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究極においしいアウトドア料理を目指して。“Kitchen on the Farm”への挑戦 |WHAT A DELICIOUS OUTDOOR #7
アウトドア料理の行く着く先はなんでしょう。
アウトドア料理だからこそ「ひと手間かける豊かさ」を追求してきた本連載。CLUB3719の檀さんは、かねてから構想を描いていた「最高のアウトドア料理の楽しみ方」の実現に向けて動きはじめました。
「Kitchen on the Farm」
ちょっと聞き慣れない言葉ですが、それもそのはず。
日本ではまだこのスタイルを実践する人は知るかぎりおらず、これから「本物志向」のアウトドアマンが楽しみはじめるスタイルかもしれません。
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農園にあるキッチン。
その場で採れた食材をそのまま調理し食卓へ届けるスタイル。
数年前から「Farm to Kitchen」という考え方が広まり、生産者がわかる新鮮な食材を用いた料理が人気を博しています。「Kitchen on the Farm」はその先をいく、食材の移動を伴わない、究極に新鮮で、リアルタイムで行われるアウトドア料理スタイルなのです。
節約の視点でも語られがちな自家菜園ですが、本来、人間の持つ根源的な欲求から生まれるものであるはずと檀さんは言います。食というものは人間が生きるうえでとても重要な要素。そこにこだわり、いつ、どこで、誰が、どうやってを知り、それを新鮮な状態で自分の体の中に入れるということは至極当然な行為なはず。10年以上前からその考えのあった檀さんは、そのスタイルを実践すべく、もの書きからプレーヤーへ。自家菜園や料理の研究を経て、満を持してこの「Kitchen on the Farm」の実現となったのです。
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その肝となるのが、このファイヤーテーブルとファイヤーラック。ラックは檀さんの住む茅野市の鉄工所にオーダーしたそう。農園のど真ん中で火が焚かれ調理される光景はまさに圧巻です。
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ファイヤーテーブルはDIY。2×4の木材を駆使し作り上げました。敷地内にある家以外の建物もほとんどが檀さんによるDIYということ。このスタイルは文字通り檀さんの集大成というわけです。
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今回は、ファイヤーテーブルとファイヤースタンドが出来上がってから記念すべき初の調理の様子を檀さんこだわりのレシピと共にお届けします。
アウトドア料理の王道、パエリアを和風仕立てに
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コンソメやローリエを使うレシピが多いパエリアですが、今回は和風出汁を使った、焚火でできる簡単レシピをご紹介。ワイルドなフライパンで豪快に作り上げたいところです。
パンチェッタのベースになる豚バラブロックに下味をつけていきます。
・米 2合
・かつおのだし汁 540ml
・たまねぎ 1玉
・パプリカ 2個
・トマト 適量
・あさり(殻付き)適量
・オリーブオイル 適量
・塩
・こしょう
・サフラン 1グラム
・レモン 1個
<作り方>
1. 米は洗ってザルにあげておく。サフランは少量の水に浸けておく
2. 玉ねぎをみじん切り、パプリカは2cm幅に切る。あさりはよく洗う
3. 焚き火へ
4. フライパン(今回はタークを使用)にオリーブオイルをひき、玉ねぎを炒める。きつね色に色づいたら米を入れて炒め、塩、こしょうを振る
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5. スープとサフランを入れ、3分~5分ほどお米がとろっとするまで木べらでかきまぜる
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6. あさり、パプリカ、トマトを加える
7. アルミホイルをかけて、弱火で15分~18分
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8. ホイルを外して水分を飛ばしたら、レモンを添えて完成
アウトドア料理と相性抜群なシトラス白州サラダ
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肝はオリジナルのスイートレモンソース。これからの季節にぴったりの爽やかな風味で、ワイルドなアウトドア料理に見事にマッチします。
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・レモン
・ざらめ
・塩レモンシロップ
・白州
・ゼスト(オレンジ、グレープフルーツ)
・白こしょう
・オリーブオイル
・塩
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アクセントに、炒ったナッツを上から加えます。
・ピスタチオ
ナッツは割ったものとそのままのものを用意しましょう。焚火で炒ったナッツは焦げ目もつきますが、焦げの食感も楽しむのがアウトドアならではですよね。
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上記以外にも、ジャガイモと玉ねぎの丸焼きや、チキンのハーブ焼きといった焚火料理らしいメニューも合わせて作ります。ファイヤーテーブルだと一気に数メニュー同時に調理できるし、できあがったものを端に置いて温められるので、どれも熱々で食べることができるのが嬉しいポイント。
使い勝手は抜群、今後は自家菜園で収穫した食材で調理にトライ
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開放的なアウトドアでの豪快な焚火による調理は想像以上にハイパフォーマンスでした。今後は種を植えた野菜たちの収穫に合わせて「Kitchen on the Farm」をより実践してきます。次回はその種植えの様子をお届けします。お楽しみに!
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LIFE WITH NATURE!
コースタイムの1.5倍はかかる写真大好きハイカー。登山はカメラ3台、キャンプはミニマルに、自分らしい自由なアウトドアを楽しんでいます。フィルム登山部メンバー。.HYAKKEIファウンダー&初代編集長。