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「ブッシュクラフト」って何?自然と遊びながら学ぶ、生きるために必要な5つのこと

「特別なことはしてないけれど、なんだか最近めっちゃ疲れてるな……」
そんなことをぼんやり思うことはありませんか?

作業風景で失礼します。こんにちは、フリーライターの古性のっちです。

ちなみに私はというと、大いにあります。

大勢の行き交う人々や車の音、夜遅くまで続くPC作業。そんな都会での日常が、自分でも知らず知らずのうちに小さなストレスとなって、体中が蝕まれている気がするんです。

思いっきりインドアの、アウトドア初心者中の初心者の私が今回「ブッシュクラフトに触れてみたい」とみずからこうして山の中に入ったのも、そんな思いからでした。

そもそも、あまり身近ではないこの「ブッシュクラフト」という言葉。一体どういったものなのでしょうか?

今回「ブッシュクラフトをやってみたいんです!」という私のわがままにお付き合いしてくれた、サバイバル・インストラクターの川口 拓さんと一緒に、ブッシュクラフトの魅力や技術、考え方など全3回にわたってお伝えしていきたいと思います。

川口拓(かわぐち たく):1971年生まれ。2001年より WILD AND NATIVE を主催、2013年、一般社団法人危機管理リーダー教育協会を設立。現在も自分で学びながら、ネイティブアメリカンの大地と共に生きる術、哲学、アウェアネス(原始の感覚の使い方)、サバイバル技術などを、一般の方々から現役自衛官、警察官の方々に至るまで、幅広く共有している。

今日はよろしくお願いします!

よろしくお願いします! まずはしっかり自然と調和していきましょう!

自然と遊ぶように学ぶサバイバル術「ブッシュクラフト」をはじめよう(考え方編)

「ブッシュクラフト」とは、遊ぶことを通じて学ぶサバイバル術

まずはブッシュクラフトって何だ? って感じだと思うので、お話していきますね。

ちなみにのっちさん。”ブッシュクラフト”って聞くとどんなイメージがありますか?

うーん。クラフトは技術って意味だと思うんですけど・・・ブッシュって何だろう? ブッシュ……

しげみ、みたいな意味ですね、ブッシュは。

しげみ……しげみを……つくる? って何だ?

うんうん、直訳するとそうなっちゃいますよね(笑)そしたら、なんでブッシュクラフトをやりたいなーと思ったのか、ってところに立ち戻ってみましょうか。

わたしの場合はブッシュクラフトをやりたーい! というよりは、なんだか最近疲れちゃったなーって。自然に癒されたいなーと思ったときに、オススメされたのがこのブッシュクラフトだったんです。

なのでイメージ的には、普通のアウトドアよりも、より一層自然に近いのかな……? なんてイメージはありますね。

なるほど! まさにそこですね。イメージ的には割と近いかもしれません。 ブッシュクラフトは、”文明の力に極力頼らない技術” とか、”自然の環境を活かしたアウトドア” とか、いろいろ呼ばれ方があるんですけど。

要は、自然から得られるものを最大に利用する技術なんです。

私は、サバイバル術を趣味として遊びながら学ぶことを、ブッシュクラフトと定義しています。

サバイバル術を学ぶこと……! なんだかいきなり壮大になってきました。

たとえば、この森でのっちさんがひとりぼっち、道に迷って孤立してしまったとしましょう。

突然。

どうやったら生き残れると思いますか?

そうですね、ありったけの落ち葉を集めて布団にするとか、焚き火をするとか。
……でも着火ができないかもしれない。そしたら落ち葉にもぐるとか?
……こうやって考えてみると、仮に遭難してしまったら生き残れなさそうな気しかしないですね。

ですね。多分のっちさん今のままじゃ生き残れません(笑)

具体的にどうやって寒さを遮断して、何を守れば生き残れるか……みたいなイメージがないですよね。まずはそこをクリアにすることが、ブッシュクラフトをはじめる上での第1歩ですし、生き残るために必要な知識です

生き残りたいのでよろしくお願いします!

生きるために必要不可欠な5つの要素を知る

まず、生きるために必要なものは5つあります。のっちさん、何だと思いますか?

食でしょう、睡眠でしょう。あと炎と……燃え盛る……うーんあたたかい……

愛。

食! 睡眠! 炎!……と、愛! ぬくもり……?

ごめんなさい嘘です(笑)愛は横に置いといて。森の中で動き回ると何が失われますか?

水分?

ですね。あと、スーハースーハーしてるものは何でしょうか?

空気!

正解です! 食・火(光と熱)・空気・水、そして宿的なもの。ここではサバイバル用語でシェルターと呼びます。これが生き残るために必要な、5つの要素ですね。

これでなんとなく、ぼんやりとしていた”生き残るために必要なもの”のイメージが固まりました!

さらに、これには優先順位があるんです。そしてそれぞれタイムリミットもあることを覚えておいてください。

生きるために必要な5つの要素の、優先順位を知る

5つの要素がわかったところで、今度は、この中で大切な順番を考えていきましょう。

のっちさん。この中で1番大事だと思うものは何ですか?

当たり前に空気! そして次が……食! 空気の次は食べるものを確保しないと、生き残れないような気がします。

その次が水で、火、睡眠、シェルターの順かな?

なるほど。ちなみに人間は食べなくても3週間〜30日も生きられるって知ってました?

