ミスターコールマンに聞く、ランタンの正しい使い方とメンテナンス|コールマンランタンの歴史は、今「あなた」が創っている(後編)
もくじ
STEP6:再度ポンピングで火を安定させる
「もう一度安定させるためにポンピングをします」
「これで灯りが安定しました」
灯りを「燈す」という一連の作業を経ているので自動的に点いたものとは違い、しばらく見ていたい「愛おしさ」を伴うのがガソリンランタンの特色といえます。
「点火後、気を付けなければいけないのはこのかさの部分(ベンチレーター)。非常に高温なので絶対に触らないように。特にお子さんがいらっしゃる方は触らせないように気を使ってください」
STEP7:消したあとは空気圧も抜いておく
「途中で燃料をつぎ足すには、火を消して、冷めるのを待って、またポンピングして、と大変です。2日目に使う前に満タン(8分目)にしておくほうがポンピングも楽ですよ。
このランタンの場合、ここの満タン(8分目)のラインで約8時間の燃焼です。もちろん電化製品ではないのでこれは目安となります。
現在キャンプ場さんの多くは22時消灯。ですので、やや明るいうち18時頃に点けたとして消灯まで4時間。1日で約半分なくなっています。翌日の2泊目があるときはまた燃料を満タン(8分目)にしてください。必ずまた満タン(8分目)から使うこと、これも覚えておいてください。
止めるときはバルブを逆に回すだけですが、ジェネレーター内の燃料が燃え尽きるまで5分くらいかかるときもあります。完全に消えるまではやはり触らないように。
最後の最後に燃料キャップを緩めて空気圧を抜いておきます。
この「空気圧を抜いておく」というのは、安全面と製品を長持ちさせるために非常に大事なポイントなのでこれも忘れないでくださいね」
ランタンを長く愛するために知っておくこと
次に、大事なランタンを長くいたわっていく方法についてです。数知れないランタンに触れてきた山村さんに、引き続き長年の経験から知り得たポイントの数々を教えていただきましょう。
①シーズンオフは燃料を戻す ~チェックバルブ、ポンプカップの保護
「シーズンが終わったら、元の缶に燃料を戻してタンクを空っぽにする、これが一番大事です。意外にやらないでいるユーザーの方が多いです。これをやっていないとタンク内が錆びたり、『チェックバルブ』という部分が腐食してしまう場合があるので気を付けてくださいね」
「そのチェックバルブがどこにある部品なのか、いい機会ですから内部をバラシてみましょう。それに合わせて手入れのポイントのいくつかを解説しますね」
「スーパーレンチを使い、ポンプノブを外しました」
「続いてチェックバルブとエアステムを抜き出します」
※取り外しには専用の工具(チェックバルブレンチ)が必要です
「この先端がチェックバルブ。ポンピングした空気の逆流を止めて、タンク内の空気圧を高める大事な部分がここです」
「そしてここがポンプカップ。この部分がゴムになっています。これが滑らないとスムーズなポンピングが行えなくなってしまいます」
「そのために「リュブリカント」(別売)という専用潤滑油を定期的に塗るのも大事な手入れのポイントになります。このようにポンプキャップの「OIL」と表示のある穴から2~3滴注入すればOK。実はトラブルで一番多いのがこのポンプカップ部分。「リュブリカント」を塗り忘れている人が、かなり多いですね」
②ランタンの心臓部「ジェネレーター」はメンテナンスの要
「では、もう一つの重要なパーツ「ジェネレーター」に関してお話ししましょう。
ジェネレーターはいわばガソリンの気化装置。これが詰まらないように手入れをしてあげることが長持ちの秘訣になります。使い始めていきなり必要なメンテナンスではありませんが、長くたくさん使っていくと手入れが必要になってくる部分です」
「ここがジェネレーターです。分解して交換ができるようになっています」
「ジェネレーターは筒、バネ、針の3つでが組み合わさってできています」
「構造的には筒の中の針が出たり入ったりして、燃料の出る量を調整しています。長く使っていくと、ここにすすがたまったり、燃料の流れが悪くなり灯りが安定しにくくなることがあるんですね。もちろんその場合は部品を交換することになりますが、先にお話しにした通りそうならないための一番の予防策が純正のホワイトガソリン=エコクリーンを使うことです。ぜひこれを守って大切に長く使っていただきたいと思います」
ジェネレーターの交換はやってみるとそうそう一筋縄ではいきません。しかし一度これを経験すると、どういうわけか以後は「いじる喜び」に変わっていきます。
長く使うもの、長く使えるものだからこそ、「いじる」というギアとの対話が可能です。
メンテナンスと修理は違います。愛情をもって、また積極的にギアの健康を維持するいわば健康診断のようなものと言ってもよいでしょう。
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