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  • 登山好きが贈る、登山の体験レポートです。日本、そして世界の山々にはたくさんの魅力にあふれています。春夏秋冬、その時々で異なる顔を見せてくれる素敵な山がたくさんあります。まさに百景。.HYAKKEIでは、そんな山に実際に登り、五感で楽しんだ自然体験記をお届けします。きっと山に登りたくなりますよ!
【Vol.61 後立山連峰縦走】1日目 後立山連峰秋の大縦走 2泊3日の山行を徹底レポート/バン旅百名山

【Vol.61 後立山連峰縦走】1日目 後立山連峰 秋の大縦走 2泊3日の山行を徹底レポート/バン旅百名山

今回は後立山連峰縦走の1日目(柏原新道登山口〜鹿島槍ヶ岳〜八峰キレット〜五竜山荘)の模様をお届けいたします。日本三大キレットのうちの2つを通るルートで、スリル満点の岩場や圧巻の稜線歩きを楽しむことができる超おすすめ縦走路となっています。色づき始めた山容を眺めながらのスタートです!

後立山連峰縦走コース紹介

柏原新道を抜けるとそこに待っていたのは息をのむ絶景!登山口〜爺ヶ岳

柏原新道を抜けるとそこに待っていたのは息をのむ絶景!登山口〜爺ヶ岳

本日の登山口は柏原新道登山口。登山口の目の前に無料駐車場があるので、そこで車中泊をし、まだ暗い時間帯から登り始めます。

柏原新道を抜けるとそこに待っていたのは息をのむ絶景!登山口〜爺ヶ岳

だんだんとあたりが明るくなってくると、左手に見える山々が太陽の光を浴びて赤色に染まっていきます。「モルゲンロート」を眺めながらどんどんと標高を上げます。

柏原新道を抜けるとそこに待っていたのは息をのむ絶景!登山口〜爺ヶ岳

柏原新道は比較的登山道も整備されているため、非常に歩きやすい印象でした。また、それほど急登でもないため、色づき始めた木々たちを眺めながら早朝のハイキングを楽しめます。

柏原新道を抜けるとそこに待っていたのは息をのむ絶景!登山口〜爺ヶ岳

登山口からかなりのスピードで登ってきたため、1時間半で種池山荘に到着です。北アルプスの山荘も10月手前にして続々と小屋閉めをしていました。

柏原新道を抜けるとそこに待っていたのは息をのむ絶景!登山口〜爺ヶ岳
種池山荘からは遠くに富士山や南アルプスを望むことができる
柏原新道を抜けるとそこに待っていたのは息をのむ絶景!登山口〜爺ヶ岳

種池山荘からはまず、前方に見える爺ヶ岳を目指します。種池山荘まで登ってしまえば、ここから先の登山道はほとんど森林限界を超えているため終始絶景を楽しみながら歩くことができますよ!

柏原新道を抜けるとそこに待っていたのは息をのむ絶景!登山口〜爺ヶ岳

種池山荘から40分、爺ヶ岳南峰を経由して中峰に到着です。爺ヶ岳には3つのピークがありますが、一番標高が高いピークがこの中峰となっています。

柏原新道を抜けるとそこに待っていたのは息をのむ絶景!登山口〜爺ヶ岳

爺ヶ岳の山頂は麓にある大町の街並みや、北アルプス、南アルプスまでを見渡すことができる展望スポットとなっています。縦走はまだまだハードルが高いと言う方も爺ヶ岳までなら日帰り登山は容易なのでいってみる価値ありです!

永遠に迫力満点の稜線歩き!?爺ヶ岳〜鹿島槍ヶ岳

永遠に迫力満点の稜線歩き!?爺ヶ岳〜鹿島槍ヶ岳

爺ヶ岳からはこれから向かう鹿島槍ヶ岳の姿もくっきりと見ることができます。まずは、写真左下に見える冷池山荘を目指し、一旦下っていきます。

永遠に迫力満点の稜線歩き!?爺ヶ岳〜鹿島槍ヶ岳

爺ヶ岳から30分ほどで冷池山荘に到着です。私たちは日程の関係上、1日目に五竜山荘までいくという決断をしましたが、時間に余裕がある方はこの冷池山荘で1泊することをおすすめします。何といっても眺めが最高なテント場となっており、正面に立山連峰を見ることができますよ。

永遠に迫力満点の稜線歩き!?爺ヶ岳〜鹿島槍ヶ岳

私たちは早々と冷池山荘をあとにし、鹿島槍ヶ岳へ向かって進み始めます。山荘から少し歩くと、絶好の紅葉スポットが。色づき始めた木々たちの後ろに鎮座する鹿島槍ヶ岳の姿は一生見ていられる美しさです。

永遠に迫力満点の稜線歩き!?爺ヶ岳〜鹿島槍ヶ岳

鹿島槍ヶ岳の1つ手前にある布引山を経由し、鹿島槍ヶ岳南峰へ向かいます。この日は稜線上の右手に雲がかかっており、なんとも幻想的な風景でした。

永遠に迫力満点の稜線歩き!?爺ヶ岳〜鹿島槍ヶ岳

冷池山荘から1時間10分で鹿島槍ヶ岳南峰に到着です。この縦走では、この旅が始まってすぐに石川県の白山で出会った学生と一緒に登りました。普段2人で登ることが多い私たちですが、こうしていろいろな人と登れることが嬉しくて仕方がありません。

