ペットとアウトドアのいい関係|#01 この子が来てはじまった、キャンプライフ
アウトドアは普段誰と楽しむことが多いですか?
友人?
ファミリー?
夫婦?
ソロ?
自然の中でリフレッシュ、癒されるのは何も人に限ったことではありません。
大事な家族の一員である、ペットにとっても開放的な自然の中での遊びは、極上の時間。
そんなペットとアウトドアに焦点を当てて、様々なスタイルをお届けしたいと思います。
第1回となる今回は、「フレンチブルドッグとキャンプ」。
フレンチブルドッグ専門情報ウェブメディア「フレンチブルドッグライフ」とのコラボ企画です。
フレンチブルドッグを”ブヒ”という愛称で呼ぶことから、一緒にキャンプをすることを”ブヒキャンプ”と呼びます。キャンプ場でもペット連れで多く見かけるのはこのブヒキャンプなんです。
ご紹介するのは、チロファミリー(instagram:@chirorian912)。チロと共にするキャンプの楽しさについてうかがってきました。
——おしゃれなギアがズラりと並び、すでにかなりキャンプスタイルが確立されているように見えます。キャンプ歴はかなり長いんですか?
キャンプをはじめたのは、チロが来てからですよ。なのでまだ1年にも満たないですね。20代の時もフェスが好きだったのでいつかキャンプしたいなぁとはぼんやり思ってはいたんですが、夫婦2人で普段暮らしていて、山とか自然の中でもまた2人ってなんかイメージ湧かなかったんですよね。子供ができたり、犬が来たらやりたいなぁって思ってました。2人だけだったら今もキャンプはしてなかったと思いますよ。
——フェスでのキャンプって見る人によっては大変そうに見えると思うんですが、どのあたりが魅力的に映ったんでしょうか?
フェス会場って、音楽を楽しんでいる人とキャンプを楽しんでいる人に分かれるじゃないですか。当時、キャンプをしてる人ってすごく大人に見えたんですよね。そういう憧れからキャンプに興味を持ち始めて、キャンプ自体の魅力っていうのは始めてから気づいたことが多いと思います。
私は最初は反対だったんですけどね。鍵をかけてないところに寝るのが信じられなくて。キャンプ場って山の中だったりするから動物が寄ってくるかもしれないじゃないですか。でも、何やかんやで夫とか知り合いの流れに乗ってキャンプに行き始めました。やってみたらすごく面白かったんです。
——キャンプの好きなところというか、キャンプでは何をしているのが好きなんでしょうか?
キャンプの間は特別何かしているわけではないですよ、景色をゆっくり見たり、お酒を飲んだり。それだけですごく気持ちいい。あ、あとは落ち着いたらチロと一緒にキャンプ場や付近を散歩したりしてますね。
——日本のキャンプというと、設営が終わってもずっとそこに居続けることが多いと思いますが、チロがいることが辺りを散歩きっかけになるのは良いですね。
そうですね、チロのおかげですごく楽しませてもらってます。見てるだけでも飽きないですし、突っ込みどころ満載なので話題も尽きませんしね(笑)。
——キャンプをはじめて間もないということですが、ギアで言うと最初はどこから揃えたんですか?
最初に買ったのはこのテントですね。テントって値段も値段なので、とりあえず買うようなものじゃないっていう考えがあって。本当に自分たちが欲しいものを最初から買おうって2人で話しました。だから悩みに悩んだんですけど。このテントのお気に入りは、窓ですね。3面窓があるし出窓や天窓もありますから。
——高価な買い物だったと思うんですけど、やり始めはいいけど飽きるかもって思わなかったんですか?
それは全然考えなかったですね、とにかくその時はキャンプがしたくてしたくてしょうがなかったので。今もすごく楽しいですよ。最近忙しくて、実は今日が3ヶ月ぶりくらいなんですけど、はじめてからは大体月に2回くらいはキャンプをしてると思います。
さっき2人で行くのはどうかって話しましたけど、実際行ってみると良いもんですよ。必死で話すこと考えますし(笑)。それとなぜかお互い優しくなれる気がしますね、キャンプだと。
——全体的にヴィンテージものがお好きなように感じますが、そこには何かこだわりがあるんですか?
ヴィンテージテントにしたのは、周りとかぶりたくないっていうのがあります。高いお金払ったのに皆と同じってちょっとショックじゃないですか。これはギアにしてもそうですよね。こういうかぶりたくないっていう考えはキャンプを始めてからより強くなった気がします。負けず嫌いというか、いいギア持っている人見てると自分ももっと!ってなっちゃうっていうか(笑)。
あとは、オイルランプがすごく好きでコレクションしています。オイルランプの魅力は第一に灯りの雰囲気ですよね。それにガスランタンやガソリンランタンって間違えると燃え上がることがあるじゃないですか。うちの場合はやっぱり近くにチロがいて危険だし、楽しみにキャンプに来ているのにそういう経験しちゃうと台無しになっちゃうという考えもありますね。
今日も持ってきたんですけど、これは新しく買ったオイルランプなんです。骨董市とかアンティークショップで気に入ったのを買って、それが使いたくて「次いつキャンプする?!」って会話になることも多いですよ。
——奥さんもギアについてはこだわりがあるんでしょうか?
