• キャンプや登山に関わる人々へのインタビュー記事一覧です。自然に魅せられたアウトドアフリーカー、自然と共に生きるアスリート、熱い信念を持つオーナー等、その想いやヒストリー、展望など、写真と共に丁寧にお伝えします。今後の人生の選択肢のひとつとなるヒントが、見つかるかもしれません。
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悩んだらココ!キャンパーを魅了し続けるギア専門店”sotosotodays”の徹底したお客様目線に迫る

キャンプ道具、どれを買えばいいのかわからない!

キャンプをはじめたい、新しくキャンプ道具を買い足したい。

けど、この道具の使い勝手はどうなんだろう。

そういった悩みを抱えているあなたにオススメのキャンプギア専門店「sotosotodays」。
多くのキャンパーが魅了されるこのお店、
そこには徹底したお客さま目線の姿勢がありました。

——キャンプギア専門店sotosotodaysの店長、野毛陽平さんにお話を伺います。よろしくお願いします!


よろしくお願いします!

——まずはsotosotodaysがお店をオープンさせた経緯などをお聞かせください。

sotosotodaysは株式会社丸江が運営しています。もともとオンラインストアを持っていて、実店舗よりも先にインターネット上でキャンプ道具の販売をしていました。

会社自体も実店舗を出したいと思っていたタイミングで、かつ、メーカーさん各社のブランド戦略なども考慮したうえで、実店舗「sotosotodays」が始まりました。私は前職もアウトドアショップで勤務をしてまして、ここのオープンに携わる形で転職をしたんです。

店長自身もキャンプが大好き!

——キャンプギア、ショップのプロってことですね。

前職でもキャンプギアのバイヤーをしていました。ずっとキャンプギアが大好きで、好きがゆえに知識をつけるのも全く苦ではなかったですね。

——野毛さん自身はいつ頃からキャンプを始めたのですか?

私自身は、幼い頃、それこそ幼稚園くらいから親と一緒にやってましたね。私はボーイスカウト出身ではないのですが、大学へ行ってそこで生涯学習というものを学びました。

アウトドアの中のレクリエーションという部分で子供を集めてゲームをやるなど、そのようなことを大学で学んだ結果、この経験を活かしていくのであるならば、やはりアウトドアショップですとか、スポーツ専門ショップですとか、そういったところを選んでいったわけです。

——そこでアウトドアショップを選んだ理由は何ですか?

スポーツ専門ショップですと、四季の移り変わりがあって求めていくものが変わっていくじゃないですか。その点キャンプギアショップは、年間を通してキャンプギアを提案し続けていけますよね。キャンプしかありませんから。

アウトドアっていう広い括りで見れば、ウェアが一番大きな変化があって、後はザックですとかシューズですとか。多少の変化はありますけど、通年でお客様と同じ話ができるのがキャンプなんですよね。
例えば、シーズンによってシュラフの性能や素材は変わりますが、シュラフという道具に関しては変わらないですよね。1年中使うアイテムなので。

キャンパーにはたまらないキャンプ道具があふれる店内

キャンパーにはたまらないキャンプ道具があふれる店内

——たしかにそうですね。商品の買い付けは野毛さんが担当されているのですか?

もともとオンラインショップがあったので、そこからのスタートではありましたけど、お客様が買い物をしている中で「サイズ感がわかりにくい小さな道具」ですとか、「こういうのあったらいいよね、これって実際どうなんだろう?」というようなものを目に見える形にしようと考えて、実店舗で陳列しています。ですから、小物系の品揃えを重視しつつ、商品を選んでますね。

——毎回来る度にディスプレイも変わりますし、え!なにこれ?っていう発見があってここに来ると楽しいんですよね。

ありがとうございます。そういうワクワクじゃないですけど、またあそこに行きたい!行ったら何かあるだろうですとか。そういったものを提供していきたいと考えてますね。

お客様に合ったギア選び

——野毛さんの商品選びの基準ってどんなところですか?

お客様と接している中で、求められているものを仕入れることもあります。あとは、変な話ですけど「私が使いたいかどうか」ってところもポイントですね。

——店長さん自身がキャンプをされているってのは本当にいいことですよね。

そうですね。私自身が本当にキャンプが好きなので。
あとはお客様が何を持っているのかっていうところもポイントですね。例えばコールマンの新商品が出た時に、他のキャンプメーカーの道具とも当然組み合わせることもできますよね。もちろんお客様がブランドにこだわるようでしたらそういうことはしませんけど。

