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登山家/山岳ガイドの花谷泰広さんに聞いた。ビギナーが手に入れるべき登山ウェアとは?

30年以上も愛用してきた“ゴアテックス”

図形

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第1号の生地が誕生して以来、今年で45年目を迎えるゴアテックス ブランド。高品質な製品作りで、過酷な環境に挑む人たちを支え続けています。

ところで、花谷さんが山登りを始めたきっかけはなんだったのですか?

父親が登山をしていて、僕も小さいころから一緒に登っていたのがきっかけですね。神戸市在住だったので六甲山へ。そのころから肌着や雨具などのウェアは、結構いいものを使っていたかと。とはいっても、パンツはジャージなんかを履いていましたが。

当時からゴアテックス ブランドの製品を愛用していたのですか?

中学生ぐらいのときには、親の所持しているゴアテックスを着ていたような気がします。当時は今とロゴが違っていて、矢印が上下に付いていましたね。

そう考えると、ゴアテックスのユーザー歴は30年ほどになるのかな!? 実際に長年使っている身として、ゴアテックスの進化をものすごく肌で感じています。

昔と今ではゴアテックスのスペックは段違い。もはや全然違うブランドといっても良いほどですよ(笑)。

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花谷さんが甲斐駒ヶ岳に日帰りで登る際の携行品。荷物は必要最小限に留められています。

これらの携行品は、どの程度の登山を想定したものでしょうか?

うちの近所の甲斐駒ヶ岳など、日帰りの登山です。

ずいぶんすっきりした印象ですね。

そうですね。日帰りの甲斐駒ヶ岳であれば、これくらいで十分かと。

パタゴニアの黄色いザックの上にあるのは、ウインドブレーカーです。中央の上あたりのオレンジ色がインサレーションジャケット。その下のカーキ色がザ・ノース・フェイスのレインウェア。あとはジップロックに入れた替えのロンTや救急用品、食料などですね。

ウェアでいえば防寒具、ウインドブレーカー、雨具、着替えのTシャツまでひと通り揃っています。

靴はどんなものを履いていますか?

スポルティバの製品を履いています。もう25年以上ですかね。今はサポートを受けていますが、その前からずっと使っていました。スポルティバはとにかく僕の足に合うんですよ。そこがやっぱり靴選びで重要な部分なので。

机の上に置かれた靴

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夏山で雪のない整備された道を歩く際に愛用している、スポルティバの「TX4 ミッド GTX」(右)。ライニングには高度な防水・透湿性を誇るゴアテックス ファブリクスがあしらわれています。

スポルティバって毎回、面白い靴を出してくれるんです。パッションが素晴らしいなと。まだネタがあるんだっていうぐらい、いつも楽しませてくれます。

では、レインウェアはどうですか?

ウェアは特に契約をしていないので、ゴアテックスであれば問題ない、という感じです。「ゴアテックスの雨具」っていう固有名詞があるぐらいですからね。

衣料, バッグ, 荷物, スーツケース が含まれている画像

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花谷さんが所持しているザ・ノース・フェイスのクライムライトジャケットとジップパンツ。ゴアテックス ファブリクスが採用されており、雨や風から全身を守ってくれます。

もちろん他社にも似たような素材のレインウェアはいっぱいあるんですけど、いい線まではいくんですが、結局ゴアテックスには敵わないんです。

だから結局、自分を追い込んでいくような登山のときは、必然的にゴアテックスを選んでしまいますね。

ゴアテックス ブランドへ信頼を寄せたきっかけはありますか?

「この瞬間!」っていう細かい場面は思い出せないんですが、逆にこれだけ長いこと使っていて、大きなトラブルが発生しなかったというのが、なにより信頼の証しです。

たとえトラブルが起きても、ちゃんとリカバリーしてくれるのも頼れる点です。なにも気にせず当たり前のように使えるゴアテックスは、とても頼もしいと感じています。

自分のペースで、のんびりと

これから登山を始める人に、なにかアドバイスがあればお願いします。

登山は競争じゃないので、マイペースに楽しめばいいと思います。いきなり大きな目標を掲げなくても、まずはある程度メジャーな最寄りの山を登ってみるのをおすすめします。最初はそのほうが安心ですからね。

登山の目的は人それぞれあって、速く登るのが目標の人もいれば、山頂でメシを食べるのが楽しみな人もいる。自分に合った目的を見つけて、マイペースに楽しんで欲しいですね。

そうしていろいろ登ってみて、好きな山を見つければいいかなと。同じ山に登っても、二度と同じ景色はなく、季節やルートを変えれば表情も変化します。そういう登り方は楽しいと思いますよ!

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