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【おすすめ15選】クーラーボックスは保冷力で選ぶ!

クーラーボックスに入れているのに氷が溶けたり、飲み物が冷えていなかったりとガッカリした経験はありませんか。それはクーラーボックスの保冷力が弱いためです。そこでクーラーボックスの保冷力の違いや特徴をまとめてみました。どれを選べば良いのかと悩んでいる方はぜひ参考にしてくださいね。

クーラーボックスは保冷力が重要!

クーラーボックスは保冷力が重要!
出典:unsplash

クーラーボックスを選ぶときに何を重視していますか。スタイリッシュなデザインですか? それとも、持ち運びやすいサイズでしょうか? また、コストパフォーマンスを重視する人もいます。

クーラーボックスを選ぶときに重要なのは「保冷力」です。では、なぜ各商品によって保冷力に違いがあるのでしょうか。

保冷力に違いがあるのはなぜ?

同じサイズ、重さのクーラーボックスでも保冷力には大きな違いがあります。それは、クーラーボックスに使っている素材と用途の違いによるもの。用途や素材の違いについてみていきましょう。

素材別

保冷力に違いがあるのはなぜ?
出典: Julian Bialowas on Unsplash

発泡スチロール

【保冷力:低】熱伝導率:0.03〜0.04
発泡スチロールは、断熱材の中でポピュラーな素材。特徴は、軽さと値段の安さです。

発泡ウレタン

【保冷力:中】熱伝導率:0.02〜0.03
ウレタンは、ポリウレタンを発泡させて作られる素材。発砲スチロールと違ってウレタンの場合、断熱効果は約1.5倍もアップするそうですよ。

一面・三面・六面真空パネル

【保冷力:高】熱伝導率:0.002〜0.008
真空パネルとは、小さな穴が多く空いている素材を金属フィルムで真空パックしたもののこと。底面の一面や側面を合わせた三面の真空パネルもあり、枚数が増えるごとに断熱効果が高まります。最も効果的なのは六面真空パネルです。

用途別

用途別
出典:❤️A life without animals is not worth living❤️ from Pixabay

次は用途別に適している素材や、取り扱いのあるブランド、クーラーボックスの特徴についてみていきましょう。

釣り用

【保冷力:高~中】素材:発泡ウレタン・真空パネル
釣り用として広く用いられているのは、発泡ウレタンや真空パネル。釣った魚の鮮度を自宅まで保つ必要があるため、保冷力が重要視されています。

【ブランド】ダイワ/シマノ/伸和 など

【特徴】保冷力が高い/耐久性が高い/機能性が高い/カスタマイズが可能/故障した時に、メーカーでの修理対応が可能なことが多い/価格が高い/重い/デザインが少ない 

キャンプ用

【保冷力:中~低】素材:発泡スチロール・発泡ウレタン
キャンプでは、食材・飲み物を保冷するのが一般的です。食材も保冷はしますが、長時間クーラーボックスに入れておくことはあまりありません。そのため、キャンプ用のクーラーボックスでは、コストパフォーマンスが良い発泡スチロールや発泡ウレタンが多いのですね。

【ブランド】コールマン/イエティ/オルカ/イグルー/ロゴス/キャプテンスタッグ

【特徴】スタイリッシュな見た目/軽量/値段が安い/保冷力は劣る/海外製品で材料が安く大量生産されるので不具合が多い

【5ブランド×3商品=15選】各メーカー商品の保冷力を徹底調査!

ここで、各メーカー商品の保冷力について調査してみたいと思います。保冷力で見たときにどれほどの違いがあるのでしょうか。

ダイワ

釣具メーカーの中でもダイワはトップシェアを誇るメーカーです。40度の環境下で、クーラーボックスの25%の氷が8時間後にどれほど残っているかという実験で、75時間もキープしたという報告があります。

特徴は「極厚の六面真空パネルを採用」ということですね。本体との隙間には発泡ウレタンを充墳しており、ダイワの発泡スチロールとは2倍、発泡ウレタンとは1.2倍もの保冷力の差があるとか。

