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世界遺産を駆け回る国内屈指の大会!「日光国立公園マウンテンランニング大会」に参戦

初めまして、トレイルランニングとマラソン、時々登山を楽しんでいる.HYAKKEIアンバサダーの堀と申します。

面白半分で応募した2012年の東京マラソンに当選したのがきっかけで走り出し、2013年に友人に誘われて出場した鯖街道ウルトラマラソン(約25%がトレイル)から、すっかり山道を走るトレイルランにハマってしまいました。

今回は、昨年も出場した第二回日光国立公園マウンテンランニング大会をレポートさせて頂きます。

歴史と自然に囲まれたワンダーランド

日光といえば一番有名なのは日光東照宮。日光山輪王寺、二荒山神社とあわせて「二社一寺」と称され世界遺産に登録されています。

東照宮の表参道、ここからスタートします
東照宮の表参道、ここからスタートします

そして、日光の山といえば日本百名山の男体山や二百名山の女峰山があります。
そんな歴史と大自然をいっぺんに楽しめるのが「日光国立公園マウンテンランニング大会」。
私は去年の第一回大会にも参加して、この魅力あふれる内容に打ちのめされてのリピート参戦です。

はたして、昨年の自分を超えることができるのか!?

コース途中に見える男体山
コース途中に見える男体山

まずは現地入りで地域一体の盛り上がりを楽しむ

大会前日にも選手受付ができるので、観光を兼ねて前泊にて現地入りです。
受付がある表参道には大会のための露店がすでに並んでいました。トレランや登山グッズの他にも、シューズの試し履きや、カフェ、飲食店などが出店しています。

引きたての暖かいコーヒーを頂きました
引きたての暖かいコーヒーを頂きました

大会前日ですが、観光客とトレイルランナーらしき人達が入り乱れています。山の中で開催される他の大会では見られない光景です。

参道に大会ののぼり旗が出ていて独特の雰囲気を醸し出しています
参道に大会ののぼり旗が出ていて独特の雰囲気を醸し出しています

そんな中、選手受付を済ませて明日のゼッケンと参加賞のTシャツを受け取りました。

ボランティアさんから笑顔とTシャツいただきました(Photo:Junichiro Nakajima)
ボランティアさんから笑顔とTシャツいただきました(Photo:Junichiro Nakajima)

ゼッケンも受け取って気持ちも盛り上がってきます
ゼッケンも受け取って気持ちも盛り上がってきます

受付の後は、コースディレクターの星野由香里選手によるコース説明会。

この大会の走行距離は31kmとトレランレースとしては短いほうですが、累積標高(全ての登りを合計した高さ)は2,100mと中々手強いコースです。ただし制限時間は8時間なので、かなり歩いても完走は可能です。昨年も完走率94.4%(409/433人)でした。

さらに今年は10kmの部門も新設されたので、トレラン初心者や初レースの人も気軽に参加できるようになりました。

何気に後ろの襖が貴重なものだったりします
何気に後ろの襖が貴重なものだったりします

今回私が参加する30kmの部(実距離は31km)コースは東照宮を背にスタート。参道を駆け下りて、男体山、女峰山を左側に望みながら、標高1111mの大山を抜けて、今回のコースのピークである標高1689mの丸山を廻ってゴールの東照宮前へ戻ってきます。

コース高低図(30kmコース)
コース高低図(30kmコース)

いよいよ当日、寒い!高鳴る高揚感

スタートは朝7時なので、4時に起床。

朝食を2~3時間前に食べておかないと、走って胃が揺れ、内蔵にダメージが出るので逆算するとこの時間になります。エネルギーを蓄えるためにしっかり食べて、昨日受け取ったゼッケンをつけてスタート地点に向かいます。
ほぼ快晴の青空の中、昨日は無かったゲートが立ち上がってます。

東照宮前の表参道に立ち現れたスタートゴールゲートにテンション上がります!
東照宮前の表参道に立ち現れたスタートゴールゲートにテンション上がります!

