• 体験レポート
  • 登山好きが贈る、登山の体験レポートです。日本、そして世界の山々にはたくさんの魅力にあふれています。春夏秋冬、その時々で異なる顔を見せてくれる素敵な山がたくさんあります。まさに百景。.HYAKKEIでは、そんな山に実際に登り、五感で楽しんだ自然体験記をお届けします。きっと山に登りたくなりますよ!

【総延長1697.2km】東海自然歩道を踏破せよ!|#02 相模湖〜西野々編

(※こちらの記事は2017年8月14日に公開された記事です)

こんにちは。フリーライターの田中嘉人(たなかよしと)です。

先日公開になりましたこちらの記事、読んでいただけたでしょうか?

【総延長1697.2km】東海自然歩道を踏破せよ!|01# 高尾山口〜相模湖編

東京都八王子市にある『明治の森高尾国定公園』から、大阪府箕面市にある『明治の森箕面国定公園』までをつなぐ東海自然歩道 総延長1697.2kmを踏破してしまおうという企画の第2弾。第1弾では、高尾山から相模湖の畔にあるねん坂までを歩きました(2日間かけて)。

今回は、ねん坂から石老山、石砂山を越え、道志みち沿いの西野々(にしのの)という地域を目指したいと思います。距離はだいたい12〜13km!がんばるぞー!

<INDEX>
・ねん坂から石老山を越えて
・篠原から石砂山を越えて

ねん坂から石老山を越えて

まずは相模湖駅からねん坂まで向かいます。

プレジャーフォレスト行きのバスに乗ってもいいのですが、天気が良いのであえて徒歩で。

相模湖周辺を歩くのも、今日で3回目。

30分ほどでねん坂に到着しました。

天気がいいので、結構暑い…!今日目指すのは、顕鏡寺、石砂山方面。

おなじみの『東海自然歩道』の案内看板を発見。

今日はここから…

ここまで歩きます!

舗装された道から、梅林そばの農道を入っていくと…

すぐ山道に。今日も険しい道のりになりそう。

ところが、傾斜も特になく、ものすごく歩きやすい…!6月の日差しを浴びながら、ずんずん進んで行く。

自然がつくったトンネルを発見。日陰に入ると涼しくて気持ちいいんです。

https://twitter.com/yositotanaka/status/878217215018909696
(↑ 野生の木苺を発見。ギャグのキレもイイ感じ。)

木漏れ日のなかを突き進む。「余裕で大阪に到着してしまうんじゃないか」という気分になってしまいます。

20分ほどで山道を抜け、民家の立ち並ぶ地域へ。

農道の入り口にある策を越え、振り返る。

え…!人にとって快適な山は、クマにとっても快適な山なのか…。いずれにせよ、自然の脅威がすぐそばにあるということを思い出させてくれました。クマ対策もしっかりやろう…!

舗装された道をひたすらに突き進むと案内看板。

そしてレトロなポスト。日本の原風景に触れる。

しばらく進むと、石老山への入り口が…。ここからが本番か…!

味わい深い石段を登ると、

THE 自然歩道な風景が。気合を入れ直して、顕鏡寺へ向かう。

と、そこには石老山についての解説が。どうやらこの山には巨大な岩がたくさんあるみたい。せっかくなのでいろいろチェックしてみたいと思います。

さっそく巨大な岩を発見!

次々と現れる!!

思わずパワーをいただいちゃう!

岩パワーで山道をどんどん登っていきます。

そして、巨大岩を見つければパワーチャージ!

道は少し険しかったけど、岩のパワーで顕鏡寺にラクラク到着!だんだん顔も岩みたいになってきました!ここにはトイレや自動販売機もあったので、10分ほど休憩。

顕鏡寺から少し登ったところに岩窟を発見。なかに入ってみたのですが、昼なのにめちゃめちゃヒンヤリ…!岩窟王という焼酎を思い出しました。

10分ほど登ると、抜群のビュースポットが。

ここは桜山展望台。相模原(津久井方面)が一望できます。風もビュンビュンと吹き込んできて、めちゃめちゃ心地よい…!

