前回の記事では「蒸らしの時に、ひっくり返すのがよいのか、ひっくり返さないのがよいのか」
という点について書かせていただきました。
(前回の記事はコチラ

いよいよ今回から「実践的魅力」をお伝えしていこうと思います。
まずは、一番気になり、できるとかっこいい、王道の「焚き火で炊爨」から。
どれくらいの量の薪が必要なのかも参考にしていただけると思います。

実験前の私の予想

ご飯を炊く時は意外と強火力は要らないので、飯ごう4合なら通常の薪の半分もあれば十分ではないか。

その前に、ご飯の炊き方のお勉強

色々な本を読みあさり、行き着いたのがやはりコレ。
『はじめチョロチョロ中パッパ、ジワジワどきに火をひいて、赤子泣いても蓋取るな』
です。
広く知られている、昔から語り伝えられてきたご飯の炊き方です。
火加減をほんとにうまく表しています。それに、炊飯の火加減の重要さがわかりますね。


<おいしいご飯を炊くための5項 (目安時間)>
1.米をといで水につける(30分~2時間)
2.火をつけてじわじわ温度を上げる(10分)・・・はじめチョロチョロ
3.強火で沸騰させる(5分)・・・中パッパ
4.火を弱めて沸騰を維持(15分)・・・ジワジワどきに火をひいて
5.おき火または火からおろす(90℃以上で10~15分)・・・赤子泣いても蓋取るな』




ということで今回はこの時間を目標に実践してみたいと思います。

実験開始!

(実験場所は10月 奈良県某所にて)

1. 今回の飯ごう炊爨には、焚き火台を使用しました。焚き火台に直接のせて使用しましたが、トラ イポッドなどを使うと雰囲気も良くなりますね。

2. さて、薪ですが、どれくらい必要なのでしょうか。でっかいままの薪では火力調整にも困るので、半分切にしてそれをさらに太・中・細に切り分けました。

3. 飯ごうには最大容量の米4合をセット。水も飯ごうの4合用目盛りまで入れ、お勉強したとおり30分ほど水を吸わせました。

※飯ごうには水の目盛りが2合用と4合用の2つのスジがあります。
※ちなみに、内蓋スリキリ一杯で米2合、外蓋スリキリ一杯で米3合が計れます。

4. いよいよ炊爨!焚き火台に細薪をセットし、着火。(今回は紙製の着火材を使用)

5. 火が細薪に移ってきたのを確認してから、中薪を追加します。

6. そして飯ごうをのせます。さらに太薪を追加し、ここから10分かけて沸騰へ持ち込むのですが・・・。

7. 風にあおられて、思うように飯ごうに炎があたりません。薪、追加、追加!!

8. この時すでに30分経過。さらに、切った薪が全部無くなり、残りの半分を急遽切ることに・・・。

9. この後、何とか10分ほど沸騰させ、おき火の上で10分間蒸らしました。

10. 蒸らしが終わり、炊き上がりました♪ 炊き始めてからここまで、55分かかりました。

★炊けたご飯も、ふつうに食べられるレベルではありましたが、これでは納得いかない!
 以下、2回目。リベンジです!

リベンジ!(実験2回目)

11. まずは風対策! ダンボールのみかん箱があったので風防にしてみました。
飛び火対策でアルミホイルを貼ります。格好は悪いが簡易風よけの出来上がり!
作っておいて何ですが、こんなのが効くのかいな・・・。

12. 薪は1回目と同じように1/2切りにしてそれをさらに太・中・細に。

13. またまた飯ごうには最大容量の米4合をセット。水も同じく、飯ごうの4合用目盛りまで入れ、30分ほど水を吸わせました。

14. 焚き火台に細薪をセットし、着火。(今回も紙製の着火材を使用)

15. 火が細薪に移ってきたのを確認してから、中薪を追加していきます。

16. そして飯ごうをのせます。風防も効いて火が流れにくくなりました! 
今回は10分で沸騰へ持ち込めそうです。

17. 太薪、中薪追加、そして待ちに待った一番のクライマックス!
炎の中で、沸騰した飯ごうの蓋がペコペコとあがってくる時間がやってきました!この時9分30秒!
一番良い画像が撮れているハズだったのですが、デジカメ不調でココだけエラー・・・。
ショックです・・・。

18. 炎はないですが、蒸気が吹いている様子↓

19. 石などで重しをすることで、圧力がかかり、ふっくら炊きあがりをサポートします。

20. 26分経過。2回目は細薪2本だけ残りました。

21. 次は蒸らしです。1回目はおき火の上で蒸らした為、底と下部側面のご飯が乾き気味になってしまいました。今回はさすがに90℃キープは難しいかもしれませんが、ホームセンターで見つけた簡易の保冷バックを利用して高温蒸らしにチャレンジしてみます。

22. 30分経過。なかなか良いタイムで炊き上がった飯ごうを古いタオルに包み保冷バックで蒸らします。

23. おき火がまだあるので、そばに置いてその熱も利用しました。

24. 45分経過。保冷バックをあけるとかなりの熱気がありました。これは期待大♪

25. そして、ふたをあければこのとおり。ばっちり炊けています。 味も1回目より甘みがあるように思えます。 やはりこれは、熱の科学なのでしょうか!

まとめ

結果は、飯ごうで4合のご飯を炊くのに大きい薪が1つ必要。風対策をすれば大きい薪半分で大丈夫。
実験当日、特別強い風は吹いていなかったのですが、思った以上に熱を奪われてしまいました。

予想より薪の量はたくさん要りましたが、風対策をきっちりやれば、もっと少ない薪で炊けるのではないかということがこの実験を通して分かりまでした。
※もちろん、季節や気候によって左右されると思います。


おいしいご飯を炊くコツは、
「はじめチョロチョロ中パッパ・・・の法則と、風には注意!」
ということですね!

この記事を書いた人

タンセイ テルユキ

大阪の町工場タンセイエンヂニヤリング代表。飯ごうが好きすぎてハンゴーコンロ研究所を立ち上げる。 いたるところで飯ごう炊爨をしながら飯ごう料理のアイデアをねっています! 趣味は、空と山と飯ごう。 タンセイエンヂニヤリング http://tanseieng.com/ ハンゴーコンロ研究所 http://hango-konro.com/

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