登山で最も大切な道具のひとつである「バックパック」。
プロ登山ガイドである島田さんに、長年愛用しているグレゴリー「バルトロ」の魅力とその特長についてお聞きしました。

島田和昭さんのプロフィール

1973年大阪市生まれ。山とは無縁の下町からボーイスカウトをきっかけに六甲山系や鈴鹿山系の山に親しむ。大学生の頃、北アルプスの山小屋でアルバイトしながら20日間単独で北アルプスを一周。山小屋勤務や登山卸売会社、登山専門店での経験を生かし、2001年に独立ガイド事務所を開業。
日本山岳ガイド協会山岳ガイドステージⅡ、国立登山研修所講師、日本山岳レスキュー協会事務局長、同志社大学山岳部コーチなど多数。

自然の中で感じた「自由」

春山:島田さんがガイドになられるまで、色々な過程があったようにお見受けします。登山や自然に触れるようになったきっかけは何だったのでしょうか。

島田:私は大阪の下町生まれで、周囲には自然があまりありませんでした。下町は人間関係が濃密で、日常のマナーなど制限も多かった。親から将来は公務員になるよう強く勧められていたこともあって、「自分でものごとを決める」という機会が非常に少なかったんです。

そんな時、兄が入っていたボーイスカウトに連れて行かれ、はじめて自然に触れる機会を得ました。自然の中では、楽しむのも、痛い目にあうのも自分の判断次第。まさに「自由」を手に入れたような気分でした。その後すぐに、自分もボーイスカウトに入りました。自然と触れ合うことで、人生が開けたような気がしました。

春山:島田さんにとって、自由を感じられる場所として”自然”という舞台があったんですね。

島田:そうですね。自分が暮らしていた下町と違って、自然の中では、自分で決めて、自由に計画していいんだってことがわかった。そのことが何より新鮮でした。

大学入学後は、山岳部に入ろうと思ったんです。けれど、その当時の山岳部は、六甲山系の山が中心だったこともあり、物足りなさを感じて……。いっそ、山小屋で働いて、山にどっぷり浸かるのが一番良いだろうと思い、大学1年生の頃から北アルプスの山小屋でアルバイトをしながら、山に登りまくる生活を続けていました。

自然の中で感じた「自由」|「プロ登山ガイド・島田和昭さんに聞く、グレゴリーの定番バックパック「バルトロ」の魅力」の4枚目の画像

「人と自然の間で仕事をする」ガイドという職業

春山:大学4年生になると就職活動のプレッシャーもあったと思いますが、当時はどうされてらっしゃいましたか。

島田:周りの友人が、何をしたいのか明確でないまま就職活動をしていることに、すごく違和感がありました。僕は「人と自然の間で仕事をする」というテーマだけは決まっていたんですが、そのために何をしたら良いのかわからなくて……。

そんなときに、交通事故に遭い、1ヶ月間入院しました。病院のベッドの上で色々と考えた結果、「一度しかない人生。悔いは残したくない。自分が大好きな山とつながる仕事をしよう」と思い、上高地の山小屋に就職しました。親からは猛烈な反対を受けましたが(笑)。それから3年間、山小屋の正社員として働きました。

山小屋で学んだのは、”人間の小ささ”でしょうか。圧倒的な自然を前にして、人間の力は微々たるものです。自然を”支配”したり、”コントロール”することなどできない。そのことを、圧倒的な自然の中に佇む山小屋の中で学びました。

だから、環境保護の話でよく使われる「自然を守る」という表現は、僕にはおこがましく思えます。そもそも自然は「守る」対象ではなく、「畏れ、敬う」対象として、今もあると感じているからです。だからこそ、登山の技術や知識を貪欲に習得し、まずは自分自身を強くすることが何より大事だということにも気付きました。

春山:山小屋を辞められてからはどうされていたのですか。

島田:当時住んでいた松本のアパートで毎日本を読んでいました。3ヶ月間毎日ひたすら多くの情報を取り入れていると、自分にはまだまだ経験が足りないことに気付きました。
次のステップへ進もうと思い、登山ガイド事務所・登山メディア・メーカー・ショップや環境アセスメント・測量・建設会社など、「人と自然の間で仕事」をしている会社で働かせてもらえないか、約15社に履歴書を送りました。

結果的に登山用品の卸会社に就職し、卸の仕組みを学んだり、アウトドアショップの店長として経験を積ませていただきました。店長を任されているときに、単に物を売るだけじゃなくお客様を連れて色々な山に行く企画をやりたいと思い、登山ガイドの資格もとりました。

春山:28歳の頃(2001年)に独立し、以来17年間、プロの登山ガイドとしてお仕事をされている島田さんが、ガイドをする際に心がけている大切なことがあれば教えてください。

島田:登山ガイドとして心がけていることは、お客様の力を引き出せるよう、常に一歩前に立っておくことです。そのため、お客様のやる気や力量に応じて、あえて難しいルートや野性的なルートを選択することもあります。私がガイドすることで、お客様一人ひとりがもっている潜在能力を引き出し、都会では味わえない充実感を一緒に経験できれば最高ですね。

バックパックに求めるのはフィット感。背負うというよりも、着る感覚

春山:プロの登山ガイドとして、島田さんはグレゴリーのバックパック「バルトロ」を長年愛用されてらっしゃいますが、バルトロを愛用されている一番の理由はどのあたりにありますでしょうか。

島田:抜群のフィット感が、バルトロを長年愛用している理由です。バルトロは、肩と背中と腰の3箇所に重さを分散させる構造になっています。なので、バルトロは「背負う」というよりも「着てる」感覚に近い。一般的に、バックパックは「肩と腰で背負うものだ」と言われますが、私としては背中も大事な部分だと思います。

春山:バルトロのフィット感は、ショルダーハーネスやウェストベルトが独立して動くことも大きく関係していますよね。

島田:そうですね。岩場など細かい動きが必要なとき、足の上げ下ろしに連動してウェストベルトが動いてくれます。このフィット感があるから、バルトロを身につけて、山で激しい動きをしていても、ほぼストレスになりません。

春山:荷物の出し入れのしやすさも、バルトロの特長ですね。

島田:バルトロの開口部は十分な広さがあり、雨蓋もモノが落ちないよう設計されています。

島田:さすが定番のバックパックだけあって、バルトロの良さは細部の作り込みにも表れていると感じますね。中でも、人間工学にもとづいて設計されたボトル用ポケットを、僕自身は重宝しています。また、ヒップベルトに備え付けられた防水仕様のポケットには、スマートフォンを入れ、すぐに取り出せるようにしています。

バックパックに求めるのはフィット感。背負うというよりも、着る感覚|「プロ登山ガイド・島田和昭さんに聞く、グレゴリーの定番バックパック「バルトロ」の魅力」の6枚目の画像

島田:バルトロには、グレゴリーのブランド哲学が詰まっていると思います。初心者の方にもベテランの方にも、おすすめできるバックパックです。

春山:本日は貴重なお話、ありがとうございました。



YAMAPにて、「グレゴリーと縦走登山」をテーマにした投稿キャンペーンを実施中です。
入賞された方には、グレゴリーのデイパックが当たります!
たくさんのご応募、お待ちしております。

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