人間、つよい。

水はね、めっちゃ大事で。3日ないと大体死にます。

そういわれてみれば、人間の体って70%以上水ですもんね。水、昇格させましょう。

昇格させましょう! ちなみに答えを言ってしまうと、人間の中で一番重要なのは体温の確保、保持 です。なので、そのためのシェルターが空気の次に大事なんですね。

体温を奪われてしまうと、状況にもよりますが、3時間くらいで死んじゃいます。

人間、遭難して死んでしまう原因のナンバーワンが凍死なんですよ。

シェルターめっちゃ大事だ……

ということで、正解は空気→シェルター→水→火→食 が確保の優先順位ですね。

ここに置き去りにされてしまったら、まずはどうにかして暖を取れば良いんですね。とりあえず落ち葉を集めてくるまるとか……

落ち葉大好きじゃないですか(笑)そしてこの順番は、どこの世界に行っても崩れない絶対的なものです。

このシェルター、水、火、睡眠、食を確保して、”なんだ俺、やるじゃん!” を味わうことができる。それがブッシュクラフトの魅力です!

なるほど!

自然と遊ぶように学ぶサバイバル術「ブッシュクラフト」をはじめよう(道具編)

さて。ブッシュクラフトの考え方を学んだところで、ブッシュクラフトで用いる道具の説明をしていきましょうか!

見たことない道具がいっぱいある……!

シェルターをつくるために必要な道具

まずはシェルター周りの道具を紹介していきますね。

一番左が、冷たい地面と自分の間に絶縁をつくるためのマットです。これを敷くことで、冷たい地面に触れずに済みます。その横にある黒いのが寝袋。外気に体温が触れないようにする役割を持っています。その横の緑のものがタープと、そのタープを張るためのロープですね。

THERMAREST(サーマレスト) アウトドア用マットレス
created by Rinker

随分コンパクトなんですね。もっとおお振りのものを想像してました!

とにかく寒さがしのげることが一番なので、最低限ミニマルサイズでOKなんです。

水を浄化するための道具

次は水です。まず水に関しては持ち運びができる水筒が必要です。すごく有名なのは、キャンティーンというタイプです。丈夫なので、僕は海外製品を推奨しています。

Keith チタン キャンティーン メスキット
created by Rinker

あと、水は状況によって煮沸殺菌しないと飲めない場合があります。なのでそれを煮沸できる鍋が必要になってきますね。道具の真ん中あたりです。

右の注射器みたいなのは何ですか?

これは、水に含まれた化学物質を除去するために使うんです。有害な病原菌を除去できます。

重要アイテムですね。サイズも手のひらにおさまるくらいで、持ち運びしやすそう。

火をおこすための道具

これは火をおこすための道具です。とにかく使いやすいのはマッチ、ライターですよね。もし水に濡れてしまったときは、やっぱりサバイバルにはバックアップという考えが非常に有効ですから、このメタルマッチも用意できるとなお安心です。このナイフにもメタルマッチが付いていて、ナイフの背を使って火を起こせます。

モーラ・ナイフ
created by Rinker

あとは燃えさしとして、この花粉症用の鼻ポンが役に立ちます。

花粉症用の鼻ポン
created by Rinker

へえぇ……これが燃えるんですか?

かなりよく燃えますよ! これは持っておけると良いですね。

もっと”念のため”を想定するならば、火が着かなかったときのために、右上のような小さいバーナーを持っていくとさらに安心です。これはかなり本格的な装備ですね。

さらにプラスで持っておけると良い道具

そしてこちらは番外編ですが、持っておけると良いアイテムたちです

迷って遭難したときに見つけてもらうには、シグナリングが大事になってきます。こっちからは見えているのに、向こうからは見つけてもらえず死んじゃう人がたくさんいるんですよ。

それめちゃくちゃ絶望的ですね。想像しただけで辛い……

そういう人は、100%の確率で”何月何日ヘリコプターがここを通ったけど見つけてもらえなかった” なんて遺書に書いています。ですから、見つけてもらう知恵を持っておくことが大切です。

左上のミラーや、ホイッスルなども有効です。キラキラと太陽に反射させたり、音を鳴らしたり。ミラーはかなり目立つのでオススメですね。

あと、夜のシグナルとして有効だといわれているのがこのピンク色のケミカルライトです。

知ってますこれ。100円均一とかにもよく売ってますよね。

花火をグルグル回すと輪っかになるじゃないですか。これも、グルグル回すと輪っかになるんですよ! 送るシグナルは大きければ大きいほど目立つので、めちゃくちゃオススメです!

こんな感じですかね。ここにあとは、洗面用具とか怪我したときのファーストエイドキットとか、食材とか、常備薬とか。状況に合わせて加えてあげます!

想定していたよりも、道具が少なかったのでびっくりしました! これで全部ですか?

あとは自然の葉っぱだったり、木だったりと、その場にあるものを使っていきます。

それこそブッシュクラフトの醍醐味なので、お楽しみに!

まとめ

以下、今回学んだことのまとめです!・ブッシュクラフトは、サバイバル術を趣味として遊びながら学ぶこと

・生きるために必要な5つの要素は「食・火・空気・水・シェルター」

・5つの要素の優先順位は「空気 → シェルター → 水 → 火 → 食」

・命を守るために先ず気をつけるのは、体温の確保

ということで、今回はブッシュクラフトの考え方と道具をご紹介しました。次回は実際に、シェルターの作り方と、火のおこし方を学んでいきます!

川口さん、引き続きよろしくお願いします!
それではまた〜!

今回使用したアイテムはこちら

THERMAREST(サーマレスト) アウトドア用マットレス
created by Rinker
Keith チタン キャンティーン メスキット
created by Rinker
モーラ・ナイフ
created by Rinker
花粉症用の鼻ポン
created by Rinker

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