが苦手という方は、その水上タクシーに乗って町まで帰ってくることもできます。

こういった環境が整っているので、ニュージーランドには世界中からそれを求めて人々が集まってくるのです。このコースは海沿いの森の中を歩いて進んでいくので、最高標高地点は200mを超えません。それでも人々は60kmにも及びこのコースを歩くために集うのです。

自然と一体になって、森を楽しむ

自然と一体になって、森を楽しむ|「今そこにある自然をどう楽しむか。ニュージーランドの「トランピング」という考え方」の1枚目の画像

私もニュージーランド国内のいくつかのコースを歩いてきました。主要なトレッキングコースの登山口や周辺にはキャンプ場があり、自然を存分に楽しむことができるようにしっかりと整備されています。

キャンプ場に前泊し、早朝に山に入ると太陽の日が森の中に入り込んでくる、なんとも神秘的な瞬間に出逢うことができます。私はこの瞬間が、山や森を歩いている中で一番好きな時間です。

山、森歩きは誰でもできる自然体験

山、森歩きは誰でもできる自然体験|「今そこにある自然をどう楽しむか。ニュージーランドの「トランピング」という考え方」の1枚目の画像

とあるニュージーランド人が私にこう言ってくれました。


「ニュージーランドには、トレッキングコースがいくつもあって、たとえ同じ山、同じ森でも、その人の実力や目的に合わせて楽しむのがトランピングなんだよ。頂上を目指したければ目指せばいいし、森の中を歩いてリフレッシュしたければそれも立派なトランピングだよ」

山、森歩きは誰でもできる自然体験|「今そこにある自然をどう楽しむか。ニュージーランドの「トランピング」という考え方」の3枚目の画像

トレッキングコースの入り口には必ずそのコースの名前、主な目的地までの時間が書かれた目印がありますし、コースがしっかりと整備されているので初・中級者の方が行くコースで迷うことはほとんどありません。場所によっては、車椅子の方でも楽しめるようにバリアフリー化されているところまでありました。

まとめ

まとめ|「今そこにある自然をどう楽しむか。ニュージーランドの「トランピング」という考え方」の1枚目の画像

日本とは違ってヘビやクマのいないニュージーランド。森の中には人懐っこい小さな鳥や野生のフクロウに出会いました。

まとめ|「今そこにある自然をどう楽しむか。ニュージーランドの「トランピング」という考え方」の3枚目の画像

頂上を目指すだけじゃない登山やトレッキング。誰もが山や森を歩き、自然を感じてリフレッシュできる、そんなニュージーランドのトレッキング文化がトランピング。

自然が好きな方は、そんなトランピングを楽しみに、旅行先の候補にニュージーランドを入れてみてはいかがでしょうか?


*本記事の使用写真については、ニュージーランド自然保護局の許可を得ています。

この記事を書いた人

佐久間 亮介

日本全国キャンプ場と名所を巡りながら旅する旅人。月間50万PVのキャンプブログ「http://camp-in-japan.com」を共同運営。 キャンプでたくさんの笑顔が生まれたらいいなーっと思いながらブログを書いてます!

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