キャンプやギアは主人にお任せって感じですね。
——ご主人、かなり凝り性そうですけど揉めたりしないんですか?(笑)
一緒に見に行くこともありますし、買い物する時も「キャンプで使えそうか」という目線で見てるのであまり揉めることはないんですけど、この前何も聞かされてなくて家にギアが届いてたんですよ。あの時は「え!何これ!」ってなりました(笑)
——それだけお気に入りのギアを揃えているとなると、チロに汚されたり壊されたりする懸念はないのでしょうか?
お気に入りのギアではありますけど、そういうことはあまり考えたことないですね。実際に今までもあまりなかったですし。ヴィンテージものだから多少の汚れは味に変わりますしね(笑)。
——家具類はハイスタイルなものが多い印象ですが、それはチロが歩きやすいように、とかそういう考えがあってのことでしょうか?
歩きやすいのかもしれないですけど、チロのことを考えると、本当はロースタイルの椅子とかの方が良いんですよ、膝に簡単に乗れるので。でも長時間低い椅子に座っていると僕らが疲れちゃうので、ハイスタイルにしてます。だからこうやって僕らが持ち上げてあげて膝に座らせてあげるようにしてます。
気にかけていることで言うと、キャンプ場選びでしょうか。チロのことを考えるとゴツゴツした地面よりかは芝生でふかふかしたところを選ぶようにしています。ウッドチップのところは今回がはじめてです。ドッグランサイトも今回が初めてで、普段はもっとだだっ広いところでロングリード繋いで遊んでいるんですけど、こういうのも良いですね、プライベート感があって。
——ブヒキャンプする上でお気に入りのキャンプ場はあるんですか?
ふもとっぱらも好きですけど、先日行った御殿場の「やまぼうしオートキャンプ場」は良かったですね。芝生がすごく綺麗なのと、地面が平なんですよ。富士山も見えて景色も良くてブヒにも優しいのでオススメですね。
——最後に、ブヒキャンプの魅力、楽しさってなんでしょう?
先ほどお話した通り僕らは会話が弾むというのもありますけど、一番楽しんでいるのはチロなんじゃないかなって思います。
思いっきり走り回れますし、あとはこれは個体差あるかもしれませんが、チロの場合はとにかく他の子と遊ぶのが大好きなので、グルキャン(グループキャンプ)がすごく楽しそうですよ。チロがいることで、お隣のキャンパーさんともコミュニケーションが取れたりもします。キャンプしている人でブヒを連れてるところ、けっこう多いんですよ。
僕の周りで、すごくキャンプに誘っているブヒの友人がいるんですけどね、泊まりは嫌だって言って聞かないです(笑)。だから説得させなきゃいけないのは、ブヒじゃなくてお父さんお母さんなのかもしれませんね!
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何となくペット連れのキャンプはハードルが高いのではないかと思っていましたが、お話をうかがっているとそんなことはなく、環境の整っているキャンプ場もあれば、周りのキャンパーもペット連れが多いということが分かります。
むしろ、チロファミリーの場合はチロが家族の一員になったことでキャンプをはじめ、今となっては家族でキャンプを楽しむようになったのです。ペットがいることでみんなが明るくなり、よりキャンプが楽しくなるという平和な時間が取材時も流れていました。人間にもペットにとっても、キャンプはものすごく居心地の良い時間なんですね。
今回、チロファミリーと一緒にキャンプをしたヤナギファミリーは、実はキャンプ初体験。両家のブヒキャンプについての面白対談記事がフレンチブルドッグライフにて公開中ですので、ぜひそちらもチェックしてください!
▶︎▶︎▶︎【取材】フレブルと行くアウトドアの魅力!シティ派のnico家が体験〜.HYAKKEIコラボ企画〜
(取材協力)
チロファミリー
(https://www.instagram.com/chirorian912/)
ヤナギファミリー
(https://www.instagram.com/yanagi_nico/)
小田急山中湖フォレストコテージ
(http://www.odakyu-forest.com/)
sunsetclimax – dog cot
(http://www.sunsetclimax.com/products/furniture/dogcot.html)
LIFE WITH NATURE!
コースタイムの1.5倍はかかる写真大好きハイカー。登山はカメラ3台、キャンプはミニマルに、自分らしい自由なアウトドアを楽しんでいます。フィルム登山部メンバー。.HYAKKEIファウンダー&初代編集長。