高山の街のひとに聞きました、日常の暮らしと共にある山岳展望
美しい山々に囲まれた岐阜県・高山市。
周りに低山が少ないため、奥に広がる乗鞍岳や穂高連峰を日常の風景として楽しむことができます。
今回はそんな高山市の街の人々に、
「おすすめの山岳展望スポット」を聞いてきました。
日常で憧れの名山を眺めることができるだなんて・・・
山好きにはたまらない風景をどうぞ。
もくじ
「山岳展望のための」公園、スカイパーク
街のひとや海外からの観光客も口を揃えて話す名山岳展望スポットは、アルプス展望公園「スカイパーク」。文字通り、山岳展望のためにあると言っていい高山市の名所です。
写真右手に見えるのが、乗鞍岳。左には穂高連峰や槍ヶ岳・笠ヶ岳・双六岳・黒部五郎岳まで望むことができます。
乗鞍岳を満喫できる展望スポット「北山公園」
「乗鞍岳を見るならスカイパークよりもココ」と教えてもらったのは、北山公園。山頂からはご覧の通り乗鞍岳がガツンと広がります。時期がよければ目の前の山々の紅葉と冠雪した乗鞍岳をセットで楽しめますよ。
そして北山公園にはこのように、乗鞍岳をゆったりと眺めることができる席が用意されています。この日も海外からの観光客が座っていました。高山市の街並みも含めて満喫できる乗鞍岳展望の名所です。
買い物ついでに山岳展望?スーパー「バロー」の駐車場
さて、ここから地元の方だからこそ知る、ちょっとマニアックな領域に入っていきます。高山市の方々のお買い物処、スーパーマーケット「バロー」の屋上駐車場からの山岳展望が素晴らしいというのです。都心の人間からすると考えられないあまりに日常的な場所ですが、そこからの眺めはこのような感じです。
穂高連峰に、笠ヶ岳・双六岳をくっきりと捉えることができます。この日はまだ昼間でしたが、夕飯の買い物をすべく夕方あたりに来たときには、また美しい景色が広がっているんでしょうね。それをほぼ毎日のように見ることができるとは・・・高山市、恐るべしです。
何気ない橋をフラッと渡ると現れる乗鞍岳
さらに日常を掘ります。
こちらは国道41号線から、高山市消防本部へ向かう途中にある橋からの展望。弧を描く橋の頂点に立つ直前あたりで目の前に現れる乗鞍岳が絶妙だと、街のひとが教えてくれました。あまりに日常過ぎて、聞いた時は驚きました。
ちなみに道路向かって反対側に立ち、下り基調に入ったときには穂高連峰をしっかりと望むことができます。この橋を渡る時は、うっとりとその絶景に見とれて前方不注意にならないよう気をつけてくださいね。
360度パノラマの長閑な山岳展望
最後にご紹介するのは、高山市街から乗鞍岳に向かう途中に位置する丹生川町。そこに長閑な風景が広がる上野平からの山岳展望です。
目線の先を塞ぐ建物などがない360度パノラマが楽しめるこの地からは、乗鞍岳がかなり近い距離で望むことができます。
視線を左に、北のほうに移すと笠ヶ岳の姿も。この日は晴天の夕刻での撮影だったため、冠雪した山が夕陽に照らされる情景が素晴らしかったです。
天気さえ良ければ、日常で素晴らしい山岳展望を楽しめる岐阜県高山市。山好きにとっては、どうしても用事で登れない日も行きや帰り道で名山を望むことができるという絶好の街のひとつですね。山岳展望で、日本の季節の変化を楽しむのもまた趣深いかもしれません。
(写真:藤原 慶)
LIFE WITH NATURE!
コースタイムの1.5倍はかかる写真大好きハイカー。登山はカメラ3台、キャンプはミニマルに、自分らしい自由なアウトドアを楽しんでいます。フィルム登山部メンバー。.HYAKKEIファウンダー&初代編集長。