九州自然歩道のミチノリVol.1〜雄大な阿蘇五岳を望む南阿蘇外輪山〜
周囲120kmの阿蘇外輪山!
阿蘇を知らない人はいないと思いますし、もしかしたら行ったことがある人のほうが多いかもしれませんが、今「南阿蘇村」や「高森町」もアウトドアではホットスポットです!
「南阿蘇村」はその名の通り、阿蘇市の南側に位置し、湧水や南阿蘇鉄道が知られています。「高森町」は阿蘇と高千穂を結ぶ交通の要所でもあり、清栄山やらくだ山など眺望の素敵な山々があります。
※九州自然歩道ポータルより
そんな阿蘇市や南阿蘇村、高森町を囲んであるのが、世界最大級のカルデラといわれる阿蘇一帯です。周囲はなんと120kmもの外輪山に囲まれ、世界でも珍しいカルデラの中に住んでいる地域です。
南阿蘇村は、爽快な風景が人気の「あそ望の郷くぎの」に併設し、「モンベル南阿蘇店」がオープン。アウトドアの拠点として多くの登山者や観光客が集まり、賑わいを見せています。アウトドアグッズのレンタルも行っているので、手ぶらで行って南阿蘇登山なんかもできますね。
南阿蘇外輪山の九州自然歩道
南阿蘇外輪山の九州自然歩道は、阿蘇市から阿蘇山の中岳・高岳と根子岳の間の日ノ尾峠を越えて、高森町の村山を抜けて、「高杉殿の杉」を右手に登っていきます。
黒岩峠からは支線が清栄山やらくだ山を歩いて、「休暇村南阿蘇」や「南阿蘇ビジターセンター」に着きます。
一方、本線は黒岩峠から阿蘇と高千穂をつなぐトンネルがある高森峠や中坂峠、清水峠とアップダウンを繰り返しながら進み、
駒返峠で南へ下り、山都町へ入っていきます。
一般的な登山やハイキングでは歩かない道なので、歩いたことない人や道があることを知らなかった人が多いのでは??
この中の一部のコース、中坂峠から支線の清栄山まで紹介します。
おすすめ登山スポット!冒険心そそるコース!
中坂峠から黒岩峠、清栄山までは約7km。
峠から峠へ歩くアップダウンの激しい道です。
中坂峠から広い幅の歩道を歩き始めると、すぐにスギヒノキの林の中へ。
林を抜けると、目の前には広大な阿蘇のカルデラと悠然とそびえる阿蘇五岳が!!
その後も林の中を歩いたり、坂道を下りたり上ったりしながら歩いていきますが、
何と言っても阿蘇五岳がときおり見えて、少しずつ見え方が変わってくるのが、外輪山のすばらしさ!
阿蘇山を登るときとはまた違った、阿蘇の風景が楽しめます。
黒牛たちの住処でもあるので、ときおり遭遇します。
そのときは、下手に追い払ったり威嚇せず、静かに歩いていきましょう。
高森峠周辺は一部舗装路になっています。
高森へ下っていけば街に着きますので、エスケープルートにもなります。
舗装路をしばらく歩くと、再び絶景が!
目の前に阿蘇五岳がそびえたち、その中を歩くのはとても気持ちが良かったです。
ここからは林の中の道が多くなります。
要所要所に立っている看板を目印にゆっくり歩きましょう。
林を抜けると、急坂の連続ですが、黒岩峠までもうすぐです!
外輪山の外側には、凸凹とした波のような地形が広がっています。
こうした「なみのような地形」から波野村(現・阿蘇市)という名前がついたとか。
ずっと見ていても飽きない雄大な風景です。
黒岩峠に到着後、最後に清栄山へ登りました。
山頂までは2、30分で行けるのですが、とてもハードな急登が続きます。
ハーハー言いながら、最後の力を振り絞って、山頂へ。
そしてついに山頂到着!!
阿蘇五岳が一望できる絶景スポットです!
もしお時間がない方は、黒岩峠まで車で行って、清栄山に登るのもおすすめです。
最後に高森町へ下りて、ご飯。
「豆腐料理 四季見茶家」さんにお邪魔しました。
50年以上も続く豆腐屋が経営するだけあって、豆腐は絶品!
阿蘇の湧水を使い、伝統技法でつくられた阿蘇豆腐を楽しめました。
九州をつなぐ歩き人