カテゴリ: 体験レポート

日本三大夜景の山を登る達成感を求めて

関西屈指の夜景スポット、摩耶山。
長崎県の稲佐山、北海道の函館山と並び日本三大夜景にも数えられている絶景スポットです。

摩耶山は、兵庫県の六甲山地のほぼ中央に位置する標高702m(三角点698.6m)の山で、一般の観光客の方は、車を利用して山上まで続くドライブウェイで行くか、山麓からケーブルカーとロープウェー(まやビューライン)を乗り継いで上がります。

夜景を見るだけならそれで満足できますが、摩耶山の自然を楽しみながら、登山の達成感も味わいたい方はぜひ自分の足で登ることをおすすめします。

だって、登った先には“100万ドルの夜景”が待っているのですから……

「掬星台」までの最短コース、上野道

「掬星台」までの最短コース、上野道|「【関西の低山】日本三大夜景、摩耶山「掬星台」まで歩いて登るには?」の1枚目の画像

関西圏の都市部からアクセスの良い場所に位置する摩耶山。

登山やハイキングをする場合は、新神戸登山口、 青谷道・上野道、旧摩耶道・杣谷・山寺尾根など複数のコースがあります。その中でも、上野道は登山道がしっかり整備されていて、一般向け登山道では「掬星台」までの最短コースとなっています。

最寄り駅は阪急神戸線「王子公園駅」。バスを使う場合は「六甲駅」から摩耶山ケーブルカーの駅まで行くこともできます。

「掬星台」までの最短コース、上野道|「【関西の低山】日本三大夜景、摩耶山「掬星台」まで歩いて登るには?」の3枚目の画像

今回は、ここからスタート!

王子公園駅から、坂の町神戸の街並を見ながら15分程歩くと、自然豊かなハイキングコースの入口に辿り着きます。

階段があり、しっかり道標を確認しながら歩けば迷うような道ではありません。

「掬星台」までの最短コース、上野道|「【関西の低山】日本三大夜景、摩耶山「掬星台」まで歩いて登るには?」の5枚目の画像

港町「神戸」を見下ろしながらの登山

六甲山系を登る醍醐味の1つは、自然と都市が融合した景色を楽しめるところです。

港町「神戸」を見下ろしながらの登山|「【関西の低山】日本三大夜景、摩耶山「掬星台」まで歩いて登るには?」の2枚目の画像

所々、ベンチや倒木があり、街を見下ろしながら休憩することができます。海と山に挟まれた土地にあり、歴史スポットや近代的なビル群まで色々な顔を持つ神戸の街を見ながら、一息つきましょう。

山の中腹で歴史を感じる

木々が生い茂る登山道を歩いていると、天上寺山門(仁王門)が現れます。ここから先は、かつての参道として使われていた石段になっています。「かつての……」としたのにも、実は理由がありますが、それは後ほど。

山の中腹で歴史を感じる|「【関西の低山】日本三大夜景、摩耶山「掬星台」まで歩いて登るには?」の2枚目の画像

石段を一歩一歩ゆっくりと登ると、コースから少し外れるところに、大杉があるという案内が目に留まります。その方向に歩んでいくと、そこに神々しいほどの存在感を放つ大木が待ち構えていました。

山の中腹で歴史を感じる|「【関西の低山】日本三大夜景、摩耶山「掬星台」まで歩いて登るには?」の4枚目の画像

明らかに回りにある木々と存在感が違う、周囲8mにも及ぶ大木。

約200年前の摩耶山一帯の大水害で奇跡的に生き残ったために、その当時の人々が木の生命力に驚き、神霊が宿っているに違いないと「大杉大明神」として崇めたと伝えられています。

しかし、近づいて手を当ててみるとあることに気づきます。

「ん、死んでる……?」

山の中腹で歴史を感じる|「【関西の低山】日本三大夜景、摩耶山「掬星台」まで歩いて登るには?」の6枚目の画像

実は、昭和51年の旧摩耶天上寺の大火災で火が燃え移り、しだいに枯死してしまったそうです。

それでも尚、この存在感。

登山の醍醐味は、このような自然のパワーを感じる瞬間に出会えることにもあるのではないでしょうか。

山の中腹で歴史を感じる|「【関西の低山】日本三大夜景、摩耶山「掬星台」まで歩いて登るには?」の8枚目の画像

そして、この大木を後にすると、摩耶天上寺の大火災の爪痕を感じる広場に到着します。現在は摩耶山中腹に史跡公園として整備されている更地の台地にも、かつてこの地が栄えていた歴史の面影を感じることができます。

