世界遺産の日光で「人と自然をつなぐ」きっかけ作り


まずはこちらをご覧ください。


今着々と準備が進められています日光国立公園マウンテンランニングの大会ですが、これはあることがきっかけでプロジェクトとしてスタートしました。

それは、昨年の出来事です。以前、栃木県では台風18号の影響で、鬼怒川を中心とした町や村が多大な被害が出ました。その時に私の故郷も被害に遭ったのですが、当時仕事で東京に住んでいたのですぐには行けず、台風が過ぎ去った後に故郷へ戻りました。

世界遺産の日光で「人と自然をつなぐ」きっかけ作り|「日光初!世界遺産の国立公園で開催されるマウンテンランニング大会へかける想い」の4枚目の画像

その時の悲惨な光景は今でも鮮明に覚えています。半壊した建物や川の水で浸水した建物など、小さいころに住んでいた故郷とは似ても似つかないそんな印象でした。しかし、死者が出ていなかったことは幸いでした。

そんな中、地元の方々に当時の状況を聞いていく中で印象的だったのは、前向きな気持ちと、そして何より日光の自然を愛していたことでした。自分たちは、普段から自然に生かされて今があると言われ、これからも災害にも負けないようより一層頑張るとおっしゃっていたのです。

この時、私の気持ちのどこかにその思いを自分の持っている経験を生かして日光を盛り上げていきたいと思い、案として浮かんだのが「トレイルランニング」というキーワード。それが、この大会に繋がる瞬間でした。

全ては経験0からのスタート。葛藤の日々が始まる

全ては経験0からのスタート。葛藤の日々が始まる|「日光初!世界遺産の国立公園で開催されるマウンテンランニング大会へかける想い」の1枚目の画像

トレイルランニングを通じて日光を活性化させると決まったものの、実は大会の運営の経験は乏しく何をしたら良いのか分からない、そんなところからのスタート。

幸いにも人に恵まれていました。最初に話をしたのは、日光の地元の仲間。3年前に一緒に世界最高峰の2番目に高いK2(8611m)という山に一緒にチャレンジした仲間です。企画に共感をしてもらい、すぐに土地を持っている地権者の方々に話をしてくれました。

分からないなりにも、大会をすることのメリットやこの企画を作ろうと思った経緯を話していく中で、集まった方々から「よし、やろう」と返答をいただき本格的に会議やコース調査を含めて動き出し始めます。

しかし、当時はメーカーさんもついていなかったので、普段仕事でお世話になっていたトレイルランニング業界でも有名なサロモンへ目標とするコースの地図を携え本社に乗り込みました。始めは驚かれて「国立公園なのに大丈夫?」とか「世界遺産の中で大会をやらせてくれるの?」など、心配されたことはありましたが、「大丈夫です、やれます」と言い切り、夢を語りました。

そこで、サロモンの担当者からも「これができたら、面白いね」といっていただき今回のメインスポンサーとしてサポートして頂くことになったのです。

世界遺産という日光の歴史を知る

世界遺産という日光の歴史を知る|「日光初!世界遺産の国立公園で開催されるマウンテンランニング大会へかける想い」の1枚目の画像

日光と言えば、日光東照宮などイメージがつきやすいほど歴史や文化にとても所縁のある土地です。特に有名なところが、日光山輪王寺、日光二荒山神社、日光東照宮の二社一寺です。そんな日光は今年で開山から1250年の節目。「勝道上人」と言われる僧が日光の山々を開拓したと言われています。

それを聞いた時、ぜひ自分たちの活動にも記念事業にふさわしいのでないのかと考え、現代の登山との関わりということで二社一寺の方々に聞いて回りました。始めは、驚かれましたが話をしていくうちに興味を持っていただき、現在では大会の後援としてバックアップしていただける運びとなったのです。

日光には世界に誇れる大自然がある

日光には世界に誇れる大自然がある|「日光初!世界遺産の国立公園で開催されるマウンテンランニング大会へかける想い」の1枚目の画像

日光は自然といったキーワードで一般の方に認識されていることは少ないかと思います。しかし、日光は滝や湖、川、森などどれをとっても豊かな自然に恵まれているんです。有名なところですと「中禅寺湖」「華厳の滝」「霧降の滝」「男体山」「白根山」「女峰山」などがあります。

そして今回の大会では、霧降高原を使用してのコース設定としました。この霧降高原は、名前の通り霧が発生しやすい土地柄であるため、常に神秘的な顔を覗かせてくれる場所となっています。さらに、紅葉シーズンになると一面が真っ赤になり、新緑の夏とは違った素晴らしい景色を見せてくれます。

そんな場所で大々的に大会を開催することはこれまでにありません。しかし、多くの方に日光の自然を知るきっかけになってもらえればと思っておりますので、現在も様々な行政機関と調整作業を行っています。

大会を通じて日光を盛り上げる

大会を通じて日光を盛り上げる|「日光初!世界遺産の国立公園で開催されるマウンテンランニング大会へかける想い」の1枚目の画像

本大会では様々な方々に協力していただき、開催までの準備を行っています。初めは一人の思いだったのが、今ではみんなの思いに変わりつつあります。みんなで目標や夢が共有できたからこそ足並みをそろえて活動が行えています。

私は、もっと多くの人に関わっていただきたいと思っています。土地柄や業種に限らず「やりたい」「携わりたい」という思いがある方であれば一緒に活動してもらいたい。そして、多くのランナーの方々に日光の山を走ってもらい、「楽しかった」と言ってもらえるような大会作りを目指しております。

そして、いつかはこの大会を通じて世界に誇れるような新しい日光を発信していけたらと夢を見ています。

・大会のプロモーション動画
https://vimeo.com/180115508

・公式HP:日光国立公園マウンテンランニング大会
http://www.nikkorun.com/

・エントリーはこちらから
http://runnet.jp/entry/runtes/user/pc/competitionDetailAction.do?raceId=136333&div=1

この記事を書いた人

佐々木 理人

1989年7月7日生まれ、 栃木県出身。明治大学の山岳部で年間100日間ほど山に入る。卒業後は2013年にK2(8611m)に挑戦するも雪崩により断念。それ以降も国内外の登山を続けつつ、2017年に厳冬期デナリ登山を計画、2018年にK2へ再挑戦するための準備を行っている。 https://www.facebook.com/rihito0707/

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