コントラストが美しい!丹沢・ユーシン渓谷の神秘的な青と紅葉の色を愉しむ
もくじ
関東の知る人ぞ知る紅葉の名所へ
関東の紅葉スポットと言えば、日光や長瀞、高尾山などを思い浮かべる方も多いかと思います。
ほかにも色々な名所がある中で、“ユーシンブルー”と呼ばれている青い水と、紅葉の鮮やかなコントラストが楽しめる穴場スポット、西丹沢の「ユーシン渓谷」に今回は足を踏み入れてみました。
紅葉の見頃は11月中旬~下旬。カメラやスケッチブックを片手に、自然の色を愉しめる日帰り散策におすすめの場所をご紹介します。
電車:小田急線「新松田駅」「JR御殿場線松田駅」から富士急湘南バス「西丹沢自然教室」行で約45分。
自動車:東京方面からは「大井松田I.C」下車約30分。静岡方面からは「御殿場I.C」下車約60分。
※車で行かれる場合は、車両規制のゲート前に駐車場があります。駐車スペースに限りがあるため、週末に行かれる際はお気をつけください。
ユーシンブルーを求めて渓谷を歩く
丹沢湖の東に延びる玄倉川(くろくらがわ)の峡谷が織りなすユーシン渓谷。
約7kmの道沿いには、岩肌が露出している素掘りのトンネルなど、大小8つのトンネルがあり、赤く染まる美しい紅葉や緑色の苔がびっしり生えた岩など、秘境感に溢れた景色が広がっています。
渓谷の奥にある「ユーシンロッジ ※現在休業中」まで行くと、往復6時間程度(休憩含まず)。 今回は、その途中にある“ユーシンブルー”が見えるポイントまで歩いて行ってみましょう!
ハイキングのスタート地点の丹沢湖は、11月中旬から紅葉に染まりはじめ、週末はツーリングを楽しむ観光客が多くいます。丹沢湖は天気が良いと、富士山のシルエットが綺麗に見える風光明媚なエリアです。
丹沢湖から45分程度歩くと、車止めのゲートが現れます。自動車でお越しの方はここで車を止めて、ハイキングスタートです。
往路は進行方向右手に岩壁が連なっており、所々で砂利をせき止めるストーンシェード(洞門)があります。
平成23年(2011年)10月に開通した新青崩(あおくずれ)隧道。
幅3m×高さ4.5m、長さは327m。中は灯りがなく真っ暗なので、懐中電灯は必携アイテムです。1人で行かれる場合は、なかなかの度胸試しスポットです。
新青崩隧道をくぐると、絶景が広がっています。暗闇を抜けた後なので、木々の紅葉が眩しく映ります。
所々に湧き水が滝のように流れています。
ついに発見、ユーシンブルー!
車止めゲートから1時間程歩くと、玄倉ダムが現れます。この小さな貯水池が、通称ユーシンブルーを見ることができるポイント!
深く青みがかったところもあれば、水深が浅いところはエメラルド・グリーンに輝きを放っています。
紅葉とのコントラストが眩し過ぎる!
底が透き通って見えるほどの清らかな水が流れています。
休憩、ランチ、写生会はいかが?
午前中に出発すると、ランチタイム時に玄倉ダムに辿り着きます。本格的なハイキングを楽しみたい方は、そこからさらにユーシンロッジを目指してみましょう!
今回は、玄倉ダムをゴールにしました。そして少し休憩した後には、写生会を開催しました。
写真で記録に残すのも楽しいですが、自分で見た絶景をキャンパスに残すのも、一味違った自然散策の楽しみ方です。
どこを見ても絶景なので、描きがいがあるはずです!
ちなみに……紅葉シーズンは寒暖差もあるので、上に羽織れるジャケットや手先を暖める手袋があるといいでしょう。
まとめ
東北・白神山地の「青池」、北海道・美瑛の「青い池」など、日本には神秘的な青い水を見ることができるスポットはいくつかあります。
その中でも、ユーシン渓谷は都心から2時間というアクセスの良さが特徴で、絶景のハイキングコースと、山が染まるほどの紅葉も観賞することができ、とっても満足度の高い自然散策になるはずです。
ユーシンブルーを求めて、日帰りできる秘境へチャレンジしてみませんか。
文・撮影/松田 然
働きながら旅をするTravelWorker(トラベルワーカー)
ライティングカンパニー合同会社スゴモン代表 兼 ライター。旅をしながら仕事をするライフスタイルを取り入れ、自転車で日本の47都道府県を走破。起業・フリーランス・上場企業・海外と様々な働き方を経験し、これからのライフスタイルのヒントを発信中。
【Blog】http://moyulog.com/