三角点へ、そして「掬星台」を散策

三角点へ、そして「掬星台」を散策|「【関西の低山】日本三大夜景、摩耶山「掬星台」まで歩いて登るには?」の1枚目の画像

摩耶山は低山ですが、各登山口からの登り累積標高は600~900m程度となり、標高は低いなりにしっかり登った感覚を得られる山です。

そうこうしているうちに、天狗を封じ込めたと言われる大岩がある天狗岩大神神社が見えてきます。

そのまま通り過ぎてしまいそうな場所にあるため、注意して道標を確認すると三角点が、神社の裏にあります。標高は698.6m。ここまで来れば目的地の「掬星台」はすぐそこです。

三角点へ、そして「掬星台」を散策|「【関西の低山】日本三大夜景、摩耶山「掬星台」まで歩いて登るには?」の3枚目の画像

「掬星台」に辿り着いたのは夕暮れ時。日が沈む前も、神戸の街の雄大な景色は素敵です。

三角点へ、そして「掬星台」を散策|「【関西の低山】日本三大夜景、摩耶山「掬星台」まで歩いて登るには?」の5枚目の画像

帰路も歩く場合は、暗くなる前に下山しましょう。でも、摩耶山の本番は夜。それまで、星の駅の2階にある「摩耶ビューテラス702」というカフェで、くつろぎながら夜を待つこともできます。冬はコタツ席もあるので、カップルや家族連れにもおすすめのカフェです。

三角点へ、そして「掬星台」を散策|「【関西の低山】日本三大夜景、摩耶山「掬星台」まで歩いて登るには?」の7枚目の画像

そして時間が経つにつれて……

「1000万ドルのきらめき」と称された夜景がそこに

日が沈むと、街に灯が灯りはじめ、幻想的な雰囲気を醸し出します。

「掬星台」には2カ所の展望スポットがあるので、それぞれ歩いて行ってみましょう。

はい、絶景!

「1000万ドルのきらめき」と称された夜景がそこに|「【関西の低山】日本三大夜景、摩耶山「掬星台」まで歩いて登るには?」の2枚目の画像

掬星台からは、天候が良ければ関西空港から神戸空港、明石方面まで一望できます。

ちなみに、よく言う100万ドルの夜景という言葉ですが、その場所から見える灯の電気代を指しているとか。

実は、その発祥は神戸であり、昭和20年代に六甲山の山頂から神戸を見下ろしたときに見える電灯の電気代がおよそ100万ドルであったことから、そう呼ぶようになったとか。

現在の電気代に直して換算すると……とか野暮なことは考えず、この景色を自分の目で見ればその価値はわかると思います。

「1000万ドルのきらめき」と称された夜景がそこに|「【関西の低山】日本三大夜景、摩耶山「掬星台」まで歩いて登るには?」の4枚目の画像

また、掬星台の名前の由来は「この展望台から、手で星を掬(すく)うことができる」ことから。実際、晴れた日なら、夜空には星々が、眼下にも星のように輝く光が輝き、まるで手の届くような感覚になるかもしれませんね。

さて、十分夜景を堪能したら、帰路はロープウェイとケーブルカーを乗り継いで帰りましょう。

「1000万ドルのきらめき」と称された夜景がそこに|「【関西の低山】日本三大夜景、摩耶山「掬星台」まで歩いて登るには?」の6枚目の画像

<まやビューライン夢散歩>

【ケーブル線(摩耶ケーブル駅~虹の駅間)】
片道:430円(220円) 往復:860円(430円)

【ロープウェイ線(虹の駅~星の駅)】
片道:430円(220円) 往復:860円(430円)

【全区間(摩耶ケーブル駅~星の駅間)】
片道:860円(430円) 往復:1500円(750円)

※()内は子供料金

※駐車場有 天上寺前市営駐車場 1日:500円

まとめ

ケーブルカーとロープウェイで頂上まで登れる山。
さらに言うなら、車でも登れる低山をあえて足で登る。

疲れたら帰路は乗り物に乗って下りることができることも、登山初心者の方におすすめの理由です。また、経験者は六甲山を縦走するなど、さらなる楽しみもあるのが摩耶山の面白いところ。

今回の登山のメインは夜景を見ることだったので、帰路は乗り物を使いましたが、思い思いの登り方で楽しめる摩耶山を、関西旅行の目的の1つにしてみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人

松田 然

ライティングカンパニー合同会社スゴモン代表 兼 ライター。旅をしながら仕事をするライフスタイルを取り入れ、自転車で日本の47都道府県を走破。起業・フリーランス・上場企業・海外と様々な働き方を経験し、これからのライフスタイルのヒントを発信中。 【Blog】http://moyulog.com/

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