歩いていると道のわきに
2種類の異なったリンドウの花があることに気づく。
立ち止まり、図鑑をしらべてみると、
ミヤマリンドウとエゾリンドウだった。
一方は茎にてっぺんにまとまって、
もう一方は茎に沿って両側に連なりながら
花を咲かせる。

リンドウの花たちが咲きはじめると
山は秋の盛りで、
そして、同時に山は冬への準備がはじまった合図。

このことを教えてくれたのは
山小屋のご主人だった。
「きれいな紫色の花が咲いていますね」という
私の言葉を聞くと、
「もうすぐ冬だね」と言った。

私がただきれいだと眺めていた花が
見る人によっては全く違う見方をしていることに
驚き、感動したのを覚えている。

そして、目のまえの景色をひとつの点でしか
見えていない自分に気づき、もっと山のことを知りたくなった。

野川かさね

写真家

Popular Posts

最近人気の記事ランキング

もっと見る

Monthly Pick Up

.HYAKKEI編集部おすすめの記事

New Posts

最新の記事

もっと見る

特集

特集・連載コンテンツ

もっと見る

トピック一覧

トピックから記事をさがす

もっと見る
この記事を書いた人

野川かさね

山と自然をテーマに作品を発表。著書に「山と写真」、共著に「山と山小屋」「山小屋の灯」「山・音・色」など。ホシガラス山岳会としても出版、イベントに携わる。

関連トピック

トピックから記事を探す

▲TOPへ