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おすすめ山めし『山でパスタを食べよう!』【第2回】美味しい山パスタのコツ(道具編)

山で美味しいパスタを作るためにはどんな道具が適しているでしょうか?

パスタを茹でて市販のソースを和えるだけなら、最低限お湯を沸かす道具があればパスタを作ることはできます。今回はもう1ランク上の山パスタを目指して、より美味しいパスタを作るにはどんな道具が適しているのか考えてみます。

①美味しい山パスタを作るためのストーブ

(ポイント1)安定した火力を維持する

パスタを美味しく茹でるためには「安定した火力を維持する」ことがもっとも重要になります。安定した火力が維持できればどんなストーブでも構いません。使用するクッカーとの相性も考え、自分が使い慣れたストーブと燃料でよいと思います。

(ポイント2)風の影響をできるだけ少なくする

風の影響を受けると安定した火力を維持できません。可能であれば小屋の中など、なるべく風の影響を受けない場所で調理しましょう。外で調理するなら風防は必須です。

(ポイント3)確実に着火できる手段を用意しておく

当たり前のことですが、火が付かなければ山パスタは作れません!

電子式の着火装置は高地や水に弱いので、うまく作動しないことがあります。そんな状況に備え予備の着火手段を用意しておくことをおすすめします。ライターは電子式ではなくフリント式(回転式のヤスリ石を回して着火するもの)、水濡れに強いマグネシウムファイヤースターターや防水マッチなどを持っている安心です。

(ポイント4)バーナーは分離型が調理しやすい

バーナーには分離型と一体型があります。どちらでもパスタは作れますが、台が安定する分離型の方が調理がしやすいですが、軽さとのトレードオフになります。

② 美味しい山パスタを作るためのクッカー(コッフェル)

(ポイント1)「茹でる」と「ソース作り」を兼用できるクッカー

普段家でパスタを作るときはどんな道具を使用するでしょうか?

パスタを茹でるための大きめの鍋とソースを作り仕上げるためのフライパンを使うのが一般的ではないでしょうか。山で作る時も基本は一緒です。鍋とフライパンがあれば調理しやすいですが、軽さを求める登山ではクッカーは1つに統一したいですよね。ということは、パスタを茹でる鍋とソースを作るパンを兼用できるのに適しているクッカーが山パスタに向いていることになります。

(ポイント2)深型クッカーはロングパスタ向きではない

深型クッカーは深さがあり口径が小さい形状をしています。このようなクッカーでは、ロングパスタを半分に折ってもパスタ全体が鍋に収まりきりません。したがってパスタの茹でムラも起きやすく、パスタを茹でるのに時間がかかってしまいます。茹でムラを防ぐためには、なるべくパスタ全体がお湯に浸かるように多めのお湯で茹でるようにしましょう。

(ポイント3)深型クッカーはショートパスタに向いている

同じ深型クッカーでもショートパスタなら少ないお湯の量でパスタ全体をお湯に浸たすことができます。少なめのお湯でも美味しく茹でることができます。

(ポイント4)口径15cm以上の浅型クッカーはロングもショートもOK

浅方クッカーは深さがあまりなく、口径が大きめの鍋。フライパンもここに含めます。

ロングパスタの長さは26cm前後あり、半分に折ると13cm前後になります。鍋の口径が15cmくらいあれば、パスタを横にした状態でパスタ全体をお湯に浸すことができます。より少ないお湯の量でも湯でムラも起きにくく、美味しいパスタを茹でることができます。

もちろん深型クッカーでも口径が15cm以上あれば、ロングもショートも少ないお湯で茹でることができます。

(ポイント5)素材はアルミ、コーティング加工ありが調理しやすい

チタンは軽くて丈夫ですが、アルミは焦げ付きにくく熱伝導率がいいです。表面がコーティング加工されていると、より調理がしやすくソース作りの幅が広がります。

おすすめ山パスタクッカー

上記を踏まえた上で、ソライロパスタ的おすすめ山パスタクッカーを2品紹介します!

