東京の職場と八ヶ岳の自宅を電車で毎週往復していると、駅そばで食べる機会がよくあります。
たいてい品川、渋谷、新宿あたりの駅そばを、時間のない時にササっと食べるのですが、正直言って、味に大きな期待を寄せたことはありません。

「時間がない」
「500円以内で食べたい」
「あまり重くない食べ物にしたい」

そんな理由の時に食べるだけなので、「駅そば」というカテゴリーそのものに特別な感情を抱いたことはありませんでした。富士見町へ引っ越してくるまでは・・・

昔ながらの駅舎にある駅そば

僕が住んでいる富士見町の富士見駅には、「入笠生そば」という駅そばがあります。
トレッキングやマウンテンバイクもできるパノラマスキーリゾートで有名な入笠山から名前を取ったこの駅そばは、味のある古い駅舎の中と外からアクセスすることができる、昔ながらの佇まいです。

昔ながらの駅舎にある駅そば|「自然の恵みを受けたグルメの魅力。八ヶ岳の名産そば粉を使った駅そば」の2枚目の画像
昔ながらの駅舎にある駅そば|「自然の恵みを受けたグルメの魅力。八ヶ岳の名産そば粉を使った駅そば」の3枚目の画像

「山菜そば」、「天たまそば」、「まいたけ天ぷらそば」など、メニューはいたってシンプルですが、信州ならではの山賊焼き(ものすごくデカい鶏肉の唐揚げ)が乗った「山賊そば」といったオリジナルメニューもあります。

昔ながらの駅舎にある駅そば|「自然の恵みを受けたグルメの魅力。八ヶ岳の名産そば粉を使った駅そば」の5枚目の画像

僕は決して蕎麦にうるさい方ではありませんが、初めて食べた瞬間、その麺のツルッとした食感と柔らかい歯ごたえに、麺を口に入れたまま「ん!?えっ!?」と声に出してしまいました。
駅そばってもっと固くてもっさりした食感じゃなかったっけ?・・・ いままでのあれはなんだったのっ!?

昔ながらの駅舎にある駅そば|「自然の恵みを受けたグルメの魅力。八ヶ岳の名産そば粉を使った駅そば」の7枚目の画像

古代から生産が続く、地元の伝統的なそば粉を使用

それもそのはず。ここの蕎麦は地元でも有名な山本製麺の蕎麦を使っているそう。富士見町は、八ヶ岳周辺で縄文時代から脈々と伝わるそば粉の生産地として有名で、夏は蕎麦畑の白い花が、田園風景を真っ白に彩るほど。
週末には東京から観光バスに乗ってたくさんの観光客が訪れる蕎麦屋「乙事亭」があったりと、富士見町一帯は蕎麦好きにとっては有名なエリアだそうです。

古代から生産が続く、地元の伝統的なそば粉を使用|「自然の恵みを受けたグルメの魅力。八ヶ岳の名産そば粉を使った駅そば」の2枚目の画像

山本製麺では、この地元のそば粉をふんだんに使い、駅そばや地元の道の駅、スーパーなどに提供しています。

後で役場の担当者に聞いたところ、「入笠生そば」は鉄道ファンの間ではかなり有名な蕎麦店だそうで、地元の人だけでなく遠方からわざわざ食べにくる人も後を絶たないそうです。
さらに隣の小淵沢駅にも姉妹店があるそうですが、こちらは小淵沢にある製麺所の蕎麦を使い、味を微妙に変えているのだとか。

特急あずさも止まり、入笠山や八ヶ岳の山々への玄関口にもなっている富士見駅。夏場のトレッキングや冬のスキー、スノーシューなど、入笠山周辺でアウトドアアクティビティーを楽しむ前に、ぜひ立ち寄ってみてください。

この記事を書いた人

津田 賀央

東京のメーカーに勤めながら、長野県富士見町で個人のプランニング会社を立ち上げ。現在は週の4日を八ヶ岳の麓、3日を東京で過ごしながら、「富士見町テレワークタウン計画」などのプロジェクトをサポートしている。 趣味は山と音楽。

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津田 賀央

八ヶ岳と東京を行き来しながら、山と都会の暮らしについてレポートします。

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