身も心も“ととのう”時間|スノーピーク✕中川政七商店✕茶論コラボの野点を愉しむ【読者プレゼントあり】
さらりと吹く風が気持ち良い
揺れる草木の音が心地良い
流れる川の音、寄せては返す波の音
鳥がさえずる美しい朝
壮大な景色、五感すべてで感じる生命
これらを感じるために自然に出向いていると言っても過言ではない。
――余白を感じる――
それに近い感覚かもしれない
そしてさらにそれを深めるのが、日本で古くから愛されている「お茶」であった。
この度、1716年創業の奈良の老舗、株式会社中川政七商店が、Snow Peak×中川政七商店×茶論のトリプルコラボレーションによる、自然の中でお茶が点てられる道具「野点セット」全2種を、オンラインショップおよび一部直営店舗にて2022年4月6日(水)より数量限定で発売した。
もくじ
アウトドア仕様な茶器
野点?
「のだて」と読む。
抹茶を点てる「お茶会」を屋外で行うことから、そう名付けられたのだ。
かつて数々の武将がお茶会を愛した。そして織田信長は茶器に魅せられた。
一説によると、本能寺の変の前日もお茶会を開き、日本にあった数々の素晴らしい茶器が城と一緒に燃えてしまったと言われている。
「お抹茶」と言われると、礼儀作法や所作など、これまで茶道の経験のない人からすると、なかなか始めるにはハードルが高いように感じられる。
筆者もその1人だった。
今回、野点セットをお借りすることができ初挑戦をしたわけだが、冒頭で記述した「余白」を味わってしまい、野点の魅力にすっかりハマってしまったのである。
今回発売された野点セットは、軽くて丈夫なチタン製の茶碗に加え、コンパクトに収納できる特製の茶杓(ちゃしゃく)など8アイテムを合わせる。道具を包む仕覆(しふく)は、スノーピークのマルチコンテナシリーズをモチーフに、アウトドアの道具でよく用いられる丈夫な綿帆布を採用。アウトドアシーンに溶け込む茶道具となっている。また、茶碗と菓子皿が2つずつ収まった「野点セットダブル」も同時発売している。
実践!アウトドアならではの自由さが野点のポイント!
満開の桜の中、野点をするために公園にやってきた。
望まれたか天気も良く、アウトドア日和。
■野点を愉しむ
野点セットにプラスで用意が必要なものは、抹茶粉末と水とお湯、それから茶菓子だ。
お湯はキャンプ場なら沸かしてもいいし、ピクニックなら保温ボトルで構わない。茶菓子は和菓子にこだわる必要もない。
また、今回の撮影では、筆者がキャンプでよく使っている物をそのまま茶道具として使用した。
焚き火テーブル、木製プレート、柄杓(ひしゃく)の代わりのシェラカップ、建水(けんすい)代わりにも別途シェラカップを。
実際やってみて、これはあったほうが便利、これがあると見栄えする、みたいなことも発見できるので、ぜひ各々で探してみてほしい。
茶道具が揃っただけで、少し姿勢も良くなるものだ。
茶道のマナーや所作については、色んな雑誌やネット記事、中川政七商店のオンラインショップには動画があるので参考にしたり、茶道経験のある方に教わったりした。
お茶を点てるほうも、茶菓子を食べながら待つほうも、ゆっくりとした時間が流れる。
それこそ、屋外だからこその空気や草木を感じながら。
色んな声の中にある静寂が、気持ち良いのだ。
レーズンサンドと黒糖かりんとうの甘みに満たされた後、お茶をいただく。
ズズッ
最後まで飲み干すのが礼儀だ。
おいしくいただき、茶碗を戻す。
実のところ、野点はそこまで作法を忠実に行う必要もないようだ。
「お茶を点てて飲む」くらいの感覚でいいのだと。
楽しみ方にも幅があるならば、誰にだって楽しめるということ。
じゃあ、ということで、少し野点で遊んでみることに。
■抹茶ラテで飲みやすく
キャンプギアとして使用しているカセットコンロとミルクパンを使って牛乳を温めて抹茶ラテに。
ポイントは、まずは抹茶をお湯でしっかり溶かすこと。
直接ホットミルクで茶を点てると、ダマになりやすかった。
また、お茶の粉末は一度濾すことで、ダマになりにくくなる。
蜂蜜なんかを入れても美味しそうだ。
■登山でも野点を
さらに景色を求めて山へ。
持っていく茶道具はできるだけ抑えて行く。
登りきった爽快感を十分に堪能した後、野点を。
景色を眺めながらの野点はまた、特別な時間になる。
最高にチルアウトだった。
少し心が清められる感覚は“ととのう”とも言える。
この時間をたくさんの人に味わっていただきたい。
野点セット、おすすめです。
商品情報
商品名 | 野点セット シングル/野点セット ダブル |
価格 | 【シングル】35,200円(税込)/【ダブル】41,800円(税込) |
セット内容 | 【シングル】仕覆(綿)、茶碗(チタン)、茶杓・茶筅(竹)、茶筅筒(ウォールナット)、茶器(山桜)、菓子皿(メープル)、茶巾(麻)、しおり(紙)/【ダブル】仕覆、茶碗×2、茶杓、茶筅、茶筅筒、茶器、菓子皿×2、茶巾、しおり |
取り扱い店舗 (中川政七商店) | 【公式オンラインショップ】https://nakagawa-masashichi.jp/ 【一部直営店舗】札幌ステラプレイス店/エスパル仙台店/渋谷店/東京本店/テラスモール湘南店/二子玉川ライズ店/ペリエ千葉店/高崎オーパ店/ルミネ大宮店/奈良本店/ルクアイーレ店/タカシマヤ ゲートタワーモール店/イオンモール岡山店/アミュプラザ博多店/アミュプラザくまもと店 |
取り扱い店舗(スノーピーク) | 【公式オンラインショップ】https://ec.snowpeak.co.jp/snowpeak/ja 【一部直営店舗】スノーピーク Headquarters/スノーピークランドステーション原宿/スノーピークランドステーション白馬/スノーピークランドステーション京都嵐山 |
中川政七商店「花ふきん」を5名様にプレゼント!
プレゼント内容:花ふきん1枚
カラーはアイ、スズラン、ヤマブキ、アヤメ、ツバキの5色
●カラーは選べません
応募期間:2022年4月30日(土)23:55まで
●当選者にはメールにて、当選のご連絡と賞品送付先住所の確認をさせていただきます。また、賞品の発送は5月中旬を予定しております。
応募方法:下記フォームよりご応募ください
編集後記
筆者は浴衣が好きで、数着持っている。
この撮影では「和」を押し出そうと「浴衣キャンプ」なるものをやってみたのだが、これはちょっと無理があった。
まるでタイムスリップしてきた浪人。
キャンプブームの中、アウトドアを通して日本の自然や文化の素晴らしさ・奥深さを、色んなカタチで再発見できたら面白いだろう。
伝統はカタチを変えて繋がっていくもの。
自由さがあって丁度良い。
福岡県糸島出身。自然の多い環境で育ち、海・山・川が友達。
上京後、音楽フェスに行ったことがきっかけで中学以来のキャンプにハマり、印刷や通販の業界からアウトドア業界へ。