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絶景だけが登山じゃない!曇天の由布岳で自然の凄さを感じてきた

.HYAKKEIをご覧のみなさん、こんにちは。五島夕夏(ごとうゆうか)と申します。
普段はフリーのイラストレーターとして活動していて、家でぬくぬく過ごすのが大好きな根っからのインドア派です。

前回は可愛すぎるキャンプ場にお邪魔し、だんだんと自然と触れ合うことが好きになってきました(前回の記事はコチラ)。

そんな本日、どんなアウトドア体験をするかと言うと……。

登山デーース!

はい。見ての通り、人生二度目の登山に挑戦いたします。

まさかの霧にドッキドキ

本日やってきたのは、大分県は由布市にそびえ立つ由布岳。
標高1584mを誇る由布院のシンボル的存在です。

由布岳の特徴のひとつとして、登山口がひらけていることが挙げられます。
紅葉まっさかりだな〜!

景色はとっても綺麗だけれど、由布岳の大きさがより際立ち、登りきれるか若干不安になってきました。

山の麓に到着し、いよいよ斜面を登っていくわけですが、ここでひとつ問題が発生しました。

圧倒的に天気が悪い。

平地のほうは晴れていたのですが、山の中は霧がかなり強くでています。
ホラー映画のワンシーンみたいな写真がたくさん撮れました。

登山初心者であり小心者の私はすっかり怖くなってしまったのですが、ベテラン同行者の判断で、まず少しずつ登ってみることに。

明らかに不機嫌な私です。

30分ほど歩いたところで、最初の休憩をはさみます。
前回の初登山が超快晴だっただけに、なかなか前向きになれないでいました。

人の気持ちは、天気や太陽によって大きく左右するのだと再実感!

いっぽいっぽ着実に

しかし、さらに歩き続けると少し霧が晴れてきました。
本来は紅葉が鮮やかに色づく、なんとものどかな道だったんですね。

水分補給と休憩をしっかりとったおかげで、なんだかやる気がよみがえってきました。
ようし、がんばるぞ〜!

スタートから1時間、5合目付近に到着。
看板を見かける度に登った実感が湧いて、嬉しくなるなあ。

登山って歩きはじめの体が慣れるまでが一番キツいんですよね。

でももうあと半分だし楽しくなってきたな、ルンルン!

と、思いきや霧&岩場。

私が余裕をかましだしたのを、神様がお怒りになられたのでしょうか?
5m先も見えないような再びの霧と、経験したことのない急な岩場に心が折れかけます。

それでも同行者とカメラマンが弱気な私を元気づけてくれたので、一歩一歩ゆっくり歩を進めました。

あとすこし、あとすこし。
おそらく、登り切った先に綺麗な景色は無いでしょう。

でも、ここまできたら自分との戦いだ!
普段の仕事に対する頑張りとはまた違う、ただただ気合いで登り続けます。

またくるからね、由布岳さん

そうしてようやく、標高1494mのマタエに到着。
ここまで本当に長かったぞ……。

今回は残念ながら絶景を拝むことができませんでした。
ただ決して楽ではなかった道のりにより、達成感はすっごく大きい!気持ちいい〜!

本来はマタエからさらに10分ほど岩場を登ると山頂に着くのですが、悪天候により断念することに。

悔しい気持ちもあるけれど、ぜひまたリベンジしたい気持ちになりました。

十分な休憩ののち下っていくと、徐々に視界がひらけてきました。
曇っていて分からなかったけど、こんなに高いところにいたのね!と大感動です。

ずんずん進んでいくと、スタート地点付近はすっかり晴れ模様。
“山の天気は変わりやすい“とはこういうことなのね。

振り返り改めて由布岳を眺めると、よく登ったなあと我ながら感心してしまいました。

今回学んだのは、「人の気持ちは天気で簡単に変わること」「つらいほど登った時の快感が大きいこと」「安全を考え、無理はしないこと」。

それにしても、なんて綺麗なんだろう。
登ったからこそ感じる美しさなのかもしれませんね。

いやあ、お疲れさまでした。
楽チンだけじゃない、自然の凄さを深く感じた1日となりました。

由布岳ありがとう。またくるからねー!

その時はどうか、晴れていますように。

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