【5月13日(金)リリース】Jackery史上最高スペックのJackery Solar Generator 2000 Proが登場。その全貌を徹底解剖!
これまで2回にわたり模擬停電を実践し、停電と同じ境下で生活を送ることで、災害時による停電時の備えや気付きをレポートしてきました。
そして今回は、ポータブル電源メーカーJackery Japan(ジャックリ ジャパン)に直接インタビュー。Jackery製品のことや、この度新しく登場する『Jackery Solar Generator 2000 Pro』について、そしてJackeryの今後についてなどお伺いしました。
【第1回】
“そとのくらし”ご夫妻に半日ブレーカーを落として“模擬停電生活”をしてもらった【その備え大丈夫?_Vol.1】
【第2回】
“snowflake”ご夫妻に半日ブレーカーを落として“模擬停電生活”をしてもらった【その備え大丈夫?_Vol.2】
今回お話しをお伺いしたのは、Jackery Japan マーケティング課の平松さん(写真左)。
Jackery日本法人の2人目のメンバーで、普段休日はファミリーキャンプを楽しんでいるそう。
そんな平松さんに、現在キャンプでは欠かせない商品となったポータブル電源について、あれこれ聞いてみました。
もくじ
「何か起こらないと動かない、起こって初めて防災の準備を始める」
――Jackeryのポータブル電源は、日本のポータブル電源ブームの先駆者と言っても過言ではないと思うのですが、日本以外だとどの国での需要が大きいのですか?
やっぱりアメリカですね。Jackery自体がアメリカ発のブランドでもありますし、アメリカでもシェアがとれているブランドとなっています。
――アメリカではどのような活用法が主流なんでしょうか?
アメリカではホリデーが長いので、グランドキャニオンをバックにロードトリップみたいな、車中泊周りの使い方が多いですね。なので、容量が大きな電源が人気です。
日本でも車中泊やバンライフのスタイルが徐々に増えてきているのを感じるので、ポータブル電源だけでなく、ソーラーパネルもセットでお客様への提供をより強化していきたいと思っています。
――さすがアメリカです。私もバンライフに憧れがあるので、たまに軽バンで車中泊しています!さて、今回の取材までに第1回・第2回と模擬停電を実施しました。日本でのポータブル電源の活用法として、災害の備えというのは大きいと思いますが、どうでしょうか。
今年起きた地震と停電のとき(※)もそうですが、そういうことが起きると防災意識が上がるようで、それに合わせて「ポータブル電源」はよく調べられているようです。
(※)2022年3月16日に起きた福島県沖地震
――実際に停電も起きましたもんね。あれほどの大きな地震は久しぶりでした。
はい。正直、僕もそうなのですが、、何か起こらないと動かない、起こって初めて防災の準備を始める人が多いと思います。感度の高い人や、キャンプがすごい好きな人などは元々知ってはいただいてるのですが、災害が発生したり、9月の「防災の日」などで層が少し広がる感覚はありますね。
「安心しているブランドと言ってくださるので、しっかりそれに応えたい」
―-今回『Jackery Solar Generator 2000 Pro』を出すことになった経緯はありますでしょうか?
昨年『Jackery ポータブル電源 1500』を販売して、そこで家にある家電をほぼほぼ使えることが分かっていただいたのですが、そこで容量の部分とか、キャンプだけでなく仕事向けなど、「もっと大きい容量出ないの?」という声をいただきました。
また、先ほど話したように、アメリカで長期のロードトリップや、アウトドアなどでの活用で大容量の需要が増えてきており、グローバルの需要が日本にも来るだろうと考えています。
Jackeryとしては、容量が小さいものから大きいものまで揃えて、お客様に選んでいただく幅を広げたいというのもありますね。
――他社も大容量のものを販売していますが、差別化はありますか?
他社のポータブル電源に無かった機能としては、最大1200Wのソーラーパネルによる充電が可能ということです。ソーラーパネルからの入力可能W数が高いため、複数枚のソーラーパネルを使うことで、もっと遠くへ、連泊キャンプもできます。
また、Jackeryが出すことに意味を持っている方もいてくださって。「安心しているブランド」と言ってくださるので、しっかりそれに応えたいなと思っています。
――その「安心」の部分、どいうった取り組みをされていますか?
はい、信頼性の高いものを搭載していることと、サポートの面ですね。
製品面についてからいくと、中に温度監視システムが4つ内蔵されていまして、充電時に本体が過剰に熱くなっているなど異常事態を察知、冷却システムが作動するようになっています。
また、サポートについては、立ち上げ当初からお客様のお問い合わせに対して電話窓口を設けていることです。ただ現在お問い合わせの数が大変多く、すべてのお客様のお問い合わせに答えられていないところもあるのですが、、防災のためにJackeryを購入されたご年配の方など、メーカーが直接対応することで安心に繋がればと思っています。
「キャンプが変わっていくのをリアルタイムで感じました」
―-Jackeryの日本法人の立ち上げはどれくらい前ですか?
