• 体験レポート
  • 登山好きが贈る、登山の体験レポートです。日本、そして世界の山々にはたくさんの魅力にあふれています。春夏秋冬、その時々で異なる顔を見せてくれる素敵な山がたくさんあります。まさに百景。.HYAKKEIでは、そんな山に実際に登り、五感で楽しんだ自然体験記をお届けします。きっと山に登りたくなりますよ!

都心から簡単アクセスで体験する登山、棒ノ嶺で自然を満喫しよう

電車で1時間圏内で広がる大自然

棒ノ嶺は標高969mと決して高い山ではない。それでも頂上ではこんなにも開放的な景色を拝むことができます。この日は天気も良かったため、遥か先の山並みをしっかり捉えることができました。

登山道は、中にはこのように樹林の険しい道も存在しますが、乗り越えた上での頂上の絶景を見ると喜びもひとしおです。きっとその時の達成感に魅了され、また新しい山をチャレンジしたくなるのが登山の魅力。

険しくも優しい自然を歩む

ここからは、実際に編集部が登った要所要所の写真をベースに、その時の体験をレポート。実際の登山中のイメージを湧かしてもらい少しでも興味を持っていただけたら良いなと思います。

有間ダムの雄大さにすぐさま心躍る

最寄のバス停から登山口に向かうと、まず最初に現れるのは雄大な有間ダム。人工物とはいえ、山々に囲まれた大きな空間は先代の偉人たちの功労を感じずにはいられないです。向かう途中、立ち止まって写真撮影をしたり、何やら物思いにふける登山客が多くいました。

清水が流れる登山道へいざ

しばらく有間ダムを歩くと、いよいよ登山道入り口に。それまでの景色とは一変。これから数時間に及ぶアドベンチャーの入り口に相応しい、奥が遠い樹林が私たちを待ち構えています。

少し登っていくと美しく流れる小さな川が現れます。天気も良かったため木漏れ日が挿し込む風景は、長く強く生きる自然のたくましさを感じさせます。川が流れる付近には豊かな苔が一面に広がっており、少し薄暗ければ映画「もののけ姫」の世界を思い出すほど絵に描いたような世界がそこにはあるのです。

都会の川ではまず見ることはできない透き通った水は、その音と共に少し汗ばんだ私たちを涼しげな気持ちにさせてくれます。

険しい道も、ふと目線をずらすと心洗われる

時折見せるこの急な登山道。ただ足元は危険がないようできるだけ整備されており、女性でもロープを頼りにゆっくりと登れるためご安心を。登山客はマナーがとてもしっかりしており、すれ違えば必ず挨拶、前の人にプレッシャーをかけるようなこともしないところも、登山の気持ち良いところでもあります。

少し登ることに疲れた時は、立ち止まって目線を上げてみましょう。高く伸びた木々が自分たちが今大自然のど真ん中にいることを再認識させてくれ、また足元とは全く違う景色を楽しむことができるはずです。

山頂で思い思いの時間を過ごす

山頂に着けば、そこには仲間たちでレジャーシートを拡げ杯を交わすグループ、ポータブルバーナーを用いて簡単な料理を楽しむグループ、ゆったりと目の前に広がる景色を眺めるグループ。皆が思い思いの時間を過ごしているこの風景が登山の醍醐味のひとつでもありますね。

下山後の楽しみ、さわらびの湯で温泉を味わう

実は最寄りのバス停近くには「さわらびの湯」という温泉があり、登山客は皆疲れた体をここで癒すのが習慣。風呂も室内・露天が用意されており、ゆっくりとくつろぐことが可能なんです。特に大自然の中で味わえる露天風呂がおすすめですよ。

編集部はとりわけコーラ好き。
編集部はとりわけコーラ好き。

入浴後は、畳が敷かれた休憩所でミルクコーヒーやコーラを飲みながら一息つくのはいかがでしょうか。ただし注意点が1つ。基本的には日帰り登山であるため、近くのバスの終バスは必ず把握しておきましょう。思わずゆっくり過ごしてしまう良質な温泉であるため、気付いたら終バスが無い、ということだけはないようにしたいですね。

肝心な棒ノ嶺へのアクセスは

最後に棒ノ嶺へのアクセスを簡単にご紹介。

西武池袋線「飯能駅」北口から国際工業バス「名栗車庫」「名郷」「湯ノ沢」行乗車「さわらびの湯」下車。
そこから有間ダムに向かって登り、有間ダムを周遊して棒ノ嶺の登山口入口へ。

都心から日帰りで十分楽しめる棒ノ嶺。
一日フリーな時間ができたら、是非この大自然を満喫してみてはいかがですか?

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