その後20分くらい険しい道をとにかく登る。

すると再び展望台に到着しました。ここは融合平見晴台。

桜山展望台と異なり、こちらからは相模湖が。おそらくこの旅で相模湖は見納め。最近はいろんな相模湖の表情を見下ろしてきていただけに、少し寂しい…。ありがとう、相模湖。

しかし、東海自然歩道は私のセンチメンタルな感情を踏みにじるかのように険しいルートへと変貌を遂げていったのでした。

「登れるものなら登ってみろ」。道がそう言っているみたい。

心を無にして登っていると、何か看板が目に留まる。山頂…と書いてあるようだが…。

完全に弄ばれた。ぬかよろこびだ。そもそも山道の「あと●分」は信用できない。

尾根伝いを歩き、

大嫌いな木製階段を登ると…

やりました!ようやく登頂。標高は702m。この旅では今のところ最高峰です。

東海自然歩道に感情を支配されたけど、頂上で食べるおにぎりは美味しかったです。

20分ほど休息した後、再び尾根伝いを歩き始めます。目指すは石砂山!

最初は緩やかな道だったんです。しかし気がついた頃には傾斜が急に。加速がかかり、撮影する余裕もないまま駆け下りていってしまいました…。ようやくストップがかかり振り返ってみると…

道らしさは皆無…。とんでもないところを駆け下りてしまったのだと感じました。

心が落ち着きを取り戻した頃、再び人里へ。

篠原から石砂山を目指して

ここは篠原という地域。コンビニはないけど自販機はあるので、水分を補給します。

なじみの案内看板がここにも。

ねん坂から6.7kmも歩いてきたことにびっくり。しかしまだまだ通過地点。石砂山方面へ突き進みます。

石砂山への登山口を発見!

待っていたのは、ほどほどに険しい道…いくしかない!

10分ほど登ると、尾根伝いの道に。勾配がなくて歩きやすいし、呼吸も整う。なんだか尾根伝いの道が好きになってきました。

…と思ったら、やってきました木製階段。しかも今回は稲妻のようにジグザクと木製階段が続いています。東海自然歩道には私の体力ゲージが見えているのでしょうか。このままじゃ登り切ることはできない。そう感じた私は、あえて休憩をとることにしました。

30分ほどゆっくり休んで、ようやくリスタート。時間はかかったものの体力が回復したおかげでどうにか登り切ることができました。そして…

石砂山登頂成功!特に眺めもよくなくて、おにぎりも篠原で購入した飲み物も底をついていたので、10分ほどの休憩で下山を開始しました。

しばらくすると急に森が開け、見晴らしのいいエリアが。

電波塔の下でしばしの休憩。石砂山の頂上よりも、ここのほうが気持ちいいと思います。

そして再び森のなかへ。

見晴らしのいいところにいるときは気づかなかったけど、少しずつ日が傾いてきたので道が暗くなってきました。焦りは禁物ですが、日が落ちる前には下山したい。

急な傾斜の道はないので、ゆっくりと落ち着いて歩いていく。

そして電波塔のところから40分ほどで下山。なんだこの顔。

バス停方面にひたすら歩いて…

途中には道志川が見えてきました。そのまま30分ほど歩き続けて、ようやく…

バス停まで「あと少し!」「はい!」

ようやく、今日のゴールに設定していた西野々のバス停に到着することができました。

今回のルートでは、やはり石老山のインパクトがすごかった。登りも下りもかなりの険しい道のりだったように感じます。しかし、途中で絶景スポットがたくさんあったり、趣ある人里を歩いたり…というのはかなり魅力的。1日かけて自然をじっくり感じたいという方にとっては、最高のコースなのではないでしょうか。

さて、いよいよ次回は神奈川が誇る丹沢山地方面へ向かいます。標高も1000mを越え、これまでのように気軽にコースアウトできるわけでもなさそうです。果たしてどんな旅路になるのか。ぜひ次回もご注目ください。

関連記事一覧