![](https://hyakkei.me/wp-content/uploads/2020/11/e8ecd4b8e39accb7f0714188598851db.jpg)
初心者のうちに登っておこう!不思議の奇岩アドベンチャー「筑波山」
日本百名山のなかで最も標高の低い「筑波山」は、女体山(標高877m)、男体山(871m)の夫婦峰からなり、「西の富士、東の筑波」とも称えられる関東のザ・霊山。体力的には初心者でも楽しめるうえ、ケーブルカーやロープウエイで気軽なハイキングもできます。
もくじ
今回のルート
![](https://hyakkei.me/wp-content/uploads/2020/09/a1cbf1b9979785e303759d625a3fbeb8.jpg)
『白雲橋(しらくもばし)コース』
女体山山頂を目指す「白雲橋コース」。途中から何度も出現する奇岩の数々にアドベンチャー心をくすぐられ、岩と岩の間を抜ける「くぐり抜けスポット」が満載!
天気がよければ、山頂からは関東平野を一望できますよ!
今日のかわいこさん
![](https://hyakkei.me/wp-content/uploads/2020/09/3c8a3c75b39f52497d71754ec173acc8.jpg)
山頂付近で見つけた女性二人組。いかにも全身アウトドアメーカーって感じではなく、タンスのなかにあるものを上手に組み合わせたガーリースタイル。
見どころ紹介
①中腹の「筑波山神社」拝殿
![](https://hyakkei.me/wp-content/uploads/2020/09/fb0efe20aab7d04f1b70c4d825d51013.jpg)
筑波神社のご神体は男体山山頂の磐座(いわくら)に伊弉諾尊(イザナキノミコト)、女体山山頂に伊弉冊尊(イザナミノミコト)がそれぞれ祀られていて、筑波山全域が神社の境内とされています。神域に足を踏み入れる前に、拝殿でご挨拶しましょう。
②古道を思わせる薄暗い杉道
![](https://hyakkei.me/wp-content/uploads/2020/09/14cd874f2ca479fee9827c997c8d1465.jpg)
登山口の鳥居を超えてしばらくは、石段をまたぎながらの登り。杉林の薄暗さがたまりません。
全く別の次元に突入していく感じがして、気持ちが澄み切っていきますし、なんだかわくわくしませんか?
③岩喰らう木
![](https://hyakkei.me/wp-content/uploads/2020/09/6c652ae3a8266f19dbc9a17d54d48f76.jpg)
特に名所とされているわけではないのに、訪れるたび不思議な気持ちにさせられる木。岩を抱きとめているようにも、押し返しているようにも見えますね。
④【くぐり抜けスポット1】弁慶七戻り
![](https://hyakkei.me/wp-content/uploads/2020/09/7047d57ba36c1e5f403fc5352a95787c.jpg)
![](https://hyakkei.me/wp-content/uploads/2020/09/1f5433fc4c470ed5d27b24201e4758bf.jpg)
古くから、あの世とこの世を分かつ場所とされてきた石門。ふと頭上を見ると、どうやって積まれたのか気になります。
巨岩が岩と岩の上に覆いかぶさっていたのに驚いた弁慶が「七戻りした」ことから、この名前がついたそうです。
⑤【くぐり抜けスポット2】母の胎内くぐり
![](https://hyakkei.me/wp-content/uploads/2020/09/2943143101c37cbaae5af11baca80843.jpg)
まるで産道を抜ける胎児の気持ちで(ど、どんな気持ちだろう)、岩と岩の間にできた隙間をくぐり抜けます。
⑥【くぐり抜けスポット3】北斗岩
![](https://hyakkei.me/wp-content/uploads/2020/09/70787cf678e2a23714aeacde4820ecb2.jpg)
![](https://hyakkei.me/wp-content/uploads/2020/09/63a25b3591528c210a91716a2ba1905b.jpg)
空に向かって堂々とそびえ立つ「北斗岩」。正面からくぐり抜けてきたおじさんが、まるで岩から生まれてきたように見えました。かなり低いので、大人は腰をかがめないと抜けられません。
⑦霧の向こうに佇む大仏さま?
![](https://hyakkei.me/wp-content/uploads/2020/09/115733b9128308d5707cf3044b75b4ee.jpg)
標高が上がるにつれて、霧がかってきました。何か気配を感じて見ると、ガスの向こうに大きな巨人の影が!
この大仏岩、どの角度から見ても巨人に見おろされているようで、ぞくっとします…。
⑧関東平野が一望できる女体山山頂(※イメージ)
![](https://hyakkei.me/wp-content/uploads/2020/09/9ffb2ca702bf890a8ad05e448ee04613.jpg)
山頂はガスで真っ白でした。本当ならこんな感じの絶景をお届けするハズだったのですが…。
神社で参拝して、寒いので先へ進みましょう。
⑨セキレイ茶屋の「つくばうどん」
![](https://hyakkei.me/wp-content/uploads/2020/09/533681016c7abc4279b711f38ae51bd1.jpg)
ケーブルカー方面途中にある「セキレイ茶屋」。名物の「つくばうどん」は醤油味のけんちん汁をベースに、地鶏つくねのだしが効いています。体のすみずみまで温まりますね…。
寒い季節の筑波山登山に、欠かせないグルメです!
⑩運命の交差点?セキレイ石
![](https://hyakkei.me/wp-content/uploads/2020/09/d25c5d207adf797a02c6b9ca1407a3d3.jpg)
石の上にセキレイがきて、「男女の道を教えた」と言われる岩。茶屋のご主人のお話では、茶屋正面にあるこの「セキレイ石」は、“小学校のときの同級生”や“かつての恋人”など、驚きの再会を呼び込む不思議なスポットなのだとか。
⑪白雲橋コースを下山
![](https://hyakkei.me/wp-content/uploads/2020/09/c2cbfd5171f144e36793a62ebc1ff4e9.jpg)
予定ではほかのルートをご紹介するつもりでしたが、あいにくのガスのため来た道を戻ることにしました。再び筑波山神社へ戻り、街並を見下ろすとなんだか俗世に帰って来た気分です。
筑波山(白雲橋コース)魅力まとめ
見ごたえのある怪岩の数々。岩をくぐり抜けるごとに、だんだん俗世を離れていく不思議な感覚が味わえます!
岩好きや不思議スポット好きにはたまらないコースです。
ここでご紹介した奇岩はほんの一部。ぜひご自身の目で、不思議な岩の数々を確かめてきてくださいね!
アクセス情報
つくば駅から「筑波山シャトルバス」で「筑波神社入り口」まで約40分
![](https://hyakkei.me/wp-content/uploads/2020/11/c34e8906ab0d60f797cf75aa51d2c93b.jpg)
麓の神社で参拝してから、山頂を目指すのが好きです☆
ライター。アウトドア誌、評論誌等で執筆。北アルプスの山小屋に勤務、のち3ヶ月かけて屋久島中のトレイルを練り歩く。最近は島登山にハマっています。