続々と選手が集まってきますが、皆寒そう。
それもそのはず、スタート地点の表参道の標高は634mとスカイツリーと同じ高さ、高尾山よりも高いのでこの時期はかなりの冷え込みです。必携装備のレインジャケットをスタート前まで着て体をなるべく冷やさないようにしますが、中は半袖と半パンなのでやっぱり寒いです。

後ろに東照宮への鳥居がみえます(Photo:Junichiro Nakajima)
後ろに東照宮への鳥居がみえます(Photo:Junichiro Nakajima)

スタート30分前に開会式が始まりました。
今回はトレラン会のプリンスこと、上田瑠偉選手が招待選手として走ります。

上田瑠偉選手の挨拶とコースディレクターの星野由香里選手
上田瑠偉選手の挨拶とコースディレクターの星野由香里選手

招待選手の挨拶が終わると、日光市出身の美人すぎる書道家、涼風花さんのパフォーマンスです。書く前に手を温めながら体を動かしてウォーミングアップしている姿が印象出来でした。大会のロゴも涼風花さんの作品です。

(Photo:Sho Fujimaki)
(Photo:Sho Fujimaki)

颯(サツ):風が吹くようにきびきびとした様子という意味だそうです
颯(サツ):風が吹くようにきびきびとした様子という意味だそうです

スタート前最後に山伏が送り出してくれます(Photo:Sho Fujimaki)
スタート前最後に山伏が送り出してくれます(Photo:Sho Fujimaki)

世界遺産を駆け回る長い旅のスタート!

いよいよカウントダウンが始まり、スタートです。
今回の目標はこの記事の写真を撮りながら「最低限、昨年のタイムを上回り、上位10%以内」です。

(Photo:Junichiro Nakajima)
(Photo:Junichiro Nakajima)

そのためにはスタートダッシュが肝心です。トレランの大会では、集団でシングルトラックに差し掛かると渋滞が起きてしまうためです。

後からGPSのログを見ると最初の1kmは4分18秒/kmでした。上位10%以上の順位狙いだと、遅すぎず、飛ばしすぎずにちょうどよいペースではないでしょうか。最初のロード区間を抜けると、いよいよトレイルに入り、約5km過ぎの一つ目のピークまでは登り基調です。

鳥居をくぐって、トレイルに入っていきます
鳥居をくぐって、トレイルに入っていきます

まだ序盤なので、脚を使い切らないように身体と相談しながら温存して進みます。

この季節ならではのフカフカのトレイル
この季節ならではのフカフカのトレイル

いくつかの登り下りが過ぎると、なんと!川渡りです。去年はなかった部分がコースになってます。

どうやら直前の台風で去年のコースになっていた橋が流されたので、この川渡りになったようです。自然が相手なのでこのようなことも起こりえますが、それもまたアトラクションが増えたように楽しめるのがトレランです。

皆さん躊躇なくザブザブと川へ入っていきます
皆さん躊躇なくザブザブと川へ入っていきます

暫く我慢して登ると、一つ目のピークの見晴台に到着です。
早速目の前に素晴らしい景色が飛び込んできました。

壮大な絶景を堪能&天国へ続く長〜い階段?

見晴台を下っていくと、スタートから約8km地点で第1エイドが現れました。ボランティアの笑顔と声援に励まされながら、エネルギー補給です。手持ちで行動食のジェルも持っていますが、携帯するものを極力少なくして軽量化したいので、エイドも活用します。ここでは羊羹やフルーツがふるまわれました。

エイドでは食料と一緒に水、スポーツドリンク、お茶も補給できます
エイドでは食料と一緒に水、スポーツドリンク、お茶も補給できます

その後、2つ目のピークの大山(1158m)を超えると、旧霧降牧場の広大な景色が現れます。

女峰山から男体山までつづく大パノラマ!
この景色を見ながら、緩やかな下りを走れる贅沢はこのコースの目玉ではないでしょうか。

日光連山を見ながらの下り区間、トレイルランナーにとってはご褒美タイム
日光連山を見ながらの下り区間、トレイルランナーにとってはご褒美タイム

気持ち良いトレイルでテンションも上がります(Photo:Junichiro Nakajima)
気持ち良いトレイルでテンションも上がります(Photo:Junichiro Nakajima)

ご褒美の下りが終わると、丸山までの登りがはじまります。トレイルを登って、登って、ピーク前の最後に待ち構えているのが「天空回廊」。霧降高原の名物である1445段の階段です。

疲れきった状態でここを登るのは天空回廊というより、このまま天国へ行ってしまうのではと思わされる光景です。

見えている山の一番上まで階段!
見えている山の一番上まで階段!

