【登山記Vol.19 月山】松尾芭蕉も歩いた道!山形県の霊峰「月山」を実際にレポート!/バン旅百名山
今話題沸騰中のバンライフを送りながら、2人の大学生が1年以内に日本百名山制覇するまでの物語。今回の登山先は江戸時代から山岳信仰が続く山形県の霊峰「月山」。夏スキーや高山植物も楽しむことができる月山のコース紹介や実際の登山レポート、周辺情報などをご紹介していきます!
もくじ
まずは「月山」の特徴を一気にご紹介!
山形県のほぼ中央に位置する月山は標識1984mで、複数の火山などからなる複式火山です。山頂からの眺望も良く、天気が良い日は鳥海山や朝日連峰、蔵王などを一望することができます。また、登山コースも豊富に展開されており、リフトを使って山頂へ向かうことができたり、麓から変化の富んだ山行を楽しんだりすることもできます。
また、月山は積雪が多いためスキー目的の利用者も多く、夏場でも雪渓の姿を楽しめます。
リフトで山頂まで!?レベル別の3つの厳選コースをご紹介!
コースの全体はこちら!
リフトを使って初心者の方にも楽々登れる_志津(リフト)口コース
こちらはリフトを使って1500m地点まで一気に進み、月山山頂を目指すことができる初心者向けのコースです。初めは林道を進み、それを抜ければ森林限界の岩場と木道が続きます。牛首から山頂にかけては岩場の多い急な坂を登ることになりますが、豊かな高山植物を横目にしながら歩くことができます。また天気が良ければ、山頂からは日本海を眺望することもできます。
リフトは使わず、麓から山頂を目指す中級コース_志津(姥沢小屋裏)口コース
こちらはリフトは使わず姥沢小屋裏からスタートし、森林限界の姿や植物の植生の変化が見られるコースです。夏でも雪渓が多く残っているコースなので、事前に雪の状態を確認し軽アイゼンの準備もしておきましょう。また、牛首からは山頂に近づくにつれ急な岩場になります。山頂からは360度の絶景を楽しむことができます。
標高差が大きいながらも、絶景を楽しめる_湯殿山口コース
こちらは、湯殿山神社にある祓い場から登山をスタートし、木道や岩場、鉄はしごなどさまざまな登山道のシーンを楽しむことができるコースです。登山者は少なく、月光坂の標高差約250mの道を一気に登りきれば装束場に到着します。また、金姥へ向かう道には石跳川の源流部である浄身川が近くにあり、岩場から流れる天然水で喉を潤すこともできます。
リフトは使わない!志津(姥沢小屋裏)コースの山行レポート!
ここからは実際にイケダとコスギの山行を写真とともにお届けします。月山山頂への登山はペアリフトを使って行くことができますが、今回はリフトを使わずに登るコースをご紹介していきます。
姥沢小屋裏から登山開始!林道歩きから雪渓へ
まずは月山姥沢駐車場からリフト方面に道路を歩き、途中の分かれ道で姥沢小屋裏に向かいます。今回はここから登山の開始です。
雪渓に出る前は10分ほど林道を歩きます。登山道は木道で整備され歩きやすい!
林道を10分ほど歩くと大きな雪渓に下り立ちます。ここから雪渓のトラバースが何箇所もあるため注意が必要です。
雪渓トラバースの連続!リフトコースとの合流地点へ
雪渓に下り立った後は比較的なだらかな道が続き、雪上ハイクを存分に楽しむことができます。ここから月山山頂を見ることができますが、本日は天候が悪く見ることができませんでした。
牛首の分岐を少し進んだところでリフトコースと合流します。そこから夏道に行くのも良し、写真の右側に見える雪渓を歩くのも良し!
数多くの高山植物が咲く岩場を登り山頂へ
山頂直下の岩場には所々階段があり、初心者の方でも安心して登ることができます。しかし、時折浮石なども現れるため注意が必要です。
岩場から振り返ると雪と緑のコントラストが美しい山々の稜線を見ることができます。
岩場を登りきった後、平坦な道を進むと前方に月山神社の姿が。江戸時代から山岳信仰が盛んだったこともあり歴史を感じさせます。月山山頂は写真の右側に見える雪渓を歩くとすぐそこです。
登山開始から約2時間30分で月山の山頂に到着です。リフトを使い山頂を目指すのもいいですが、たまには一から自分たちの足で山頂に向かうのも、また違った達成感を味わうことができていいですね。
イケダ・コスギ的ベストスポット&ピクチャー
本日は月山山頂目の前のイケダを選出!山頂までのこの道がたまらなく好きだったりします。
本日のスケジュール
タイムには個人差がありますので、参考程度にご覧ください。
姥沢登山口(8:30)
牛首(9:50)
月山山頂(10:55)
牛首(11:45)
姥沢登山口(12:50)
最後のトイレはここだ!
【湯殿山口コースをご利用の方】
・湯殿山神社駐車場
【志津口(リフト・姥沢小屋裏)コースをご利用の方】
・姥沢駐車場
また、ペアリフトの下駅・上駅、山頂直下の避難小屋にもトイレがあるので、安心して登山をすることができます。
まとめ
いかがだったでしょうか。私たちが登山した6月中旬は春スキーの季節ということもあり、たくさんのスキーヤー・スノーボーダーでにぎわっていました。この時期はお手軽に大雪渓のハイキングを楽しむことができるためオススメです。また、山頂付近では無数の高山植物を見ることができ、さまざまな楽しみ方がある山でした!
次回予告!次なる山は朝日連峰の主峰「大朝日岳」
次回の登山先は山形県と新潟県の県境にある朝日連峰の主峰「大朝日岳」。
アルプスを彷彿とさせる圧巻の稜線が続き、山頂からは大パノラマを楽しむことができる大朝日岳へ向かって本日もバンを走らせます!次回もお楽しみに!
インスタグラムなどでも私たちが登った山々の絶景など多数投稿しているので、ぜひフォローよろしくお願いします!
現在絶賛休学中のおんせん県大分の大学に通う大学生。
学生初、バンライフをしながら一年以内に日本百名山全山登頂を目指して奮闘中。
二人とも関西出身で、アウトドアや登山が大好き!