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【Vol.50 雲ノ平縦走】3日目 日本最後の秘境「雲ノ平」 2泊3日の縦走を徹底レポート/バン旅百名山

【Vol.50 雲ノ平縦走】3日目 日本最後の秘境「雲ノ平」 2泊3日の縦走を徹底レポート/バン旅百名山

前回は雲ノ平縦走の2日目(薬師峠〜黒部五郎〜鷲羽岳〜水晶岳〜雲ノ平)の模様をお届けしましたが、今回は3日目最終日(雲ノ平〜高天原温泉〜折立)の様子をお届けします。3日目は温泉や渡渉ポイントの連続、木道歩きとなかなか濃い最終日となりました。秘境ならではの山行をご覧ください!

雲ノ平縦走コース

雲ノ平縦走1日目

雲ノ平縦走2日目

日本最奥地の温泉「高天原温泉」へ (雲ノ平〜高天原温泉)

日本最奥地の温泉「高天原温泉」へ (雲ノ平〜大東新道)

まだ薄暗い中、3日目のスタートです。3日目のはじめは雲ノ平から高天原温泉を目指します。
雲ノ平から高天原までの道は、雨が降っていると登山道が川のようになってかなり滑りやすいので注意して進みます。

日本最奥地の温泉「高天原温泉」へ (雲ノ平〜大東新道)

高天原へ向かう途中には、いくつもの渡渉ポイントがありますが全て飛び石で乗り越えることができました。しかし、登山道が川のようにっているので全身水浸しです。

日本最奥地の温泉「高天原温泉」へ (雲ノ平〜大東新道)

雲ノ平を出発して約3時間後に高天原温に到着しました。高天原温泉は完全天然温泉で、ちょっぴり酸性。温泉に近づくにつれどんどん硫黄の匂いが漂い始めます。温泉は男湯・女湯・露天風呂(混浴)に別れており、大自然を体感しながら入る温泉は秘湯そのもの。
下山時間を忘れ、ついつい長居してしまいました。

黒部川と合流。薬師沢小屋へ(高天原温泉〜大東新道〜薬師沢小屋)

日本最奥地の温泉「高天原温泉」へ (雲ノ平〜大東新道)

高天原温泉を堪能した後は大東新道を進み、黒部川との合流地点まで向かいます。大東新道は沢と尾根を交互に横切るコースとなっており、北アルプスの秘境を最後まで堪能することができます。また、渡渉ポイントの上を見ると壮大な滝がいくつもあり圧巻です。

日本最奥地の温泉「高天原温泉」へ (雲ノ平〜大東新道)

高天原温泉から大東新道を進み、黒部川との合流地点に降り立ちました。ここから薬師沢小屋まで川沿いを進んでいきます。この日は雨が降っていて水量も多かったため、足首まで水に使ってしまうこともしばしば。鎖場やハシゴ場も多数あるため、濡れている日は要注意です。黒部川との合流地点から薬師沢小屋までは約40分。川沿いをひたすら進んでいきます。これまでにこのような山行がなかった私たちは大興奮。まるでキャンプ地に向かっているような気分で川の上流に向かいます。

日本最奥地の温泉「高天原温泉」へ (雲ノ平〜大東新道)

高天原温泉から約2時間20分ほどで薬師沢小屋に到着です。薬師沢小屋の玄関には無料で飲める水があり水分を補給します。また、ビールやソフトドリンク、フードの販売も行っているため良い休憩スポットとなりました。

縦走の締めくくり(薬師沢小屋〜折立)

縦走の締めくくり(薬師沢小屋〜折立)

薬師沢小屋からまずは初日にも通った太郎平経由し、折立へ戻ります。薬師沢小屋からは比較的なだらかな草原地帯を歩くことができます。晴れていれば、正面に薬師岳の姿を望むことができ、高山植物のお花畑なども見ることができますよ!

縦走の締めくくり(薬師沢小屋〜折立)

太郎平までの最後の急登を登り終え、ようやく太郎平小屋が見えてきました。このタイミングで雷がなってきたため、急いで小屋に逃げ込みました。そして、天気が回復したのをみて、折立へ下山。
最後は走って今回の縦走を締めくくりました。

まとめ

いかがだったでしょうか。今回は雲ノ平2泊3日の様子を4回にわたってお届けしました。3日目は温泉でゆっくりしすぎたせいもあり、少々タイトな山行になりましたが、北アルプス随一の秘境をたっぷり堪能することができ、改めて雲ノ平縦走の素晴らしさを実感。もう一度歩きたい縦走路です!

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