登山歴5年のトレッカーが選ぶ素材別おすすめインナーシュラフ
キャンプや登山において、シュラフと重ねるだけで、その快適性を格段に向上してくれる「インナーシュラフ」。筆者も登山を始めて5年、キャンプを初めて3年ほど経ちますが、季節関わらず3シーズン用のダウンシュラフを使用していました。ですが、夏はどうしてもダウンシュラフだと、ダウンの肌触りが悪く寝心地がイマイチ。そんな時に知ったのが“インナーシュラフ”。素材を変えればどの季節でも、睡眠体験を向上することが可能です。今回はインナーシュラフのメリットと素材の違い、そして私が素材別に厳選商品を紹介します。
もくじ
そうだったのか!?インナーシュラフのメリット2つ
肌触りが格段に良くなる
一般的にダウン素材のシュラフを1枚でそのまま使う場合、表面がナイロンなので、夏季は汗ばんだ肌にベタベタと張り付いてしまいます。インナーシュラフを使うとシルクやコットン・フリースと素材が選べるので、夏はサラサラ・冬はふかふかな肌触りを楽しむことができます。また夏季には、そのままインナーシュラフだけでブランケットとしても、使うことも可能です。
保温性が向上する
冬季にはシュラフと2枚使いすることで保温性が上がります。インナーシュラフを活用することで、シュラフ内の空気の層が増加することが理由です。
インナーシュラフの選び方
季節に応じた素材選び
インナーシュラフは様々な素材があります。その素材の特性を知ったうえで、季節に応じて使い分けることが大切です。
夏:ポリエステル
蒸し暑く、寝汗の多い季節は発汗性の高い生地が最適です。ポリエステル等の人口繊維は生地内の水分量が少なく乾きやすいので、夏におすすめ。
春秋:コットン
春や秋は、気温の差が大きくなります。コットンはポリエステルに比べ、生地内の水分量が多いため、暖かいときは熱を逃がし寒いときは保温してくれます。
冬:フリース
フリースは、生地の中に空気の隙間が多く生まれるため、高い保温性が求められる冬にピッタリです。
アウターシュラフのサイズを合わせて
サイズが違うことで、チャックを噛んでしまったり、シュラフの中で負荷のかかる形で使用してしまったりと故障の原因になります。
収納性の高さも確認!
キャンプや山に使うとなると、軽さと収納性が重要になってきます。重量と収納時のサイズや収納のしやすさは確認しておきましょう!
いざ買って使ってみたら、重たいし収納しづらいとなってしまうと、次からスタメン起用したくなくなりますよね?
厳選!インナーシュラフ一覧
ブランド名 | 商品名 | 素材 | 重量 | 展開サイズ | 収納サイズ |
SEA TO SUMMIT | サーモライトリアクター | フリース(サーモライト) | 約248g | 210×90cm | 19 x 27.99 x 8 cm |
Sumolux | インナーシュラフ | フリース | 約640g | 180×75cm | 32.2 x 18 x 17.3 cm |
MYSTIC EARTH | インナーシュラフ | フリース | 約540g | 180×80cm | 29.6 x 19 x 15.4 cm |
CYCLETRACK | インナーシュラフ | コットン | 約300g | 210×70cm | 20 x 16.6 x 5.4 cm |
CUDO | 寝袋ライナー | コットン | 約300g | 210×70cm | 22.8 x 19.1 x 5.9 cm |
Naturehike | インナーシーツ | ポリエステル | 約400g | 200×80cm | 21.8 x 11 x 10 cm |
ISUKA | ライナーサイドジッパー | ポリエステル | 約320g | 205×78cm | 8×8×21cm |
LOGOS | シルキーインナーシュラフ | シルキーモイスクロス | 約280g | 210×84cm | 11×8×16cm |
LOGOS | 丸洗いやわらかインナーシュラフ | フランネル | 約900g | 190×90cm | 18×18×40cm |
Coleman | スリーピング シュラフ | フリース | 約740g | 190.5×83.8cm | 34.4 x 19.8 x 19.1 cm |
SEA TO SUMMIT サーモライトリアクター
フリースタイプのインナーシュラフの中では、最も軽い248gのアイテムです。サーモライトは人口繊維ですが、天然繊維よりも保温性が高くストレッチ性もあるのが特徴です。
素材:フリース(サーモライト)
重量:約248g
展開サイズ:210×90cm
収納サイズ:19 x 27.99 x 8 cm
価格:¥7,490
Sumolux インナーシュラフ
封筒式のインナーシュラフで、チャックを全開にすることで毛布替わりにすることが可能です。保温性などは前述の商品よりも劣るもののリーズナブルな商品。
素材:フリース
重量:約640g
展開サイズ:180×75cm
収納サイズ:32.2 x 18 x 17.3 cm
価格:¥2,280
MYSTIC EARTH インナーシュラフ
厚手のフリース生地を使用したインナーシュラフです。こちらもチャックで前回にすることで大判の正方形サイズになるので、毛布としても活用できます。
素材:フリース
重量:約540 g
展開サイズ:180×80cm
収納サイズ:29.6 x 19 x 15.4 cm
価格:¥2,720
CYCLETRACK インナーシュラフ
韓棉というエココットン生地を使用しており、通常のコットンより耐久性が高いです。軽量で持ち運びもしやすい。
素材:コットン
重量:約300g
展開サイズ:210×70cm
収納サイズ:20 x 16.6 x 5.4 cm
価格:¥1,299
CUDO 寝袋ライナー
起毛コットンを使用した肌触りの良いモデルです。
Naturehike インナーシーツ
伸縮性と吸水速乾性の高い特殊なポリエステルを使用したインナーシュラフです。筆者も持っていますが、寝返りをうっても気にならないくらい良く伸びます。
素材:ポリエステル
重量:約400g
展開サイズ:200×80cm
収納サイズ:21.8 x 11 x 10 cm
価格:¥2,160
ISUKA ライナーサイドジッパー
軽量級の夏用インナーシュラフです。こちらも伸縮性と吸水速乾性が高く、トレッカーに人気です。
ロゴス シルキーインナーシュラフ
封筒型のインナーシュラフで、シルキーモイスクロスという接触冷間素材を活用しているモデルです。
LOGOS 丸洗いやわらかインナーシュラフ
洗濯機で洗えるインナーシュラフです。フランネル素材は繊維が太く保温性が高いのが特徴。起毛で肌触りが良いのも押しポイントです。
素材:フランネル
重量:約900g
展開サイズ: 90×cm
収納サイズ:18×18×40cm
価格:¥4,900
Coleman スリーピング シュラフ
フリースのインナーシュラフのド定番はコチラ。ロングセラーであることがその品質を証明しています。失敗したくない方はこの商品から買うといいかもしれません。
素材:フリース
重量:約740g
展開サイズ:190.5×83.8cm
収納サイズ:34.4 x 19.8 x 19.1 cm
価格:¥2,678
最後に
インナーシュラフは1つ持っておくと、夏の時期は毛布替わりに使えたりするのでとても便利です。是非自分に合った1枚を見つけてみてください
.HYAKKEIを運営する会社の代表
.HYAKKEIではディレクター兼フロントを担当。仕事中心の生活で、煮詰まった時に行くソロ登山が趣味。
ストレス度合いに応じて登るコースの難易度が変化し、日帰りの丹沢ハイクから、厳冬期のエベレスト街道まで経験。