【初心者向け】失敗しないシュラフ(寝袋)の選び方とおすすめ5選!
はじめて寝袋選びをする方必見! 多くの寝袋の中から失敗せずに購入したい、できればお手頃な値段のものが欲しいという方のために、気をつけるポイントや利用シーン、季節に合わせたおすすめの寝袋をご紹介します。
もくじ
寝袋って必要なの?寝袋の役割とは
キャンプ場は高地にあることも多く、夏のキャンプでも夜から朝にかけては冷え込みます。夜間の気温が25℃程度あれば問題なく眠れますが、20℃を下回る場合には寒くて眠れません。夏だけしかキャンプをしないという方も油断せず、現地の最低気温をチェックしましょう。
平地でのキャンプで気温的に問題ない場合も、地面からの冷えやごつごつした硬い床では熟睡するのは難しいものです。
寝袋は毛布やブランケットで代用することも可能ですが、土や虫の汚れが気になる場合は安くて機能的な寝袋の購入がおすすめです。
寝袋に種類があることを知っておこう!
寝袋にはその形や大きさ、中綿の素材で多くの種類があります。それぞれの特徴を紹介していきます。
形(マミー型と封筒型)
寝袋(シェラフ)の種類は、主に「マミー型」と「封筒型」に分けられます。
マミー型 | 封筒型 | |
保温性 | ◎ | 〇 |
温度調整 | △ | 〇 |
サイズ調整 | × | ◎ |
収納性 | ◎ | △ |
重量 | 〇 | △ |
おすすめの使い方 | 1人での使用ツーリング大人用 | 子連れファミリー車で運べる場合 |
特に小さな子どもがいる場合は封筒型がおすすめです。マミー型の場合は、サイズによる買い替えが必要となるからです。封筒型の場合は、シングルをつなげればダブルサイズで添い寝ができ、子どもが成長したらシングルに戻して1人ずつ寝ることもできます。キャンプ初心者にはマルチに使える封筒型がおすすめです。
中綿の種類(化繊とダウン)
寝袋の中綿は、主に化繊とダウンの2種類です。
化繊 | ダウン | |
保温性 | 〇 | ◎ |
重量 | △ | ◎ |
洗濯 | ◎ | △ |
速乾性 | ◎ | △ |
値段 | ◎ | △ |
ダウンの魅力はなんといっても軽さと温かさ。最近では、化繊の中綿も保温性がアップし、軽量化が進んでいます。お手頃な価格設定のものが多いので、一般的なキャンプで使う初心者の方には「化繊」の寝袋がおすすめです。
化繊の寝袋は洗えるものがほとんどですが、その中でも「丸洗いOK」と表示のあるものを選ぶとメンテナンスも楽にできます。
どうやって選べば良いの?自分にぴったりな寝袋を選ぶポイント
使用用途は明確に
寝袋を選ぶ場合は、まず使用用途から種類を絞っていきましょう。用途により耐寒温度や耐水性、耐引裂き性などの必要な基準が変わってきます。
用途は大きく分けて、車中泊用、キャンプ用、登山用となります。
● 車中泊
室内であることや冷暖房も可能なことから、簡易な機能で十分です。
●登山用
氷点下に耐えられ、耐寒性・耐久性の高いものを選ばなければ命にかかわる場合もあります。
●通常のキャンプ用
冬山のふもとでの利用時には耐寒性を重視して選びましょう。
目安の快適温度は「+5℃」(快適・耐久温度)
寝袋には、どの程度の寒さまで使用できるかがわかるよう、「快適温度」(耐久温度)が記載されています。宿泊場所の最低気温が快適温度表示より「+5℃」あれば女性でも寒さを感じずに眠ることができます。限界使用温度は、暖かい工夫をすればギリギリ使える温度という意味ですので、基本的に限界使用温度での使用は避けましょう。
たとえば、宿泊場所の最低気温が8℃になる場合は、快適温度が3℃以上の寝袋を選ぶと安心です。暖かい季節であれば問題ありませんが、寒い時期には間違っても限界使用温度を目安に寝袋を選ばないように、快適温度+5℃が最低気温以上になるよう気をつけてくださいね。
収納のコンパクトさは必ずチェック
ツーリングや電車でキャンプに行く場合、または家族やグループなど寝袋の数が多くなる場合には、収納時のサイズも重要なポイント。コンパクトに収納できるタイプは横幅が40cm程度になり、バックパックやバイクの荷台に収めることが可能です。自宅での保管時の場所も考え、なるべくコンパクトになるものを選びましょう。
寝袋は信頼できるメーカーを選ぶ
寝袋はキャンプでの疲れを癒す重要な役割を果たし、気温の低い時期には命にかかわる場合もあるので、信頼できるメーカーのものを選ぶのがおすすめです。
コールマンやスノーピーク、ノースフェイスなど誰もが耳にしたことのある有名メーカーは主に化繊の寝袋に強く、イスカ(ISUKA)やナンガ(NANGA) といった国内メーカーはダウン素材の寝袋に力を入れています。
おすすめ寝袋5選
【マミー型】Coleman(コールマン)コルネットストレッチ2 L-5
この寝袋の最大の特徴はマミー型でありながら、寝袋を着た状態で手足を出せること。夜中に起きたときにも歩くことができ、暑く感じたときには温度調節ができます。春夏のキャンプでは十分な暖かさです。洗濯機での丸洗いが可能でコンパクトに収納できるのもうれしいポイントです。
【マミー型】HAWK GEAR 寝袋 シュラフ
-15℃耐寒の寝袋が5000円以内で購入可能。素材は保温というより断熱材としての役割ですが、防水・防風仕様になっているので暖かい格好をすれば氷点下でも問題なく眠れます。洗濯機での丸洗いも可能です。
【封筒型】Colemanマルチレイヤースリーピングバッグ
取り外し可能な三つのレイヤーからなる封筒型の寝袋は、快適温度が-5℃~12℃でオールシーズン対応の優れモノです。夏キャンプの利用であれば、一つの寝袋セットを2人で分けて使うこともできます。眠るには文句なしですが、収納サイズと重量の観点から車移動の方におすすめです。
【マミー型】イスカ エア450X
イスカの寝袋は、最高級のホワイトグースダウンが90%で優れた保温性をもち、重量840gと軽さも魅力です。値段は4万円超にもかかわらず、快適な暖かさと寝心地から人気の高い日本メーカーの寝袋です。夏から冬まで幅広く対応しています。収納時は直径16cm×35cmと非常にコンパクトになるため、キャンプツーリングにもおすすめです。
【封筒型】LEEPWEI防水シュラフ
なんと2000円台で購入できる、3シーズン対応の封筒型寝袋です。軽量でコンパクトに収納できます。広げて敷き掛け布団として、丸めてクッションやまくらとしても使えます。裏地は肌触りの良い化繊綿素材でふとんのように柔らかく、寝袋に入ってすぐに温かさを感じられます。洗濯機での丸洗いもOKです。車中泊や来客用、防災対策としても人気です。
まとめ
寝袋には多くの種類がありますが、初心者の方には封筒型タイプがおすすめです。中綿の素材は化繊で丸洗いできるものを選ぶとお手入れも楽にできます。快適温度や収納時のコンパクト性にも気をつけて、快眠できる寝袋を見つけてくださいね。
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