【Vol.81 皇海山】総距離30km!皇海山クラシックルートへ/バン旅百名山
2人の大学生がバンライフで日本百名山制覇を目指すプロジェクト。今回の登山先は、栃木県と群馬県にまたがり、長距離のクラシックルートでしか登れない皇海山(すかいさん)へ日帰りで登ってきました。山のシーンを存分に楽しむことができるそんな皇海山の特徴や登山ルート、山行レポートなどをご紹介していきます!
もくじ
「皇海山」の特徴は?
皇海山は栃木県と群馬県にまたがる標高2,144mの山です。奥深い自然が広がる皇海山は現在登山可能なルートがクラシックルートしかなく、最短で登れるコースは通行止めとなっています。クラシックルートは約30kmと長距離で、岩場などもあるため注意が必要です。
皇海山に登るコースをご紹介!
約30kmを歩く長距離クラシックルート|足尾温泉コース
こちらは栃木県側から登るコースになっており、深田久弥も歩いた歴史あるクラシックルートです。はじめに少し道路を歩くセクションなどもあり往復の総距離が約30kmあるため、一般的には1泊2日をおすすめします。岩場や鎖場、樹林帯など難易度が高い箇所と歩きやすい場所があるため、長距離ですが山のさまざまなシーンを楽しむことができます。
そんなクラシックルートを日帰りで登ってきた山行写真なども後半にありますので、そちらもご参考ください。
往復約30kmのロングコース!皇海山を実際にレポート
ここからは実際にイケダとコスギの山行を写真とともにお届けします。今回は約30kmのロングコースに挑戦。細かなアップダウンとスリリングな岩場を楽しむことができる健脚者向けルートです。
長い林道歩きを経て庚申山荘へ
足尾温泉の隣にある登山者専用駐車場に車を停め、ゲートを潜るところから登山スタートです。ここから一の鳥居まで長い林道歩きが始まります。
未舗装の林道を歩くこと40分、取り付きである一の鳥居に到着です。ここから庚申山荘までは緩やかな自然歩道が続きます。秋口には落ち葉が絨毯のように広がり、美しい紅葉を見ることができるスポットです。
一の鳥居から約40分で庚申山荘に到着。1日で皇海山山頂まで登るのが難しい方はこちらに宿泊するのもありですね。
ゴツゴツとした険しい道を抜け庚申山へ
庚申山荘の右側に庚申山登山のルートがあります。ここから本格的な登山道になり、かなりゴツゴツとした道へと変わっていきます。途中、ハシゴや鎖が連続する箇所もあるため注意しながら進んでいきます。
庚申山荘から40分で本日一つ目のピークである庚申山に到着です。庚申山付近の登山道は樹林帯になっており、平坦なセクションが多いのが特徴。ここから数々のピークを越え、皇海山山頂を目指します。
鎖場続出!?難易度が跳ね上がる鋸山へ
庚申山からしばらくは平坦な樹林帯を進んでいきます。木漏れ日が美しく輝き、気持ちの良いハイキングを楽しめるセクションです。
駒掛山や渓雲山などのピークを越えていき、薬師岳に到着。薬師岳からはこれから登る鋸山を正面に見ることができるほか、右手には皇海山まで望めます。
皇海山登山の核心部は鋸山への登山道といっても過言ではありません。かなり下りにくく、そして登りにくい鎖場が続出。足元も小さな突起しかないため注意して進んでいきます。
庚申山荘から1時間50分で鋸山に到着です。鋸山からは皇海山や日光白根山を見ることができます。また、秋のシーズンは谷底から山の斜面にかけて色とりどりの紅葉が楽しめますよ!
登り返しを経て皇海山山頂へ
鋸山から一旦標高差100mほどガツンと下っていきます。ざれているところもかなり多いため、足を滑らせないようにしましょう。
鋸山から約20分で登り返しの地点に到着。ここから皇海山山頂まで最後の登りが始まります。
登り返し地点から50分ほどで皇海山山頂に到着。残念ながら山頂には展望はありませんが、かなりのロングルートだっためその達成感は計り知れません。帰りは鋸山までは同じルートを歩きます。
帰りはトレランにもってこいの極上トレイル
鋸山からは六林班峠を目指します。六林班峠までは多少のアップダウンはあるものの、比較的平坦なトレイルが続きます。
鋸山から30分ほどで六林班峠の分岐に到着です。下山道はここを左手に曲がり、斜面をトラバースしながら庚申山荘まで戻ります。
庚申山荘までの下山道はやや下り基調のトレイルが続いています。トレイルランニングにも超おすすめのトレイル!秋には紅葉を横目に爽快に走ることができますよ!
本日のスケジュール
※コースタイムには個人差がありますので、参考程度にご覧ください。
庚申山荘(7:20)
鋸山(9:15)
皇海山(10:10)
鋸山(11:20)
庚申山荘(13:10)
まとめ
いかがだったでしょうか。今回は久しぶりに日帰りで30kmを歩く山行となり、歩きごたえのあるコースでした。コースタイムは長いですが、道中、山の景色の変化を楽しむことができました。下山コースは緩やかな登山道が続いているので、下山は六林班峠から帰ることをおすすめします。
次回予告!
次回は、「山と道」が主催するULハイクのイベントに参加し、雲取山・大菩薩嶺の2つを一気に縦走してきます。軽量化したギアで参加するこのイベントで、奥多摩エリアの自然を存分に楽しめればと思います。次回もお楽しみに!
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現在絶賛休学中のおんせん県大分の大学に通う大学生。
学生初、バンライフをしながら一年以内に日本百名山全山登頂を目指して奮闘中。
二人とも関西出身で、アウトドアや登山が大好き!