プロバイザートランクHD(六面真空パネル) 2700(27L)/2100(21L)/1600EX(16L)

クーラーボックス クールラインα2(真空パネル底一面×発泡ウレタン)

ダイワ RX 3200(32L)/2600(26L)/1800(18L)/1200(12L)(真空パネル底一面×発泡ウレタン)

シマノ

シマノもダイワと同様にトップシェアを誇る釣具メーカーの一つです。六面真空パネルでの保冷力はと言うと、真夏でも70時間もの間、氷を80%キープできます。

フィクセル・プレミアム(六面真空パネル)

SPA-ZA PREMIUM25L/35L(発泡ポリスチレン+真空六面パネル)

フィクセル ウルトラプレミアム (22~30L)(六面極厚真空パネル)

コールマン

コールマンはアウトドアメーカーで、アウトドアに特化したデザインと機能性で人気が高いブランド。保冷力は、メーカー表示では2~5日。また、キャスターやハンドルが付いており持ち運びにとても便利と好評です。

コールマン エクストリームホイールクーラー50QT(約47L)

クーラーボックスホイールクーラー28QT(約26L)

エクスカーションクーラー/30QT(28L)

ロゴス

ローコストで折りたためるソフトクーラーボックスがこちらです。別売りの氷点下パックと併用をすることで、最大11時間アイスクリームを保存することが可能という報告もあります。

ロゴス ハイパー氷点下クーラーSL30L/XL40L/クールマスターカーボン35L/クールマスターアーバン40L

クーラーバッグ 氷点下パック・クールキーパー(3L)

クーラーボックス エクストリームアイスクーラー(15L)

イグルー

アウトドアメーカーの中で、保冷力が高いのがイグルーです。アメリカでは75%のシェアを誇っているほど。人気の秘密は、素材に採用している超高密度ウレタンフォームです。通常の発泡ウレタンよりも高密度のため保冷力がアップしています。保冷力は、24時間~70時間ほどだそうです。イグルー マックスコールド 156Lは、7日間も保冷力があるとメーカーは発表をしています。

MARINE ULTRA 30(約28L)/MARINE ULTRA 54(約51L)/MARINE ULTRA 72(約68L)/MARINE ULTRA 94(約89L)

イグルー マックスコールド 156L

マックスコール クーラーボックス62QT(58L)/ラティチュード60QTローラー(56L)

保冷力を高めるためには?

保冷力を高めるためには?
出典: Ben Duchac on Unsplash

どんなに良い商品でも、使い方を間違えると保冷力は下がってしまいます。保冷力を高めるためには、何が必要なのでしょうか。

蓋を開ける回数を極力減らす

開け閉めを繰り返すと、その度に冷気が逃げてしまい保冷力は落ちてしまいます。そのため蓋の開閉回数は極力減らして、保冷力を高めましょう。

小さな取り出し用の蓋があるものを選ぶ

開閉回数を減らすことが難しい場合は、小さな取り出し用の蓋があるクーラーボックスを選ぶのがおすすめです。編集部のメンバーの家庭も、子供が何度も開けてしまうため、小さな取り出し用の蓋がある商品を選んでいるそうです。保冷時間も長くなりますよ。

クーラー内に大きな隙間ができないように、氷と飲み物、食材をなるべく敷き詰める

クーラーボックス内に隙間があると、そこから冷気が漏れて保冷力が落ちてしまいます。そのため、食材や保冷剤などを敷き詰めるようにすると保冷力はアップしますよ。しかし、重量が増えてしまうことがデメリットではあります。

まとめ

クーラーボックスを選ぶうえで、保冷力はとても重要です。保冷力は、素材によって異なり、発泡スチロール→発泡ウレタン→真空パネルという順に高くなっています。

また用途によっても異なりアウトドア用と釣り用とでは大きな違いがあります。保冷力にも大きな違いがあるのです。保冷力だけを見ると釣り用の方が高いですが、デザインやコストパフォーマンスのバランスを比べるとキャンプ用でも評価の高い商品があることが分かります。

保冷力を高めるためのコツを知ることで、より保冷時間を持続させることができるので、是非チャレンジしてみてください!

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