家族構成ですとか、スタイルですとか。ブランドで選ぶのではなく、好きなモノを買いたいというようでしたら、サイズ感や使用シーンなどを想定してご提案させて頂いてます。

悩んでいる方に、こういう道具も使えますよ!という形でご提案できるのは、実店舗だからこその強みですし、そういったところにキャンプギア提案の面白みがありますね。

——そうですよね。悩み相談といいますか。色々と聞けるのはすごくいいことですね。

例えば、スポーツ専門ショップの方で、スノーボードにとても詳しい店員さんとかいらっしゃいますよね?このブーツにはこのボードが合うですとか。私達はそれのキャンプ版なんですよね。

各メーカーさん直営店を出されてますが、私達は私達で色んなメーカーさんとの組み合わせを提案できるというところでお客様に価値を提供できるかなって思ってます。

提案できる組み合わせが1つではなくて、いくつもあるのは本当におもしろいですね。

野毛さん自身も大のキャンプ好き。静岡方面へキャンプへ行くことが多いのだそうです

野毛さん自身も大のキャンプ好き。静岡方面へキャンプへ行くことが多いのだそうです

初心者からベテランまで楽しめる場所に

——ショップ内の商品を見ていると、「これは押さえておくべきだなー」と思う道具も置いてありますけど、これニッチすぎない?っていうアイテムも並んでますよね。その辺の仕入れってどういう考えで選んでいるのですか?

もちろん初心者の方向けの品揃えは揃えていますけど、間口を広げるといいますか。初心者の方から、ベテランの方までたくさんの人に来てほしい。ここで楽しんで欲しい。キャンプを楽しんで欲しいという思いから、ニッチなものまで置くようにしてます。

お客様によって、選ぶ商品って全く違うんですよ。
例えば、初心者の方が製品説明を聞いてベテランキャンパーさんが買うような道具を買うこともありますし、その逆で、ベテランだけどシンプルに使える初心者向けのギアを買うことだってあります。
ですから、変に限定するのではなく間口を広げてよりたくさんの人に、その人にあった道具を提案できるように準備をしてますね。

——なるほど。特にキャンプ初心者向けにターゲッティングをしているとか、そういう訳ではないのですね。

はい。お店を見て頂ければわかると思いますけど、特にテントなどはノルディスクやテンティピなど、それこそニッチなものもたくさん置いてあります。でも、我々としては、別に初心者の人がノルディスクを買ってもいいと思ってます。

しっかり我々で製品について説明をして、初めてだけどノルディスクを購入された方も実際にいらっしゃいました。それはそれでお客様が納得されて買っていますので、それで良いと考えてます。
初心者だから使うなっていうのはないですし、僕らは別でキャンプ場を持ってますので、そこで設営講習もしていてお客様には満足して頂いてますね。

テントの陳列棚の1部。海外メーカーも実物を揃えています

テントの陳列棚の1部。海外メーカーも実物を揃えています

——HPで見ましたけど、来店予約をするとお店の方がギアについて案内してくださるのですよね?

そうです。それも今の話と通じる所ですけど、ご予約頂いたお客様に我々がつきっきりでキャンプ道具やその他キャンプの疑問などについてご提案させて頂いてますね。
お客様のキャンプやりたいなって気持ちをサポートさせて頂いてます。

——なるほど。手厚いサービスでいいですね。

そうですね。ただ我々はお客様に「これ、絶対買ったほうがいいですよ」とは言わないようにしています。迷っているものがあればお話を聞いて、「これどうですかね?こっちならこういう理由で合いますよ?」というように、家族構成や予算、今持っている道具に合わせてご提案をさせて頂きますが、最終的に決めていただくのはお客様なので。

「話をしたから絶対買ってくださいよ」ってことを我々はしていなくて、迷ったらまた来てくださいね。というようなスタンスでお待ちしております。

テントも”現場”で”実物”が見れるショップ

——話は変わりますが、世間ではキャンプブームと言われてますが、どのように感じますか?

んー。どうなんでしょう。私達はキャンプしかないので、他との比較がなかなか難しいですね。

ただ、実店舗をオープンして1年が経って、それこそ始めた当初は「ザックないんですかー?」とか「ウェアはー?」って言われましたけど、ここ最近は「キャンプギア専門店」ていうのがしっかり定着してきたのか、ファミリーでキャンプ道具をお買い求めのお客様が増えている印象はありますね。

ちょうどアウトドアシーズンも始まりますし、GWに向けてテントを買いに来るお客様も非常に増えてます。

——先程、設営講習の件で話が出ましたが、キャンプ場もお持ちですよね?そのあたりの取り組みがすごくいいなーっと思ってました。よくテントの展示会とかされてますよね?

