• 体験レポート
  • 登山好きが贈る、登山の体験レポートです。日本、そして世界の山々にはたくさんの魅力にあふれています。春夏秋冬、その時々で異なる顔を見せてくれる素敵な山がたくさんあります。まさに百景。.HYAKKEIでは、そんな山に実際に登り、五感で楽しんだ自然体験記をお届けします。きっと山に登りたくなりますよ!

【燕岳 】北アルプスの絶景を求めて 〜有明荘 – 燕岳ルート〜

“燕岳”は標高2,763mの長野県 北アルプスの山の一つ。今回は燕岳の中でも特に初心者に人気の“有明荘-燕岳ルート”に挑戦し、大人気の燕山荘に宿泊してきましたので、2回に分けてご紹介します!前半では燕岳の概要についてご紹介しましたが、後半の今回は、登山の様子をレポートします。

燕岳に向けていざ出発!

夜明け前に、燕岳登山口に向けて出発します。新宿から登山口までは車で約3時間半。ついに念願の北アルプスです!わくわく胸が高鳴ります。

いよいよ登山開始!目指すは最初の休憩ポイント 第1ベンチ

目指すは最初の休憩ポイント 第1ベンチ

標高1462mの登山口へ到着!最初の休憩ポイントである、第1ベンチ目指して出発です。燕岳は標高差が結構あり、第1ベンチまでは急な登り道…。ゆっくり1時間ほどかけて進みました。

第1ベンチのすぐ近くには水場があり、美味しい湧き水が飲めます。ぜひペットボトルや水筒を持って立ち寄ってみてください。

登りやすい登山道。休憩ポイントの第2ベンチを目指そう

燕岳 第二ベンチ

第2ベンチへの道のりは先ほどよりは少し緩やかになり、50分ほどで到着。第2ベンチに着く頃には体も慣れてきて、足も軽くなりますね。

燕岳は登山者も多く、安心して登れます。登山道はしっかりと整備されていますが、急勾配や階段もあるため足元には注意して登りましょう。

山頂はもうすぐ!合戦小屋に到着

燕岳 合戦小屋

1時間毎に休憩をはさみながら、ついに最後の休憩場所となる合戦小屋に到着しました!ここまでくれば、山頂までは後少し。

合戦小屋は、夏の間だけ食べられるスイカが有名です。暑い登山の最後の休憩ポイントにスイカは嬉しいですよね!(しかし、今回は肌寒くなってから登頂したため、スイカはすでに終了していました。残念…。)

合戦小屋から燕山荘までは、あと90分。おにぎりを食べながら少し休憩し、いよいよ待望の燕山荘へと向かいます。

山頂は目の前!天上のリゾート 燕山荘に到着

燕山荘に到着!

ガス(霧)が立ち込めるなか、標高2705mの燕山荘に到着です。山頂まで残り30分!もう目前です。はやる気持ちを抑え、ガスの様子を伺っていましたが、なかなか晴れてはくれません…。泣く泣く、この日の登頂はあきらめ、翌朝改めてアタックすることにしました。

宿泊の手続きを済ませると、朝食と夕食、翌日用のお弁当のチケットをもらえました。お弁当は、翌日縦走する人たちに向けたものですが、下山途中で食べることも可能です。

この日泊まった「燕山荘(えんざんそう)」は、全国でも屈指の人気を誇る山小屋。ある雑誌のアンケートでは「泊まって良かった山小屋」「泊まってみたい山小屋」でそれぞれ1位に選ばれています。

<燕山荘>
ホームページ:https://www.enzanso.co.jp/
予約:上記ホームページより
注意事項:山小屋の宿泊は基本的に予約が必要です。早めに予約しましょう。

山小屋に荷物を置いて、近くを散策してみました。他の登山者のテントで彩られる山の景色に見惚れているうちに、少しずつガスが晴れていきます。

こちらは表銀座ルートへと続く道。晴れ渡っていたら遠くまで見渡せて、なんとも綺麗そうですね!景色は明日の朝に期待して、今回はゆっくりと休むことに。初めての山小屋泊も楽しみで仕方ありません。

初めての山小屋『燕山荘』で一泊

早めの夕飯ですが、すでにお腹はペコペコ…!標高2500m以上の高地でありながら、美味しいごはんや、生ビールといった豪華な品揃えに驚きました。燕山荘を目的に登山される方が多いのも納得です。

ごはんのあとは、就寝のために部屋に戻ります。一般客室は布団を4枚ほど敷くことができる相部屋です。運が良いことに、この日はちょうど他の登山者の女性を含め4名。山の話で盛り上がりつつ、次の日に備え21時に就寝しました。


翌朝は絶景!夜明けからみる山々

夜明け前はかなり寒く、冬の装備が必要です。ヘッドライトをつけて朝焼けが見えるポイントへ向かいます。

昨日は曇り空だった「いるか岩」も朝焼けに照らされ輝いています。360度広がる朝焼けはとにかく美しく、槍ヶ岳など北アルプスの山々がそびえ立つ景色は圧巻です。

1時間半程、朝焼けを楽しんだあとは、ゆっくりと山頂へ向かいます。日が登ると燕岳の山頂も綺麗に見えます!燕山荘から山頂までは30分ほど。晴れた日差しを楽しみながら登ることができました。次のルートに忙しく出かけなくて良いのも、このルートの特権ですね。

山の天気は変わりやすいため、到着した午後が曇っていたとしても、翌朝は晴れることが多々あります。日帰りもできる燕岳ですが、初心者にはきついので燕山荘で宿泊することをおすすめします。

絶景を楽しんだ後は、中房温泉に寄って家路へ

十分に朝焼けと景色を楽しんでから、10時頃下山し始めました。下山はあっという間で、3時間半ほど。帰りには中房温泉で汗と疲れを流し、東京へ戻ります。

[今回のスケジュール]

1日目:
新宿から車で出発(3:00)
登山口(7:00)
第2ベンチ(9:00)
合戦小屋(11:50)
燕山荘(12:30)
燕山荘で夕食(17:00)
消灯(21:00)

2日目:
朝食(5:00)
燕山荘から山頂へ向けてスタート(10:30)
合戦小屋(11:30)
第2ベンチ(13:00)
登山口(14:00)
車で中房温泉に寄り、新宿方面へ帰宅(21:00)

まとめ

前半と後半に分けて、登山初心者におすすめのアルプスの女王 燕岳をご紹介しました。山小屋泊は初めてでしたが、燕山荘は綺麗で過ごしやすく、これからデビューしたい方にはおすすめです。

前回の記事【燕岳】登山初心者におすすめアクセスとルート一覧 はこちら

関連記事一覧