永遠に迫力満点の稜線歩き!?爺ヶ岳〜鹿島槍ヶ岳
鹿島槍ヶ岳南峰山頂から立山連峰を

三大キレットの1つ「八峰キレット」へ 鹿島槍ヶ岳〜北尾根の頭

三大キレットの1つ「八峰キレット」へ 鹿島槍ヶ岳〜北尾根の頭

南峰で少し休憩したあとは、いよいよ八峰キレットの玄関口である鹿島槍ヶ岳北峰を目指します。南峰から北峰にかけても所々ザレているところがあり注意が必要です。

三大キレットの1つ「八峰キレット」へ 鹿島槍ヶ岳〜北尾根の頭

鹿島槍ヶ岳南峰から20分ほどで北峰に到着です。北峰までは途中の分岐で荷物をデポし、山頂へ向かいました。

三大キレットの1つ「八峰キレット」へ 鹿島槍ヶ岳〜北尾根の頭

北峰を越えたあとは、いよいよ日本三大キレットの1つである八峰キレットへ挑みます。前回、大キレットを通っているのでこれで2つ目。どんなスリルが待っているのでしょうか。

三大キレットの1つ「八峰キレット」へ 鹿島槍ヶ岳〜北尾根の頭

まず、八峰キレットに突入してすぐにガツンと下る箇所が現れます。下が見えない恐怖と戦いながら慎重に下っていきます。

三大キレットの1つ「八峰キレット」へ 鹿島槍ヶ岳〜北尾根の頭

八峰キレットに突入して約20分ほどでキレット最深部に到着。ここは岩と岩の間にかけられたハシゴを渡るなどスリル満点のポイント。キレット小屋まではもうすぐです。

三大キレットの1つ「八峰キレット」へ 鹿島槍ヶ岳〜北尾根の頭

八峰キレットに入ってから40分ほどでキレット小屋に到着します。キレット小屋を上から見るとやはりとてつもないところに建っているのが見て取れます。

三大キレットの1つ「八峰キレット」へ 鹿島槍ヶ岳〜北尾根の頭

八峰キレットを通過したあとは、五竜岳まで一気に登っていきます。このセクションが一番長くてきつい区間だと感じました。平坦な道はほとんどなく、常に岩場のアップダウンがあるという印象です。

三大キレットの1つ「八峰キレット」へ 鹿島槍ヶ岳〜北尾根の頭

八峰キレットを過ぎても油断は禁物です。個人的には八峰キレットよりも、キレット小屋から北尾根の頭までの方が高度感があり危険だと感じました。時には長い鎖場を下り、時には登ります。

三大キレットの1つ「八峰キレット」へ 鹿島槍ヶ岳〜北尾根の頭

キレット小屋から1時間20分で北尾根の頭に到着です。北尾根の頭周辺はかなり痩せ尾根になっていて危険箇所が連続します。気を抜かず慎重に進んでいきましょう。

初日最後の砦である五竜岳へ 北尾根の頭〜五竜山荘

初日最後の砦である五竜岳へ 北尾根の頭〜五竜山荘

北尾根の頭を通過したあとは、本日最後のピークである五竜岳へ向かいます。写真を見ても五竜岳までの登りが、いかに急登であるかがわかります。

初日最後の砦である五竜岳へ 北尾根の頭〜五竜山荘

五竜岳への登りまではかなり切り立った岩場を通過していきます。時には人1人分しかない幅の岩をトラバースしたりとかなりスリルがあり、岩場が好きな私たちは終始ワクワクが止まりません。

初日最後の砦である五竜岳へ 北尾根の頭〜五竜山荘

五竜岳への登りが始まります。岩登りと間違えてしまうくらいの高度感。ただひたすら休むことなく五竜岳山頂を目指します。

初日最後の砦である五竜岳へ 北尾根の頭〜五竜山荘

北尾根の頭から約1時間で五竜岳と五竜山荘方面の分岐に差し掛かりました。ここから五竜岳山頂はもう目と鼻の先。本日の登りはこれで終了です。

初日最後の砦である五竜岳へ 北尾根の頭〜五竜山荘

分岐から2分、ようやく五竜岳山頂に到着しました。午前中まで晴れていた空も五竜岳に登り始めると同時にガスガスに。五竜岳からの景色は残念ながらお届けできませんでした。

初日最後の砦である五竜岳へ 北尾根の頭〜五竜山荘

五竜岳から分岐まで一旦戻り、本日のテント場である五竜山荘へ向かいます。分岐から五竜山荘までは約30分ほど。

初日最後の砦である五竜岳へ 北尾根の頭〜五竜山荘

五竜岳から山荘までも気が抜けないポイントです。突出した鎖場などこそないものの、足元がかなりザレており危険です。また、左手が非常に切れており高度感も計り知れません。

初日最後の砦である五竜岳へ 北尾根の頭〜五竜山荘

後立山連峰縦走の1日目のテント場である五竜山荘に到着。テント代はテント1張1000円に加え、大人1人1500円になります。また、100円で500mlの水を汲むことができます。タンクが外に設置されているため自分で水を入れにいきます。

本日はこれにて終了。ガスガスのため夕日も期待できませんが、明日に備え早めの就寝としました。

まとめ

いかがだったでしょうか。今回は後立山連峰縦走の1日目(柏原新道登山口〜五竜山荘)の模様をお届けしました。八峰キレットなど危険箇所が連発のコースでしたが、かなりスリルがありワクワクしながら通ることができました。また、最後の五竜岳までの登りは本当にきつい!なかなか濃い初日でした。次回は2日目(五竜山荘〜唐松岳〜不帰嶮〜白馬岳頂上宿舎)をお届けします。次回もお楽しみに!

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