そうですね。つい先日もキャンプ場で北欧系テントの展示会をやりましたし、週末は必ずお店の前でテントを実際に張って、展示していますね。
よほど雨がひどいですとか、風が強いなどの理由がない限り、週末は展示をしていますし、お客様から要望があった時は極力その意向に沿うような形で展示もしています。

キャンプ場で行われた展示会の様子(sotosotodays 提供)

キャンプ場で行われた展示会の様子(sotosotodays 提供)

——いいですよね。実際のサイズ感がわかるっていうのは。でも結構大変じゃないですか?製品も開けてしまうわけですし。

もちろんメーカーさんに借りているものもありますし、お店から卸しているものもありますけどね。ただお客様に来ていただくためには、それくらいやるって言ったら変ですけど、それも踏まえたうえでの実店舗だと思ってますね。

——いやー、これはキャンパーにとっては嬉しいですね。もちろん好評ですよね?

そうですね。お客様には喜んで頂けているようです。
もともとは店内で綺麗に使おうってことだったんですけど、やはり店内でテントを張ってしまいますとテントがより大きく見えてしまいまして。フィールドで見せてこそ、テントの大きさをリアルに感じてもらえるのではないかなーと思ってキャンプ場でやるようになりましたね。

——ショップに来る良さって、実際に触って見れることですけど、テントに限って言えばそれができないのが普通ですよね。ここだとそれが見れますね。

はい。僕らも良いものをお客様にお見せしたいですし、良いものを我々が接客させて頂くことで売れる自信っていうのもありますしね。

メーカーとのコラボレーション品は大注目!

——メーカーさんとも繋がりが強いですよね。NANGAとコラボレーションしたお店オリジナルのシュラフは安くて良いですよね。

前職からの繋がりでずっと仲良くさせて頂いてます。
NANGAのシュラフに関しては、間違いなく安くていい商品ですよ。今は2種類あって、1種類は完売してしまいましたね。
またオンラインショップの方も持っていて。そことうまく連携してやれているというのも我々としての強みですね。

新しいオリジナルシュラフも開発中のようです

新しいオリジナルシュラフも開発中のようです

——商品陳列も秀逸ですし商品数も多いですよね。

それこそ、お店は60坪弱しかないので、天井もうまく利用してディスプレイしてますね。何百というアイテム、色違いのアイテムをそれぞれカウントすれば数千はありますよ。

天井に並んだヘリノックス

天井に並んだヘリノックス

——野毛さんが長年使ってきて、これはすごいオススメですよ!っていう道具はありますか?

んー。特に私はどこのブランドが好きってのはないのですが、ユニフレームのユニセラが大好きですね。
通常サイズもロングサイズも持ってますし、6年くらい使ってますけどまだまだ現役で使えますね。

——6年!すごいですね。ユニセラのオススメポイントはどこですか?

セラミック効果とかももちろん良いとは思いますが、そこよりもこのサイズ感がとてもオススメですね。
何度も立ち上がってBBQグリルに食材を焼きに行く必要がなくて、卓上でBBQができるって便利ですよ。そのままテーブルに置いてもテーブルが焦げないですし、その辺りの製品力はさすがユニフレームだなーって思いますね。

野毛さんオススメのユニセラ

野毛さんオススメのユニセラ

一番の贅沢は「何もしない」こと

——最後の質問ですが、野毛さん自身もキャンプがお好きということで、野毛さんにとって自然を楽しむってどういうことですか?

キャンプに行って、何するかっていうと、一番の贅沢は何もしないっということだと思います。せわしなく何かやることを探すというよりかは、そこにあるもので何かをする楽しさがありますよね。
例えば、そこに落ちている薪だけで焚き火をするですとか。ナイフを持っているようであれば、落ちている枝を切って工作をしてみるですとか。

本当に楽しむっていうのは、そこにあるものを使ったり、そこにあるものをただ眺めたりして。ここは星がキレイに見えるから、もういっそのこと昼間は寝てしまって夜を思いっきり楽しもうとか。
私にとってはそういうことだと思いますね。

ぜひ、たくさんの方に自然の中で「何もしない贅沢」を味わって頂きたいですし、自然を味わうための道具選びで我々がサポートできればと思ってます。

——貴重なお話、ありがとうございました!!


店長自身が生粋のキャンパーでもある「sotosotodays」
迷っているギアがある方や何を買ったらいいのかわからない方、ぜひ神奈川県の小田原へ。
あなたにピッタリのキャンプギアが見つかるはずです。

– Shop Information –

『sotosotodays』
住所:神奈川県小田原市扇町二丁目32番6号
問合せ先:0465-40-4410
http://sotosotodays.com
定休日:毎週水曜日、1月1日~3日
アクセス:東名自動車道、小田原自動車道を経由。小田原東I.Cで下車後、国道255号線を南へ10分弱。

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