2019年の9月です。その前にアメリカでの展開はしていて、日本でもAmazonなどで試験的に販売していて、そこそこ需要があることが分かり立ち上がったんです。
――まだたったの3年弱でしたか!この3年で日本のキャンプ事情は本当に変わりましたよね。
そうなんです。私は入社した当初まだキャンプを全然知らなくて、勉強したり自分でキャンプをやり始めて、変わっていくのをリアルタイムで感じましたね。Instagramでもキャンプの投稿が増えて、ポータブル電源の投稿も増えていきました。
――先ほどお話しされましたが、バンライフも増えました。
軽自動車での車中泊も増えましたよね。軽だとサブバッテリーの代わりに積んでいる方もおられます。車で泊まるのであれば、お湯沸かすのもケトルでいけますからラクですよね。
――基本的に積みっぱなしにできるのもいいですね。
ただ、夏は暑いので注意してほしいですね。電源に熱がいってしまうので、炎天下の車内では積みっぱなしは危険です。
――平松さんは普段キャンプではポータブル電源をどんな使い方されていますか?
私は子どもがまだ小さく、焚き火で調理するのは危ないので、ホットプレートでポップコーン作ったり、たこ焼き作ったり、簡単な料理をしてます。奥さんに対して基本接待キャンプをしていて(笑)、家の環境をそのまま持って行くほうが喜ばれるんです。電気毛布やドライヤーを使えるようにしていますね。
「買ったあとに『いい体験ができる』と思ってもらいたい」
――どんな家電にも使えるということは、逆に家でもポータブル電源を使えますよね。
そうなんです。今回実践された2家族のように、どの家電にどれくらいの電気を使っているのか分かるのも楽しいですよ。それに、昼間はソーラーパネルで充電して、夜は充電したポータブル電源を使えば、エコな暮らしができます。
――確かにそうですよね。せっかく購入したポータブル電源なので、有効活用するべきですね。私も500Wのポータブル電源とソーラーパネル持っているので、できる範囲で始めたいと思います。
Jackeryは液晶パネルの見やすさ、シンプルなデザインなど、非常にユーザビリティが高いと思うのですが、今回の新商品『Jackery Solar Generator 2000 Pro』はこれまでと違うところはありますか?
はい。お客様からのお声もあり、2000 Proでは、出力周波数を50Hz/60Hzと自動で切り替えられるようになりました。
――ユーザビリティをどこまでもあげられるのですね!他にはありますか?
あと、ポータブル電源とソーラーパネルをセットのワンカテゴリーとして周知していきたいということで、これまで『Jackery ポータブル電源 ソーラーパネルセット』という商品名でしたが、今後は『Solar Generator』という1つのカテゴリー名になります。ソーラーパネルはオプションではなく、メイン商品の1つという考えです。
――では最後に、Jackeryは今後どのような展開を考えられていますか?
オフグリッドのような、環境への意識と合わせて啓蒙してきたいですね。電源はただの電源なので、買ったあとに「いい体験ができる」と思ってもらいたいです。
グリーンエネルギー活動や、社会貢献活動も行っていきたいと思っていて、「Jackery Green」というプロジェクトを立ち上げました。第1弾として、熊本県のみかん農家さんの廃棄予定の規格外みかんを使った「ドライフルーツ」を作りました。販売はせずにイベントで配ったりしています。
――素晴らしい取り組みですね。食べたかったです!
本日お持ちしようと思ったのに忘れたんですよ(笑)
――残念!次の機会に期待します(笑)本日はお忙しい中ありがとうございました!
商品詳細
Jackery Solar Generator 2000 Pro
ポータブル電源、ソーラーパネルの詳細はこちら。
製品名称 | Jackery ポータブル電源 2000 Pro |
型番 | JE-2000A |
サイズ | W384×D269×H307.5mm |
重量 | 約19.5Kg |
定格容量 | 2160Wh(リチウムイオン電池) |
入力ポート① | AC入力:100V~50Hz/60Hz、15A、合計1500W |
入力ポート② | DC入力:11-17.5=8A、電流制限8A 17.5-60V=12A、2ポート電流制限24A、合計1400W |
出力ポート① | AC出力×3:100V~50Hz/60Hz、 1ポート最大20A/2000W 3ポート合計2200W(瞬間最大4400W) |
出力ポート② | USB-A×2:Quick Charge 3.0、5-6V-3A、6~9V-2A、 9~12V-1.5A、各ポート最大18W |
出力ポート③ | USB-C×2:5V-3A、9V-3A、12V-3A、15V-3A、 20V-5A、各ポート最大100W |
出力ポート④ | シガーソケット:12-10A |
付属品 | AC充電ケーブル、車載用充電シガーアダプター、取扱説明書、保証書 |
製品名称 | Jackery SolarSaga 200 ※販売当初はSG2000Pro同梱タイプ |
型番 | JS-200A |
サイズ | 展開時:540×2330×25mm 収納時:540×615×40mm |
最大出力 | 200W |
定格電流 | 11.12A |
開放電圧 | 23.2V |
短絡電流 | 11.76A |
動作温度 | -10度~65度 |
付属品/同梱品 | 接続ケーブル+トランスジャック バッグ、保証カード |
最後に。
「あったほうがいいけど、買うにはハードルが高い」
ポータブル電源はそんな立ち位置かもしれない。
ただ今回、Jackeryの取り組みを聞いて、いちファンになったことは間違いない。
災害に備えるため、キャンプで使うため、だけでなく、Jackeryを持つことはそれ以上の付加価値を発見させてくれそうだ。
Jackery 公式サイト:https://www.jackery.jp/
福岡県糸島出身。自然の多い環境で育ち、海・山・川が友達。
上京後、音楽フェスに行ったことがきっかけで中学以来のキャンプにハマり、印刷や通販の業界からアウトドア業界へ。