「山サロン」とは、伝統工芸・産業の若旦那たちと親交が深い俳優・田村幸士さんが中心となり、自然の中で文化とともに生きるゲストを迎え、新しい切り口で山を語らう企画です。初回となる今回は酒蔵の若旦那、小澤酒造の小澤幹夫さんをゲストに迎え「山とお酒」をテーマに開催しました。

東京都・奥多摩の蔵元「小澤酒造」の小澤幹夫さん、俳優の田村幸士さん、山旅文筆家の大内征さんと、全く活動領域が異なる3人と共に、文化・伝統・歴史・・・、様々な角度から自然や山について話を展開した山サロン。自然を愛し、自然と共に生きる彼らとの対話は、自然との付き合い方が広がる、そんな会でした。

その地の地理や歴史を知ると、東京がもっとおもしろくなる

この日のプログラムは、前半は、東京・奥多摩の二俣尾駅に集合し、辛垣城跡をめざす軽ハイク。後半は、小澤酒造が運営しているバーベキュー場「煉瓦堂朱とんぼ」で日本酒を飲みながらお昼ご飯を楽しみます。当日の青梅市内の最高気温は28度。美しい新緑に囲まれ、すっきり快晴で夏のような日差しでした。

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早速地図を広げて、奥多摩の地理を説明する大内さん。実は、東京都武蔵野市の水は、このあたりの山が水源だそう。東京にも、様々な地域に水を届ける広大な自然がまだまだ存在しているのですね。私達がふだん何気なく使っている水は果たしてどこからきているのでしょう?そんなことを考えながら街を歩いたり、日々の生活ができると、東京がもっとおもしろくなるかもしれません。

ハイキングを楽しみながら、古代の人々に思いを馳せる

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住宅街の中を歩いていくと、突然、山に入る道が現れます。小澤さんも小さい頃から気軽に山に入って遊んでいたそう。この地域の人にとって非常に身近な存在であることを感じられます。

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一歩山に入ると、先ほどまでの暑さが嘘のようにあたりが涼しくなりました。思わず深呼吸したくなるような気持ちの良い瞬間です。

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山を歩きながら、大内さんから山の神々の話、歴史の話を伺います。

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昔の人は、海から山を見て方角を確かめていたそう。山が羅針盤がわりだったのですね。

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総勢14名で辛垣城跡を目指します。

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道中、一面の「シャガ」の花が咲き乱れる美しいスポットも。

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私達が目指したゴール、「辛垣城跡」は戦国時代にお城が築かれていた場所。その時、どうやって敵の侵略を防いだのか、どのように暮らしていたのか、当時の人達の工夫や知恵を大内さんは語ってくれました。山の中での昔の人々の暮らしを想像しながら、ハイキングを楽しむことができました。

ここは東京?都会にいることを忘れさせる、美しい自然

山から降りた後は、小澤酒造が運営しているバーベキュー場『煉瓦堂朱とんぼ』に移動します。

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東京にいることを忘れてしまうような美しい自然に囲まれた場所でした。

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隣に流れる多摩川で冷やしておいた、『澤乃井』で乾杯します。

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バーベキューの食材は、長野県飯山市産、県外不出の幻の豚肉「みゆきポーク」と、同じく飯山から届いたきのこ。お肉はきのこのだし汁でしゃぶしゃぶにして頂きます。旨みたっぷりのきのこのだし汁とお肉は最高の組み合わせでした。

自然のちからを借りて、豊かな水でつくられたお酒「澤乃井」

この企画の発案者である、俳優の田村幸士さんは伝統工芸に携わる活動をされており、「自然とどう向き合って、今この伝統に行き着いたのか」という自然との繋がりについて考えるそう。
 一見、異なる世界で生きる人達も、自然・山という共通項があり、ルーツを辿ってみると実はどこかで繋がっていたり・・・自然や山には不思議な引力があるように感じます。

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会の後半戦は、この日集まった3人の自然との向き合い方を紐解くべく、田村さんのファシリテートによる、日本の伝統産業と山についてのトークが行われました。
小澤酒造が他の蔵と比べて特徴的なのは、水を大事にしているところ。自然の力、きれいな水でつくられたお酒、それが澤乃井です。」と小澤さん。

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水源を守るということは、遡っていくと、湧いて滲み出てくる山を守ろうということに繋がります。山を守ることは、結果的に水を守ることに繋がる・・・澤乃井は水を守るために山に寄り添っているのですね。

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Tシャツにも描かれている、「サワガニ」のブランドマークは小澤酒造の象徴的なシンボル。サワガニはキレイな水でしか生きていけないと言われる生き物なのです。そんなサワガニをブランドロゴとして掲げている小澤酒造からは、水との向き合い方への一種の覚悟さえも感じます。
小澤さんに小さい頃から身近な存在であった山や自然は、今は小澤さんのお酒作りを支える大事な存在となっていました。自然を愛し、山を愛す小澤さんの姿勢が伝わってくるお話でした。

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特別にご用意頂いた「涼し酒」。初夏に向けた爽やかな季節に合う、さっぱりとした味わい。これからのアウトドアシーズンに飲みたくなるお酒でした。

「自然」がつないだ「自然ビト」たち

今回、「山・自然」というキーワードに引き寄せられ、集まった3人の「自然ビト」たち。

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文化・伝統・歴史、はたまたそれ以外の自分の好きなものなど、自分なりの自然や山との接点を発見できた時、また違った世界が見えきて、もっとその魅力を深く感じることができるかもしれない、3人の「自然人」達はそんなことを教えてくれた気がしています。

本イベントは、田村さんによる連載企画「若旦那と山登り対談」をきっかけに生まれたもの。今後の連載に合わせて山サロンも開催予定ですので、次回もお楽しみに。

*田村さんと小澤さんによる対談記事は コチラ

小林 未歩

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この記事を書いた人

小林 未歩

.HYAKKEIアンバサダー。 旅とアウトドアとスパイスが大好き。 よく働きよく遊ぶをモットーに、会社に勤めつつ、暇さえあれば旅に出たり、キャンプをしたり。 国内・世界の癒やしスポットをめぐり、美味しいものを食べ歩くのが生きがいです。

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