• 体験レポート
  • 登山好きが贈る、登山の体験レポートです。日本、そして世界の山々にはたくさんの魅力にあふれています。春夏秋冬、その時々で異なる顔を見せてくれる素敵な山がたくさんあります。まさに百景。.HYAKKEIでは、そんな山に実際に登り、五感で楽しんだ自然体験記をお届けします。きっと山に登りたくなりますよ!

【登山記Vol.5 利尻山】最北の百名山「利尻岳」を実際にレポート!/バン旅百名山

いざ登山開始!夏道ではなく雪が残る沢をせめる

昨晩テントでぐっすり眠った後はいよいよ利尻山へ登山開始です。まずは今回歩く沢まで舗装された道を歩きます。

5月は残雪期のため、夏道ではなく右手に見える沢を上がっていきます。

ポイント

左手に見える夏道を進むと「名水百選」の湧水「甘露泉水」に到着します。 この透き通ったおいしい湧水をボトルに入れ、登山中の喉を潤しましょう!

先ほどの沢の入り口から少し行くと、雪が一面を覆い隠すようになっていきます。
夏の間は水が流れる沢ですが、冬は雪が積もり締まっているのでとっても歩きやすい!
しかし、所々雪が柔らかくなり、ハマってしまう場所があるので慎重に歩きましょう。

登山開始から1時間30分で道がひらけ沢をひたすら登っていきます。沢独特のカールが美しく見とれてしまいます。

沢を進むと大きな分かれ道ができてきます。私たちは右側の沢を登っていきます。

利尻山の表情が見れる長官山へ!果てしなく続く急登…

分かれ道を過ぎると、横から日光が顔を出し私たちを照らしてくれました。沢の真ん中を美しいカールと山の稜線を見ながら登っていきます。

いよいよ直登の開始です。首が痛くなるほど見上げたその先にもまだ白い壁が立ちはだかります。

ふと後ろを振り返ると絶景が。雪山を登っている最中に海が見える、利尻島ならではの景色です。

長官山からはドカンと利尻富士が!避難小屋を経由して9合目へ!

登山開始から約3時間30分で長官山に到着です。先ほどの直登を登り終えた先に待っていたのはこの展望!利尻山のトップが疲れた私たちを出迎えてくれました。ここから避難小屋までは少し下ります。

避難小屋に到着!すっかり雪で埋まっています。この日は南西の風が吹いていたため、ここからも夏道は通らず少し左側にそれて9合目を目指します。

9合目までも先ほどと同じぐらいの急登が続きます。雪が柔らかくつぼ足ではとてもしんどい印象でした。途中ズボズボはまりながら登っていきます。

9合目にはベンチが!いよいよ利尻富士の頂へ!

登山開始から4時間30分で9合目に到着です。

9合目にはベンチもあり、絶景を見ながら一休みすることができます。9合目ベンチからは隣の島である礼文島や北海道本土を眺めることができます。

山頂までの最後の直登です。時折、腰までズボズボとはまりながら頂を目指します。

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