階段を登りきるとすぐ目の前には今大会のピークである丸山(1689m)です。
総距離に対してはまだ半分ですが、ここからはゴールまで下り基調です。気持ち的には2/3攻略した感じです。

階段を登りきると天空でした(Photo:Sho Fujimaki)
階段を登りきると天空でした(Photo:Sho Fujimaki)

丸山山頂に到着して、コース誘導のかたに順位を聞くと25位とのこと。思っていたより良い順位。さらに6人抜けば10番台!。ちょっと欲がでてきました。

ゴールは目前!登りもあるけど駆け下りる

残りは全部走りきる!と自分に言い聞かせて、今は使われていないスキーのゲレンデだった丸山の下りを急ぎます。

丸山からの下りはかっ飛ばせます
丸山からの下りはかっ飛ばせます

クマザサに囲まれたフカフカの直滑降も通過しながら、約800m弱を一気に下ります。楽しい下りが終わると、最後のピークの見晴台の手前まで帰ってきました。

見晴台までは250m程度の少しの登り。前半だったらなんて事のない登りですが、全然だめです。完全に歩き。止まって休憩したいほど。かなり疲労が溜まってきているようです。丸山からここまでに前のランナー1人も抜けずで、この時点で10番台の夢は無かったことにしました。なんとか見晴台へたどり着いて、残りの5kmは完全に下りです。

その後も脚にきていたため、大転倒しつつもなんとか下界に降りてきました。

山からおりて東照宮の表参道へ
山からおりて東照宮の表参道へ

東照宮の手前まで帰ってきました、思わず天を仰ぎます (Photo:Junichiro Nakajima)
東照宮の手前まで帰ってきました、思わず天を仰ぎます (Photo:Junichiro Nakajima)

参道に入ると観光やお参りに訪れている方達からもあたたかい応援の声をかけてもらいながらゴール!

トレイルランとしては距離は短めですが、様々な景色やドラマがあって長い旅をしてきたような気持ちです。ほっとする気持ちと、終わってしまった寂しさが同時に訪れる瞬間です。

さあ、去年と比べてタイムはどうだったでしょうか?

二社一寺の神紋、寺紋が入った完走証
二社一寺の神紋、寺紋が入った完走証

43分短縮できました!
順位も24位なので、上位5%以内だったので目標達成です。

山とランニング

今回、私は後半の一部をかなり歩いてしまいましたが、それも含めて街で走るマラソンとは性格の違う競技です。
トレランをしない人に、山の全部を走りっぱなしなのかとよく聞かれますが、トップランナーでない限り、登りではかなり歩きます。平坦なところでも疲れたら歩きます。大自然の中なので、時折歩きながらでも飽きずに楽しめるのもトレイルランニングの魅力ではないでしょうか。

レースという特別な状況で、日光の非日常な自然を体験(Photo:Sho Fujimaki)
レースという特別な状況で、日光の非日常な自然を体験(Photo:Sho Fujimaki)

「日光国立公園マウンテンランニング大会」は特に、そんな魅力が凝縮した大会です。

今回ぶっちぎりで優勝した上田瑠偉選手も大会委員の方に「お世辞抜きで、国内最高の大会」と感想を語られたようです。この魅力的な体験をしたい方、来年は出場してみてはいかがでしょうか。

私なりの大会を楽しむための方法として、以下3つのポイントを挙げたいと思います。

1. あらかじめ日光の歴史を調べてくる
日光連山が開山されてから1250年。歴史的背景を思い浮かべながら走ることで、特別なトレイルラン体験。

2. 一泊して満喫
紅葉シーズンばっちりの開催日なので、前日受付+観光で、余裕をもっての前泊か、後泊して比較的人が少ない中で、日光全体を観光。

3. 前半はペースをおさえる
レースペースとして、前半に潰れてしまうと気持ちに余裕がなくなってしまいます。高まる気持ちをおさえて、後に訪れる広大な景色を感じるための余裕の気持ちをもってペースコントロール。

(Photo:Junichiro Nakajima)
(Photo:Junichiro Nakajima)

来年もまた、私も出場すると思いますので、是非一緒に走りましょう!

大会の魅力が凝縮された、オフィシャル動画をチェック!

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