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【旅ライターが選ぶ】秋冬の自転車旅におすすめ全国サイクルスポット7選

2015年もあと少し……年の瀬は仕事のストレスや忘年会でのカロリー過剰摂取など、いろいろと多忙な時期を過ごす方も多いのでは。今年のうちに身体も心もリフレッシュしたい方は、自転車旅行なんていかがでしょうか?
運動と旅が一緒にできて、最高に気持ちがいいですよ(ただしロケーション重要!)。

今回は、日本の47都道府県全てを自転車で走ったライターの松田然が、「自転車でちょっと旅に出てみたいなぁ」「がっつり自転車に乗って走り納めしたい!」という方におすすめの、秋冬版・日本国内の自転車旅スポットをご紹介します。

都内在住なら……家から東京湾一周、1泊2日コース(東京都・神奈川県・千葉県)

首都圏にお住まいの方におすすめのコースが、東京湾一周。神奈川県の横須賀と、千葉の金谷を結ぶフェリーに自転車を乗せれば、ぐるっと東京湾を回れます。
200kmくらいの距離があるため、日帰りだと初心者には厳しく、1泊2日の旅程で計画するのがおすすめです。体力のある方は、千葉県の金谷からさらに南下し、館山や野島崎灯台までを回るコースへ!
1年中温暖な気候で、サイクリングにはピッタリですよ。
※一部道幅が狭い箇所もあるので、夜間の走行は避けましょう。

古都で紅葉を楽しむ!京都で神社仏閣、名所巡り(京都府)

紅葉シーズンの京都は、1年の中でも特に華があります。そんな京都の市内は公共交通機関が発達していますが、神社仏閣や名所巡りでは自転車が便利。レンタサイクルショップも数多くあります。
また、夜は紅葉のライトアップをしているスポットもあるので、事前に調べて行ってみましょう。教科書で見たことのある神社仏閣に、自転車で辿り着いた時の達成感は格別です!

体力やスケジュールに余裕のある方は、自分の住んでいる場所から京都を目指す旅もおすすめ。例えば、東京からなら国道1号線をまっすぐ進めば、5日前後で辿り着きます。ちょっとハードですが思い出作りに。

約70km!自転車乗りの定番、しまなみ海道(広島県・愛媛県)

四国・本州間を瀬戸内海の6つの島を経由して渡る、しまなみ街道。「自転車乗りの聖地」としても有名な場所です。
尾道エリアは紅葉スポットも数多くあるので、歴史のある建造物巡りと合わせて散策するのも楽しいですよ。また、自転車旅初心者は、広島の尾道から愛媛の今治間で手荷物当日配送などのサービスもあるため、重い荷物は預けておくと良いでしょう。

玄界灘にのぞむ突き出た半島、糸島で見る夕日(福岡県)

海と山、そして、新鮮な農産物や海産物の直売所、おしゃれなカフェやレストランが点在している糸島。最近では、移住におすすめのエリアとしても注目を集めています。
福岡の市内からも自転車で行けますし、日本の夕日百選にも選ばれている夕暮れの絶景を見ながら、帰りは輪行で帰るといったプランも魅力的ですよ!

温暖な宮崎で、約100頭の野生馬を見に行く(宮崎県)

宮崎県は、プロ野球のキャンプ地として選ばれることからも分かるように、1年中温暖なエリアです。今回ご紹介するのは、宮崎駅や宮崎空港からスタートし、奇岩「鬼の洗濯板」が島を囲む周囲1.5kmほどの小さな島「青島」や、日南海岸の断崖に立つ「鵜戸神宮」、そして日南海岸の最南端の岬で日向灘をのぞむ雄大な景色が広がる「都井岬」までのコース。

特に都井岬の一帯には、「御崎馬」と言われる約100頭の野生馬が生息しており、国の天然記念物に指定されています。その景色は圧巻!
断崖に建つ白亜の都井岬灯台・ソテツの自生林など、ほかにも見どころはたくさんあります。

東洋のガラパゴス、奄美大島(鹿児島県)

奄美大島は、鹿児島県と沖縄の中間に位置する島であり、その豊かな自然から「東洋のガラパゴス」と呼ばれています。南国リゾートのような海やマングローブの森など、手つかずの大自然が残されています。
LCC(格安航空会社)も就航し、東京から飛行機で約2時間というアクセスの良さも魅力的。自転車を輪行袋に収めれば、飛行機に載せることも可能です。

12月の平均気温20°C以上。1年中温暖な日本最南端の島、波照間島(沖縄県)

南十字星を見ることができることから、「星空に一番近い島」とも言われる波照間島は、1年中温暖な気候であり、島には信号がひとつもないのどかな場所。フェリー乗り場の近くにレンタサイクルもあるため、日本最南端の碑やニシ浜など、美し過ぎるビーチでのんびりするのがおすすめのコースです。
石垣島からフェリーが出ていますが、天候により欠航が多いルートなので天気を味方に付けて挑戦しましょう!万が一渡れなかった場合は、石垣島をぐるっと一周するコースもおすすめです。

最後に……秋から冬にかけて自転車旅を楽しむポイント!

季節を感じる

自転車旅は季節によって、その楽しみ方が大きく異なります。この時期は何と言っても紅葉!
主に、自転車で行くには難易度が高い山岳エリアが中心となりますが、今回ご紹介した京都などの盆地や海沿いでも、綺麗な紅葉を見ることができます。また、すでに雪景色になっているエリアもあれば、1年中温暖な地域があるのも日本の素敵なところ。
日常を離れて、温かい場所を自転車で旅するのもおすすめです。

無理せず、レンタサイクルや輪行移動を活用

自分の自転車を持っていなくても、レンタサイクルで回れる場所はたくさんあります。また、自分の自転車を輪行袋に入れて移動すると、電車や飛行機に乗せることも可能です。そうすれば、余裕を持ってスケジュールの調整ができたり、ゴールに着いてから無理に自走して帰宅する必要がなくなったりします。
レンタサイクル旅や輪行旅も、どこかで経験しておくと旅の楽しさの幅が広がります。

服装・装備選びは慎重に

紅葉ライドは場所によっては、冬用の装備が必要となります。温暖なエリアなら半袖でも走れますが、朝晩は急に冷えるので、折り畳めるダウンジャケットなどがあると重宝します。もちろん、手袋やヘルメットはお忘れなく!


2015年の締めくくりに、自転車旅で心身ともにリフレッシュしてみませんか?

文・撮影/松田 然

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