Esbitアルミフライパン

フライパンは焼く、炒める、煮る、茹でるとなんでもできる万能クッカーです。特にEsbitのアルミフライパンは軽くて焦げ付きもなく使い勝手がとてもよいです。

(ポイント1)フタが必須
フライパンはフタが用意されていないことが多いですが、美味しくパスタを茹でるためにフタは必須です。多くのシングルバーナーでは真ん中に熱が集中しやすいので、特に口径が広いフライパンのようなクッカーでパスタを茹でると茹でムラが起き、ちゃんと茹でるのに時間がかかってしまう場合があります。茹でムラを防ぐために、フタを用意して熱効率をあげるようにしましょう。

(ポイント2)基本のパスタソースからオリジナルソースまで自由自在
お店でパスタソースを作るときにどんな調理器具を使用しているでしょうか?ほぼ間違いなくアルミフライパンを使用します。これは熱伝導率が高いからです。

つまりフライパンはパスタソースを作るのに最も適したクッカーなのです。フライパンがあれば基本的なソースはもちろん、工夫次第で様々なオリジナルソースを作ることができ山パスタのレシピの幅が広がます!

trangiaメスティン

コンパクトな飯盒用クッカーとして有名なメスティンはですが、実は山パスタ作りにも最適なクッカーなのです。

(ポイント1)一人前のパスタを作るのにちょうどよい大きさ
メスティン小(TR-210)は、一人前のパスタ100g前後の量を茹でるのにちょうどよい大きさです。

(ポイント2)パスタを茹でるのに最適
飯盒用クッカーなので、フタがきっちり閉まり熱効率がよく、普通のクッカーより圧がかかりやすくパスタを茹でるのに向いています。特に沸点が低くなる標高の高いところで真価を発揮するメスティンは、山パスタに最適なクッカーと言えるでしょう。

③ 山パスタにおすすめの小道具

次に、あると便利な山パスタにおすすめの小道具を紹介します。ほとんどのものがパスタ以外の山ごはんにも使えると思います。

美味しい山パスタを作るための調味料と調味料入れ

パスタ作りに欠かせないものの1つに調味料があります。
レシピに応じて必要な調味料は変わってきますが、パスタでよく使う調味料を挙げると、

「塩、黒胡椒、粉チーズ、バジル、パセリ、オリーブオイル、コンソメ(粉末)、鶏がらスープの素(粒状)、めんつゆ、バター」などがあります。

これらの調味料は、持ち運びやすい調味料入れを用意して使用する分だけを持ち歩くようにすると軽量化にもつながります。

液体は漏れる心配のない容量の小さいナルゲンボトル、粉系の調味料は100均などで売っているお弁当用の調味料入れ、ジッパー付きビニール(小)などがおすすめです。

調理が捗るトング

トングはパスタをつかみやすいだけでなく、具材をバラしたり、炒めたり、パスタソースを混ぜ合わせたりするのも得意です。パスタ作りがとっても捗るアイテムと言えるでしょう。100均などに売っている小さくて軽いものが使い勝手がよいです。

山パスタを贅沢にするチーズグレーター(チーズおろし)

美味しいパスタにチーズは付きものです。パスタの仕上げに、チーズグレーターを使ってパルミジャーノ・レッジャーノをおろしたら、とても贅沢なパスタになるでしょう。これも小さくて軽いものが100均などで手に入ります。

パスタソース作りだけでなくお掃除もできるヘラ

クリーム系のソース作りにはヘラがあると調理しやすいです(もちろんトングでも問題ありませんが)。ソース作りだけでなく、パスタを食べ終わった後のクッカーのお掃除にも使えます。クッカーに残ったソースをヘラで綺麗に取り除きましょう。(残ったパスタソースはパンで拭き取って美味しく食べちゃうのもおすすめです)

プラスチックのまな板

薄いプラスチック製のまな板も便利です。自分の使いやすい大きさに切って持ち歩きましょう。

シリコン鍋敷き

シリコン鍋敷きもあると便利です。鍋敷きとしてだけでなく、熱くなったフタをつかんだりするのにも使えます。

木製プレート

山では平らなところが確保出来ないことが多々あります。そんなとき台になるようなものがあると便利です。木製プレートは調理台としてだけではなく、まな板や食器代わりにも使えるのでおすすめです。

ソライロノート

本記事では、美味しい山パスタを作るためにはどういう道具が向いているのか?について述べさせていただきました。すべてこの通りにしなければならないというものではなく、美味しい山パスタを作るためのヒントにしていただければと思います。

これらの道具は、場合によっては軽さやスタッキングしやすさとのトレードオフになります。それぞれの山行目的に合った道具を選びましょう。

皆様の山パスタライフのご参考の一助になれば幸いです。

ソライロパスタ

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