昔話の世界へ。ベトナムの少数民族と行くトレッキングに参加してみた
突然ですが、ここはどこでしょう?
写真だけ見ると、日本のような棚田が広がるこの場所。実はここ、ベトナムなんです!
中国との国境に近く、標高1,600mに位置するこのベトナム・サパには「モン族」や「ザオ族」などの少数民族が暮らしています。
・・・まるで日本昔話の世界にトリップしてしまったような、ゆったりと優しい空気が流れる広大な田園風景。この懐かしい匂いのする風景を、この目で見てみたい・・・!と思い立ち、1泊2日で現地のトレッキングツアーに参加してみました。
もくじ
魅惑の地を求めて、いざトレッキングへ
サパへは、近くの町から山をひとつ越えるため、約16キロ(約3時間)の道のりを歩く必要があります。
そんな長距離を一緒に歩いてくれるのが、少数民族「モン族」の方々。鮮やかな衣装を身にまとい、軽やかな足取りでツアー参加者をサポートしてくれます。
ちなみに「どうしよう、行きたいけどトレッキングのグッズを持ってない・・・」なんて方は、サパ近くの町中やツアー出発地点でもあるハノイで安く購入が可能です。準備万端で行きましょう!(私もシューズと上着を2,000円ほどで購入しました)
壮大な景色を眺めながら、ゆっくりと村を目指す
世界中の旅人が集まるこのツアー、もちろん参加者側だって多国籍です。この日はドイツ・日本・イタリア・オーストラリア・マレーシア・シンガポール・スーベニアなどなど・・・多方面から旅人が参加!
モン族と手を取り合い、声を掛け合いながら、ゆっくりと進んでいきます。この日は足場が悪かったため、慎重に進む参加者たち。それでも足元はやはりつるつる滑りやすくて、尻もちをついたり泥だらけになったり。愉快な笑い声や歓声が上がります。
私も例に漏れずどろんこ団子に!それでも、モン族や様々な国のひとたちと「大丈夫?」と笑いあいながら進むトレッキングは、とても新鮮な体験でした。
目の前に広がる優しい風景に、時間が止まる
時折、開けた景色の中で休憩しながら、写真を撮ったり談笑したりしながら進んでいくこのツアー。
ゆっくりと流れていく優しい時間と、澄みきった空気。そして、どこまでも続いていく壮大な山々。
「もう行くよ」と声をかけてもらわなかったら、きっと時間を忘れて、そこにずっと立ち止まってしまっていたと思います。それくらいにこの風景は、美しかったんです。
トレッキング中、モン族からプレゼントも
歩いている途中、ずっと一緒に歩いていたチャイがプレゼントをくれました。
なんと道に生えてる草を編んで作った馬とハート!めちゃくちゃ器用。こんな小さなサプライズも、疲れた体をそっと癒してくれます。
約3時間半でサパに到着!
出発から約3時間半でサパに到着!体はクッタクタ、お腹はぐーぐーですが……
村全体を包み込むあったかい空気感に、ひたすら心奪われます。
のっそりと現れたバッファローも、「おかえり」と言うように尻尾を振ってくれました。
疲れた体に染み渡る、伝統料理
そしてお待ちかねのランチタイム!(※ ツアー料金に込み)
野菜の旨味をたっぷり閉じ込めたトマトのフォー、ぎゅっと味の詰まったベトナム風の春巻きやオムレツ、カレーなどがてんこもり!疲れた体にじゅわーっとしみていきます。
国も年齢も違う仲間たちと、グッと縮まる心の距離。言葉はあまり通じなくても、笑いあえる瞬間は一緒に苦労したからこそ訪れる時間だと私は思います。
もう1度ぜったいに訪れたくなる、不思議な魅力の詰まったトレッキングツアー
いかがでしょうか? 国外なので、少しばかりハードルが高い(かもしれない)このツアー。ですが、勇気を出して参加した分、普段では得られない経験や景色をたくさん手に入れることができるはずです。
多国籍のひとたちと過ごす、外国なのにどこか懐かしくキュンとなる、なんとも不思議なトリップ体験。気になる方は、ぜひ参加してみてください。
アクセス方法
ベトナム・ハノイからバス、または寝台列車のツアーに参加(日本円で5,000円〜1万円程度)
超アウトドア派のインドアなライター。
1989年横浜生まれ。旅するフリーランス。ふわふわ漂いながら、「旅x仕事」の新しい働き方の提案・実践しています。自然が好きな超インドア派。いつか沖縄のムーンライトマラソンに出るのが夢なので、今年はこっそりランニングをはじめたい。